WiMAX +5Gについて徹底解説!特徴とメリット・デメリットとは
WiMAX +5Gについてお調べでしょうか?
WiMAX(ワイマックス)といえば契約者数3,500万回線以上*を誇るモバイルルーター界隈ではトップクラスのサービスです。
そんな大人気のWiMAXが「WiMAX +5G」へと進化し、さらに人気が出てきているということはご存知でしょうか?
本記事では新しくなった「WiMAX +5G」について徹底解説していきます。
記事ではおすすめのWiMAXプロバイダーについても紹介していますので、ぜひ最後まで読み進めてください!
※参考:UQコミュニケーションズ株式会社会社(統計はUQmobileも含む)
WiMAX+5Gとは?概要を解説
WiMAX +5Gとは、2021年4月8日からスタートした「新しいWiMAXサービス」です。
ここでは旧サービスである「WiMAX 2+」との違いを踏まえてその特徴を詳しく解説していきましょう。
- 理論値最大速度が4.2Gbpsへと進化
- au 4G LTEに標準対応で人口カバー率99%以上
- au/UQモバイルのセット割対応で通信費用がお得に
- 直近3日間で15GB超過時の速度制限要件が撤廃
- プラスエリアモード利用後もスタンダードモードの制限なし
- 「ギガ放題プラス」プランでのみ利用可能
5GSA利用で理論値最大速度4.2Gbpsの超高速通信が可能で4Gでも速い
WiMAX +5Gは理論値速度で4.2Gbpsとなっており、WiMAX 2+(最大理論値速度1.2Gbps)と比べると実に3倍以上の高速通信が可能となっています。
ただし、au 5G回線のカバーエリアはまだまだ狭く、5Gエリアだったとしても「NSA(ノンスタンドアローン)」と呼ばれる「4G回線を転用したもの」となっているため、期待しているような高速通信はできないのが現状です。
しかし、WiMAX +5Gは標準で「au 4G LTE回線(Band1/3)」を利用して通信が行えるため、4G回線でも十分高速通信ができようになりました。
また、2023年6月1日から、5GSAに対応した端末が発売されたことで、それまでの最大速度2.7Gbpsから、さらに高速通信が可能になりました。
WiMAX 2+は屋内ですごい遅い時があったんだけどそこは大丈夫かな?
WiMAX +5GはWiMAX 2+回線よりも屋内でつながりやすいau4GLTE回線が標準で使えるため、屋内での速度低下は少ないでしょう。
実際に使用していますが、大きな速度低下は感じたことがありません。
人口カバー率99%以上!エリアが拡大
2009年にスタートした「WiMAX」は2013年に「WiMAX 2+」へと進化し、「WiMAX 2+回線」の最大通信速度は440Mbpsまで向上しました。
一方で、WiMAX 2+回線は利用する周波数特性上、屋内での繋がりにくさが課題として残っており、SNS等でも「遅い」「膣ながらない」などの口コミ評判が非常に多く聞かれていたのも事実です。
カバーエリアについてもドコモ・au・ソフトバンク回線に比べると狭くつながりにくく、「エリア外=圏外」となる地域もまだ残っています。
WiMAX +5Gでは「WiMAX 2+回線」に加えて「au 4G LTE回線」が標準で利用できるようになったため、人口カバー率が99%以上に改善しました。
WiMAX +5G | WiMAX 2+ | |
---|---|---|
標準で利用できる回線 | WiMAX 2+(Band41) au 4GLTE(Band1/3) au 5G(N78) (スタンダードモード) | WiMAX 2+(Band41) (ハイスピードモード) |
オプションで利用できる回線 | au 4GLTEプラチナバンド (Band18/26) | au 4GLTEプラチナバンド (Band18/26) |
つながりやすさ | つながりやすい | つながりにくい |
au/UQモバイルのセット割に対応
WiMAX +5Gは「auスマートバリュー」および「UQモバイル自宅セット割インターネットコース」に対応しているため、au/UQモバイルのスマートフォンをお使いの方は申し込みをすることで「セット割」が適用されます。
auスマートフォンを利用してる方
最大1,100円(税込)/回線をauスマートフォン利用料金から割引(auスマートバリュー)
特典
- WiMAX +5Gプラスエリアモード利用料金が無料(通常1,100円(税込))
- WiMAX +5Gプラスエリアモードパケット上限が30GBへ増量(通常15GB)
UQモバイルを利用している方
最大1,100円(税込)/回線をUQモバイル利用料金から割引(UQモバイル自宅セット割インターネットコース)
特典
- WiMAX +5Gプラスエリアモード利用料金が無料(通常1,100円(税込))
3日間で15GB超過時の速度制限要件が撤廃
WiMAX +5Gでは「直近3日間の合計パケット通信量が15GBを超過した場合」の速度制限要件が撤廃され、事実上パケット無制限のような感覚で利用できるサービスへと進化しました。
「一定期間に大容量通信を行なった場合、混雑時間帯に速度制限を実施する場合がある」という注釈は残っていますが、動画視聴などの一般的な用途であれば速度制限を心配せずに利用できるでしょう。
LTEオプション使用後もスタンダードモードの速度制限なし
WiMAX +5G | WiMAX 2+ | |
---|---|---|
対応プラン | ギガ放題プラス | ギガ放題 |
パケット上限 | 実質無制限 | 10GB /直近3日間 |
繋がりやすさ | つながりやすい | つながりにくい |
5G対応 | 対応 | 非対応 |
プラスエリアモード制限 | プラスエリアモードのみ | 全モード制限 |
WiMAX +5Gは「LTEオプション」で規定容量を超過して通信しても、通常モード(スタンダードモード)の通信速度が制限されなくなりました。
WiMAX 2+ではLTEオプションをオンにすると、月間7GB以上利用した場合は月末まで128kbpsの速度制限となってしまい翌月1日まで解除する術はありませんでした。
WiMAX +5GではLTEオプションの月間パケット上限が15GBまで引き上げられたことに加えて、月間15GB利用しても制限されるのは「プラスエリアモード」のみで、「スタンダードモード」では速度制限なして利用することができるようになったのです。
利用できるプランは「ギガ放題プラス」プラン
WiMAX +5Gを利用できるプランは「ギガ放題プラスプラン」のみです。
WiMAX 2+では「ギガ放題プラン」でしたが、WiMAX +5Gへ変わるのに合わせてプラン名に「プラス」が追加された形です。
端末についても「WiMAX +5G対応機種」を利用する必要があるため、これまでWiMAX 2+を利用していた方は料金プランと利用端末の両方を変更する必要があります。
現在提供されているプランは、5GSAに対応した「ギガ放題プラスS」プランと、5GSAに対応していない「ギガ放題プラス」プランの2つがありますが、恐らくはギガ放題プラスプランが主流となるでしょう。
WiMAX+5Gのメリット
WiMAX +5Gの概要がわかったところで、本項ではWiMAX +5Gの注目すべきメリットについて見ていきましょう。
- パケット上限なしのような感覚で利用できる
- 工事不要で届いたその日からすぐにインターネットができる
- 持ち運びが可能で外出先でも利用できる
- 他ポケット型WiFiに比べると通信速度が速い
- WiMAX+5Gはホームルーターでも利用可能
パケット上限なしのような感覚で利用できる
WiMAX +5Gは2022年2月1日から「直近3日間の合計パケット通信量超過による通信速度制限」要件が廃止されました。
よって、実質パケット無制限のような感覚で利用できるサービスに生まれ変わったと言えます。
ただし、一定期間に大容量通信を行なった場合、混雑時間帯のみ速度制限が課されるという注意書きがある点には注意が必要です。
動画視聴などの一般的な利用では速度制限の対象となることは少ないでしょう。
工事不要で届いたその日からすぐにインターネットができる
WiMAX +5Gのメリットの一つに「工事不要で届いたその日から利用できる」ということがあります。
固定回線は利用開始するにあたって回線工事が必要となっており、工事完了まで1ヶ月程度かかる場合が多くあるため、すぐにインターネットを利用したい場合にはあまり向いていません。
その点、WiMAX +5Gであれば申込先プロバイダーによっては最短当日発送対応となっているため、早くて申し込んだ翌日にはインターネット環境が整うのです。
持ち運びが可能で外出先でも利用できる
固定回線と異なり、WiMAX +5Gは「持ち運べる」ため、外出先でも思い切りインターネットが楽しめるというメリットがあります。
WiMAXの規約上、ホームルーターであっても外出先で利用することができますが、本体が大きくかさばる上に利用には電源ケーブルをコンセントに指す必要があるのです。
WiMAXを使って外出先でもインターネットを楽しみたい方は、モバイルルータータイプの端末を選んだ方が良いでしょう。
他ポケット型WiFiに比べると通信速度が速い
WiMAX +5Gは他のポケット型WiFiと比べると通信速度が速いという特徴があります。
有名なポケット型WiFiサービスの実測値を比較して見ましょう。
サービス名 | 下り速度 | 上り速度 |
---|---|---|
WiMAX +5G (Galaxy 5G Mobile Wi-Fi) | 77.44Mbps | 13.57Mbps |
AiR-WiFi | 17.11Mbps | 9.53Mbps |
MUGEN WiFi | 20.12Mbps | 8.42Mbps |
上り速度こそ大きな変化は見られせんが、下り速度では他2サービスよりも大幅に実測値が速いことがお分かりいただけるでしょうか。
このように、通信速度を重視したい方にとってもWiMAXは非常に魅力的なサービスと言えるでしょう。
WiMAX+5Gはホームルーターでも利用可能
最近では、固定回線の代わりにホームルーターの導入を検討する方も増えてきています。
ホームルーターは、光回線の速度を生かしきれないVDSL方式と呼ばれる光配線方式となっている集合住宅での導入が増えてきており、工事が不要で実質パケット無制限のような感覚で利用できるメリットもあって非常に人気が出てきているのです。
有名なサービスといえば、NTTドコモが提供する「home 5G」、ソフトバンクが提供する「SoftBank Air」ですが、いずれも「ホームルーター」しか提供していません。
その点WiMAXでは、モバイルルーター以外にもホームルーター端末を選択できるため、WiMAXをホームルーターとしても利用できるというメリットがあります。
■WiMAX +5Gで選べるホームルーター端末
機種名称 | Speed Wi-Fi HOME 5G L13 | Speed Wi-Fi HOME 5G L12 | Speed Wi-Fi HOME 5G L11 | WiMAX HOME 02 | Speed Wi-Fi HOME L02 |
---|---|---|---|---|---|
画像 | |||||
製造元 | ZTE Corporation | NECプラットフォームズ株式会社 | ZTE Corporation | NECプラットフォームズ株式会社 | HUAWEI |
発売日 | 2023年6月1日 | 2021年11月5日 | 2021年6月4日 | 2020年1月30日 | 2019年1月25日 |
最大通信速度 (下り/上り) | 4.2Gbps/286Mbps | 2.7Gbps/183Mbps | 2.7Gbps/183Mbps | 440Mbps/75Mbps | 1Gbps/75Mbps |
連続通信時間 | – | – | – | – | – |
重量 | 約635g | 約446g | 約599g | 約218g | 約436g |
同時接続台数 | 最大34台 | 最大40台 (5GHz/2.4GHzで格20台) | 最大30台 | 最大20台 | 最大40台 (5GHz/2.4GHzで格20台) |
対応無線LAN規格 | Wi-Fi6対応 IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax (2.4GHz/5GHz) | Wi-Fi6対応 IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax (2.4GHz/5GHz) | Wi-Fi6対応 IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax (2.4GHz/5GHz) | Wi-Fi5対応 IEEE802.11 ac/n/a(5GHz帯) n/g/b(2.4GHz帯) | Wi-Fi5対応 IEEE802.11 ac/n/a(5GHz帯) n/g/b(2.4GHz帯) |
WiMAX2+ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
au5G | ◯(sub6/NR化/5GSA) | ◯(sub6/NR化) | ◯(sub6) | × | × |
au4GLTE | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
対応通信技術 | ◯ | ◯ | ◯ | × | × |
WiMAX+5G対応おすすめプロバイダを紹介
これまでのメリットを踏まえて、今おすすめのWiMAXプロバイダーについて紹介していきましょう。
詳細については下記記事でも解説していますので是非ご覧ください。
FreeMax+5G|端末代金と契約期間がないサービスを探している方へ
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WiMAX+5Gのデメリット
やはりサービスを契約する上で気になるのは、メリットよりもデメリットではないでしょうか。
ここではWiMAX +5Gのデメリットについて解説していきます。
- 本当の意味でパケット無制限ではない
- 実測値と理論値通信速度がかけ離れている
- 料金形態が複雑でどのプロバイダを選べばいいかわからない
WiMAXをおすすめしない理由についてはこちらもあわせてご覧ください。
本当の意味でパケット無制限ではない
WiMAX +5Gは本当の意味でパケット無制限ではありません。
確かに「直近3日間の合計パケット通信量超過による速度制限」は撤廃されましたが、一定期間に大容量通信を行なった際、混雑時間帯のみ速度制限が課されるという注釈は残っているのです。
しかし、一般的な用途(インターネットを利用してのウェブサイト閲覧や動画視聴など)で利用している場合には速度制限の対象となる可能性は低いため、それほど気にすることはないでしょう。
実測値と理論値通信速度がかけ離れている
WiMAX +5Gの理論値最大通信速度は下り4.2Gbpsと、一般的な光回線の最大通信速度を大きく上回っています。
しかし、実際にはこの速度が出ることは現時点ではありません。
先に紹介して「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi」の実測通信速度データと理論値を比較して見ましょう。
サービス名 | 下り速度 | 上り速度 |
---|---|---|
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi 実測値データ* -① | 77.44Mbps | 13.57Mbps |
WiMAX +5G理論値 -② | 2.7Gbps (2700Mbps) | 183Mbps |
理論値に占める実測値の割合 | 約2.8% | 約7.4% |
これは高速通信が可能なau 5G回線のSA(スタンドアローン)エリアが非常に狭く、au 4GLTE回線およびWiMAX 2+回線のみで通信をしているためです。
理論値と比較するとこのように大きな乖離が見られるため、超高速通信を期待している方にとっては非常に残念な結果になってしまうことでしょう。
しかし、この通信速度はモバイルルーターにおいては非常に高速の部類に入りますし、動画視聴でストレスを感じることはまずありません。
必要十分以上の速度で通信ができるといえます。
WiMAX +5Gは発展途上であり、今後au 5G回線のエリアが拡大することにともってさらに進化していくことでしょう。
料金形態が複雑でどのプロバイダを選べばいいかわからない
いざWiMAXを契約しようと思った時に一番困るのが「どのWiMAXプロバイダーを選べばいいかわからない」ということではないでしょうか。
WiMAXはUQコミュニケーションズ株式会社が提供していますが、本家UQ WiMAX以外にも「販売代理店」がサービス提供をしているため、提供事業者は10社以上にのぼります。
回線品質こと同一ですが、料金形態、端末価格、契約期間、違約金、オプション利用料などの項目がすべてことなるため、どのWiMAXプロバイダーを選べば良いかわかりにくいというのがWiMAXの1番のデメリットです。
当サイトでは専門家監修のもと、あなたのニーズにぴったりのWiMAXプロバイダーを紹介しています。
詳細については下記記事でご覧ください。
WiMAX 2+とWiMAX +5Gの違いとは
WiMAX +5Gとよく比較されるサービスで「WiMAX 2+」が挙げられます。
WiMAX +5Gがリリースされる以前はこの「WiMAX 2+」が主流でした。
違いをまとめた表を見ていきましょう。
WiMAX +5G | WiMAX 2+ | |
---|---|---|
対応プラン | ギガ放題プラス | ギガ放題 |
パケット上限 | 実質無制限 | 10GB /直近3日間 |
繋がりやすさ | つながりやすい | つながりにくい |
5G対応 | 対応 | 非対応 |
プラスエリアモード制限 | プラスエリアモードのみ | 全モード制限 |
WiMAX 2+との違い①|パケット上限
WiMAX 2+では「直近3日間の合計パケット通信量が10GBを超過した場合、翌日の18時から26時までの間、最大1Mpsの速度制限」がかかりました。
一方でWiMAX +5Gではこの「3日間制限」が撤廃されたため、事実上パケット無制限のような感覚で利用できるサービスになったのです。
「一定期間に大容量通信を行なった場合、混雑時間帯のみ速度制限を課す」という要件は残っていますが、一般的な使い方で速度制限になることは少ないと考えて良いでしょう。
WiMAX 2+との違い②|屋内での繋がりやすさ
WiMAX +5Gでは、それまで主流だった「WiMAX 2+回線」に加えて、標準で「au 5G回線」と「au 4GLTE(Band1/3)」が利用できるようになりました。
WiMAX 2+回線は屋内で繋がりにくいというデメリットがありましたが、WiMAX +5Gでこれに加えてau 4G LTE回線を主として通信ができるように進化したため、屋内での繋がりやすさが劇的に改善したのです。
WiMAX 2+との違い③|5G対応の有無
WiMAX +5Gでは、WiMAXサービス史上初めて「5G回線」に対応しました。
現在は「au 5G回線」が利用可能なほか、2022年9月からは既存のWiMAX 2+回線の「5GNR化」が進むため、更なる高速化が期待されています。
WiMAX 2+との違い④|LTEオプションの内容
WiMAX +5Gでも、WiMAX 2+と同様に「LTEオプション」が存在します。
名称は異なりますが、それぞれ「au 4G LTE回線」のプラチナバンドが利用できるようになるものです。
WiMAX +5GのLTEオプション|プラスエリアモード
WiMAX 2+のLTEオプション |ハイスピードプラスエリアモード
WiMAX 2+では通常モードとハイスピードプラスエリアモードの合計パケット通信量が7GBを超過すると、月末まで128kbpsの速度制限がかかってしまい、まったく使えなくなるデメリットがありました。
しかし、WiMAX +5Gでは、プラスエリアモードのみの利用が月間15GBまで利用できるようになり、15GB超過後は「プラスエリアモードのみ」に制限がかかる仕様に変更されました。
よって、プラスエリアモードで月間15GB以上通信しても通常モードでは速度制限がかからないため、月末まで快適に利用できるように進化したのです。
まとめ
ここまでに進化した「WiMAX +5G」についての概要を説明してきました。
現在でも一部WiMAXプロバイダーで「WiMAX 2+」サービスが提供されていますが、これからWiMAXを契約するのであれば間違いなく「WiMAX +5G」がおすすめです。
WiMAXは、一人暮らしで自宅でも外出先でも思い切りインターネットを使いたい一人暮らしの方や、自宅の固定回線に代わるサービスを検討している方にとってピッタリのサービスと言えます。
これを機会に是非利用を検討してみてください!
WiMAX +5Gに関するよくある質問
ここではWiMAX +5Gに関するよくある質問についてお答えします。
WiMAX +5Gは常に5G通信が可能ですか?
- WiMAX +5Gは常に5G通信が可能ですか?
-
WiMAX +5Gで5G通信が行えるのは、au 5G回線エリア、もしくは WiMAX 2+の5GNR化対応エリアのみです。
それ以外のエリアではWiMAX 2+回線もしくはau 4G LTE回線のいずれかでの通信になります。
WiMAX +5Gは4Gへの切り替えはできますか?
- WiMAX +5Gは4Gへの切り替えはできますか?
-
WiMAX比較専門の河村が回答いたします。
WiMAX端末の一つを製造している「サムスン」に確認したところ、Galaxy 5G Mobile Wi-Fiで「5G通信をオフにする」機能は備わっていないとの回答が得られました。
そのほかは回答が得られませんでしたが、Speed Wi-Fi 5G X11/Speed Wi-Fi HOME 5G L11/Speed Wi-Fi HOME 5G L12の取り扱い説明書を見た限りでは「5G通信を4Gに切り替える=5G通信のみをオフにする」機能はありませんでした。
最近では「5G回線のパケ詰まり・パケ止まり」が散見されますが、WiMAX +5G端末においては執筆時点でこの対策はできていないように思います。
WiMAXの「制限なしは嘘」って本当ですか?
- WiMAXの「制限なしは嘘」って本当ですか?
-
WiMAXに制限がない=完全無制限で利用可能という事実はありません。
WiMAX +5Gでは「3日間制限」は廃止されましたが、一定期間に大容量通信を行なった場合、混雑時間帯のみ速度制限を課すという文言が残っています。
よって、「制限なしは嘘」という認識で問題ありません。
ただし、一般的な用途でWiMAXを利用しているのであれば速度制限の対象になる可能性は低いでしょう。