LTE回線とWiMAXの違いは?ポケット型Wi-Fiを使うときに確認したい回線種類とプロバイダーについて
ポケット型WiFiをレンタル利用しているみなさんは、ふと自分が利用している回線に疑問を持ったことはないでしょうか?
例えばモバイルルーターサービスでよく聞かれるWiMAXと、携帯電話界隈では主流である4GLTE。
日本国内のポケット型WiFiで使用される回線は、WiMAX +5Gが利用する回線、それ以外のサービスが利用するLTE回線・5G回線の2種類に分類されています。
この2つの回線はそれぞれ周波数帯が決まっていて、利用エリアや電波状況などの繋がりやすさに大きく関わってくるのです。
本記事ではポケット型WiFiにおけるWiMAXとそれ以外の回線の違いについて解説し、それぞれの回線の特徴を知る事で、自身に合った回線選びの参考にしていただければと思います。ぜひ、最後までお読みください。
ポケット型Wi-FIなどで利用される電波(周波数帯域)の種類
ポケット型Wi-Fiで利用される電波の種類は大きく分けて3つあります。
3G /4G /5Gの違い|比較表
3G | 4G /LTE | 5G | |
---|---|---|---|
最大通信速度 | 〜384kbps | FDD-LTE:〜150Mbps TD-LTE:〜1Gbps | 〜10Gbps |
実測通信速度 | 遅い | 普通 | 速い |
通信可能エリア | 非常に広い 人口カバー率100% | 非常に広い 人口カバー率100% 田舎や山間部では一部圏外 | 狭い 首都圏などの一部 |
通信安定性 | 非常に高い | プラチナバンド以外は遮蔽物に弱い | 遮蔽物に弱いため建物の中でつながりにくい |
現状 | 提供終了に近い | 継続提供(メイン) | 普及準備中 |
これらの電波は、ポケット型Wi-Fiが屋外から「受信する」電波です。
ポケット型Wi-Fiでは、これらのモバイル回線を受信し、無線LANルーター機能を使って、それぞれのデバイスに電波を送信します。
無線LANルーターで利用されるWi-Fi周波数
無線LAN規格 | 通信速度(最大) | 周波数帯 |
---|---|---|
(Wi-Fi 6)IEEE802.11ax | 9.6Gbps | 2.4GHz/5GHz帯 |
(Wi-Fi 5)IEEE802.11ac | 6.9Gbps | 5GHz帯 |
(Wi-Fi 4)IEEE802.11n | 300Mbps | 2.4G帯/5GHz帯 |
IEEE802.11a | 54Mbps | 5GHz帯 |
IEEE802.11g | 54Mbps | 2.4GHz帯 |
IEEE802.11b | 11Mbps | 2.4GHz帯 |
最近のポケット型Wi-Fiでは、最低ラインとしてWi-Fi4には対応しています。
また、5G対応のモバイルルーター/ホームルーターとなると、高速通信に対応するために「Wi-Fi6」に対応しているものがほとんどです。
ただし、最新規格のWi-Fiを利用するためには、お使いのデバイスも最新規格のWi-Fiに対応している必要があります。
LTEとWiMAXの違いについて
そもそもLTEとWiMAXは、それぞれの違いを比較する対象として間違っています。
なぜなら、LTEとWiMAXは同じ分類の回線だからです。
LTEの特徴とは
- LTEはFDD-LTEとTD-LTEに分類できる
- 携帯電話通信のメイン回線
- TD-LTEの種類の中に、WiMAX2+回線・AXGP回線などがある
LTEの特徴について次から詳しく解説するので、次項で正しい知識を身に着けましょう。
LTEはFDD-LTEとTD-LTEに分類できる
LTEは「FDD-LTE」と「TD-LTE」の2種類の通信方式に分類できます。
まず、FDD-LTEは携帯キャリアが持つLTE回線のことです。一般的にLTEと呼ばれるものはFDD-LTEのことを指しています。
次にTD-LTEは、UQコミュニケーションズが所有するWiMAX2+のデータ通信で用いられているLTE回線です。
日本国内ではUQのWiMAX2+回線のほか、ソフトバンクの独自規格であるAXGP回線がTD-LTEに該当します。
厳密に言えばAXGPはPHSの通信方式を発展させたもので、TD-LTEと互換性を持つ別名「3.9G」と呼ばれる回線です。
WiMAX2+回線はLTE回線を発展させて高速化した規格であるため、LTE規格のひとつであるTD-LTEに分類されている回線です。
あえて違いを説明するなら、LTE回線とWiMAX回線は通信方式がFDDとTDで分類されているに過ぎません。
どちらも大元となるLTEの枠組みに含まれているので、LTEとWiMAXは同一の回線であると説明できます。
FDD-LTEの特徴|携帯電話通信のメイン回線
FDD-LTEは携帯電話の音声通話や電話通信に用いられ、相互通信が可能な通信方式で長らく利用されてきました。
最大の特徴は通信時に上りと下りで別々の周波数を使い、送信と受信の回線を分けることで混線を避けられる事です。
その一方、日本国内ではFDD-LTEの周波数帯域は700MHz〜2.1GHzに割り振られており、通信速度はさほど速くありません。
しかし、周波数帯が低いことで電波が回り込みやすくなり、遮蔽物による影響を受けにくいという電波特性があります。
その結果「(FDD-)LTE回線の方が繋がりやすい」と評価される場面が多いのです。
FDDとは『Frequency Division Duplex Long Term Evolution』のそれぞれの頭文字を取った略称で、直訳すると周波数分割複信(周波数を分割して通信しているもの同士が通信を同時に行う)という意味になります。
TD-LTEの特徴|WiMAX 2+回線・AXGP回線など
先述したように、TD-LTEはUQコミュニケーションズが提供する「WiMAX 2+」と、ソフトバンクが提供する「AXGP」がそれに該当します。
TD-LTEは送受信を別々の回線で行うFDD-LTEとは逆に、同一回線を共有しながら送信と受信を行っているのが特徴です。アップロードが多いときは上りの枠を増やし、ダウンロードが多いときは下りの枠を増やすことで帯域の住み分けを行っています。
限られた周波数帯を砂時計のように上りと下りの比率を調整することによって、アクセスの集中による混雑を緩和させることが可能です。
ただし、TD-LTEの周波数帯は2.5GHz帯と3.5GHz帯と高く、FDD-LTEとは逆に電波が回り込みにくいという特性を持ちます。
そのため、遮蔽物の多い屋内では繋がりにくく「WiMAXは速いけど繋がりにくい」と言われることが多いです。
ちなみTD-LTEとは『Time Division Long Term Evolution』の略で、直訳すると時間分割(2つ以上の処理をズラして分割遂行)という意味合いになります。
LTEとWiMAXはどっちがおすすめ?
LTEとWiMAXはどちらがおすすめなのかは、人によって利用目的や魅力を感じるポイントが違うので一概には決められません。
どうしても選ぶというのであれば、LTEとWiMAXの電波特性やプロバイダが提供するサービスの方向性から考えます。
LTEとWiMAXはどっちがおすすめ?
- WiMAX +5Gの方が向いている人の特徴
- FDD-LTE回線のポケット型WiFiの方が向いている人の特徴
あなたにとってLTEとWiMAXのどちらがおすすめか、それぞれの特徴を照らし合わせて紹介していきましょう。
WiMAX +5Gの方が向いている方の特徴
以下の特徴に当てはまる人は、WiMAX +5Gがおすすめです。
- 実質パケット上限なしで使いたい人
- 高速通信とつながりやすさのどっちもほしい
- 月額料金相場である約5,000円の支出が苦ではない
上記に当てはまる人が、なぜWiMAX+5Gに向いているのか、早速見ていきましょう。
実質パケット上限なしで使いたい人向け
WiMAX +5Gの直近3日間の合計使用量15GBを超過した翌日に掛かる速度制限要件が、2022年2月1日から撤廃されました。
そのため実質パケット無制限のような感覚で利用できるようになり、パケット上限を気にせず毎日使いたい人にはWiMAX +5Gがおすすめです。
ただし、一般的な使用量を超える膨大なデータ量のパケット通信を継続的に行った場合、プロバイダ側から速度制限を掛けられる恐れがあるので覚えておきましょう。
高速通信とつながりやすさのどっちもほしい
WiMAX +5Gは高速通信が可能なWiMAX 2+回線(TD-LTE方式)に加え、繋がりやすい周波数を用いているFDD-LTE回線をオプションなしで両方の利用が可能です。
さらにエリア内ではau5G回線も利用できるため、エリアカバー範囲が広く、用途に合わせて回線を切り替えられる柔軟性を持ち合わせています。
ポケット型WiFiに繋がりやすさと高速通信を求めている人にこそ、WiMAX +5Gはおすすめのサービスです。
月額料金相場である約5,000円の支出が苦ではない
WiMAX +5Gの月額料金相場は5,000円程度とされ、後述のFDD-LTE回線のみを利用したポケット型WiFiの相場である3000円〜4000円程度に比べて高額です。
その代わり、WiMAX+5Gはパケット通信を無制限感覚で使用でき、広いエリアで高速通信が可能というサービスの特徴があります。
FDD-LTE回線には無いこれらのメリットに対し、5,000円の費用を支払う価値を見出せる人にはWiMAX +5Gがおすすめです。
おすすめWiMAXプロバイダーはどこ?
WiMAXプロバイダーの中でおすすめなのが「GMOとくとくBB WiMAX」です。
新規申込や乗り換えでのキャッシュバック特典が非常に高額となっており、総額費用と実質月額料金比較においては、WiMAXプロバイダーの中でも最安値クラスとなっています。
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FDD-LTE回線のポケット型WiFiの方が向いている人の特徴
以下の特徴に当てはまる人は、FDD-LTE回線のポケット型WiFiがおすすめです。
- 中容量から大容量などパケット上限があってもいい
- なるべく月額費用を安く抑えたい
- 通信速度の速さをそこまで気にしない
なぜポケット型WiFiが上記に当てはまる人におすすめなのか、次から順に説明しましょう。
中容量から大容量などパケット上限があってもいい
FDD-LTE回線を利用しているポケット型Wi-Fiサービスでは、パケット無制限を提供しているモバイルルーターのレンタルサービスはありません。
月間使用量が50GB〜100GB程度の中容量、大容量のパケット容量で事足りる人ならFDD-LTE回線のポケット型WiFiが向いています。
なるべく月額費用を安く抑えたい
FDD-LTE回線を利用したサービスは、月額3000円〜4000円程度の費用で利用可能です。
月額相場が5,000円前後のWiMAX+5Gと比べて費用が安く、速さや性能はそこそこの安さでコスパを重視する人におすすめします。
通信速度の速さをそこまで気にしない
FDD-LTE回線のモバイルルーターサービスは、費用が安い代わりに月間パケット上限があることや、通信速度がWiMAX+5Gに比べて劣るのがデメリットです。
ただし、標準画質の動画をスマートフォンで見ることやテレワークでのWeb会議に使用するなど、一般的な使用用途であればそこまでの高速通信を必要としていません。
なぜなら、YouTubeのシステム要件では標準画質480pでの動画視聴推奨速度は1.1Mbps、Zoomミーティングにおける複数人で使用するグループチャットの必要速度は1.2Mbps〜1.5Mbps程度とされているからです。
下りの速度が実測値で10Mbps程度も出せれば十分に利用できるので、ほどほどの速度であるFDD-LTE回線でも普段使いには問題がありません。
おすすめプロバイダーはどこ?
FDD-LTE 回線を利用したプロバイダーでおすすめなのは「クラウドWiFi」です。
月間パケット上限が20GB・50GB・100GBの3種類から選択可能となっており、ご自身の使用状況にぴったりのプランを選ぶことができれば、通信量の節約にもつながるでしょう。
また、「クラウドSIM」という仕組みを採用しており、3大キャリアの電波の中から最適なものを自動で選択して通信するため、カバーエリアが広いというのも大きな特徴となっています。
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まとめ
本記事では、ポケット型WiFiにおける4GLTEとWiMAXの違いについてお伝えしました。
WiMAXは元々LTEが発展したTD-LTEに分類される回線であるため、厳密に言えばLTEと同じカテゴリに含まれる無線通信の規格です。
あえてLTEとWiMAXを違う回線として分けるのであれば、エリア範囲や電波の性質、掛かる費用といった特徴が異なる通信方式とします。
2つの回線は月間パケット上限と通信速度、必要となる費用などの特徴が対照的です。
ポケット型WiFiの契約を検討されている方は、本記事を参考にしてLTEとWiMAX+5Gでお好みのほうを選んでください。
ぜひこの記事を参考にしていただき、自分に用途に合った回線選びの参考にして下さい。
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