楽天モバイルからpovoに乗り換える手順やタイミング、注意点などを詳しく解説
スマホキャリアのなかでも、定額で無制限のデータ通信を利用できることから、楽天モバイルは非常に人気です。
しかし、それほど多くのデータ容量を必要としないなどの理由から、povoへの乗り換えを検討されている方もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事では、楽天モバイルからpovoへ乗り換える手順やタイミング、注意点などを詳しく解説します。
楽天モバイルからpovoへの乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
乗り換え前に楽天モバイルとpovoの料金を比較
はじめに、楽天モバイルとpovoの料金を比較してみましょう。
楽天モバイルの料金
2023年10月31日現在、楽天モバイルの料金は以下のようになっています。
データ容量 | 月額料金 |
---|---|
3GBまで | 1,078円(税込) |
3〜20GBまで | 2,178円(税込) |
20GB〜無制限 | 3,278円(税込) |
楽天モバイルは、使用したデータ容量によって3段階の料金プランがあります。
3,278円(税込)で無制限というのが、楽天モバイルの大きな特徴といえるでしょう。
povoの料金
次に、povoの2023年10月31日現在の料金プランです。
トッピング | 料金 |
---|---|
データ使い放題(24時間) | 330円(税込)/回 |
データ追加1GB(7日間) | 390円(税込)/回 |
データ追加3GB(30日間) | 990円(税込)/回 |
データ追加20GB(30日間) | 2,700円(税込)/回 |
データ追加60GB(90日間) | 6,490円(税込)/回 |
データ追加150GB(180日間) | 12,980円(税込)/回 |
5分以内通話かけ放題 | 550円(税込)/月 |
通話かけ放題 | 1,650(税込)/月 |
povoは基本料金が0円となっていて、任意で上記のトッピングを購入する料金体系です。
まったく使わなければ0円、そして使った分だけの料金で済むのが、povoの料金プランの特徴といえるでしょう。
楽天モバイルとpovoの料金比較まとめ
楽天モバイルとpovoは、そもそも料金体系が異なっているため、どちらの方が安いとは一概にいえません。
よって、ライフスタイルに合った方を選ぶのがおすすめです。
しかし、まったく比較できないと乗り換えの判断材料にならないため、データ容量別に比較表を作成してみましたのでご覧ください。
データ容量 | 楽天モバイル | povo |
---|---|---|
3GB | 1,078円(税込)/月 | 990円(税込)/回※30日間 |
20GB | 2,178円(税込)/月 | 2,700円(税込)/回※30日間 |
60GB | 3,278円(税込)/月 | 6,490円(税込)/回※90日間 |
150GB | 3,278円(税込)/月 | 12,980円(税込)/回180日間 |
このように、20GB以上利用すると楽天モバイルの方が安くなります。
また、povoは通話かけ放題も別途トッピングが必要ですが、楽天モバイルは「Rakuten Link」というアプリを利用すれば、国内通話が時間に関係なく無料となります。
そのため、毎月20GB以上利用する方、通話をたくさん利用する方は、povoへ乗り換えると割高になる可能性があるので注意しましょう。
楽天モバイルからpovoに乗り換える5つのデメリット
楽天モバイルからpovoに乗り換えるデメリットを紹介します。
乗り換えを検討する際は、必ずデメリットを把握したうえで決断するようにしましょう。
通話かけ放題に追加費用がかかる
料金比較でも触れましたが、楽天モバイルは「Rakuten Link」を使えば国内通話が無料です。
しかし、povoに乗り換えると通話かけ放題のトッピング購入が必要となります。
ですから、通話利用が多い方はpovoへの乗り換えに注意が必要です。
仮に月間3GBしか利用しないならpovoの方が安いですが、そこへ通話トッピングを追加するとpovoの方が割高になってしまいます。
定額制ではなくなる
povoは必要なデータ容量をトッピング購入するため、楽天モバイルのような定額制ではなくなります。
povoにも24時間使い放題のトッピングはありますが、月に10日間利用すると楽天モバイルよりも高くなります。
そのため、データ容量を気にせず自由にスマホを利用したい方は、povoへ乗り換えず楽天モバイルを使い続けた方がよいかもしれません。
サポートがオンライン限定になる
楽天モバイルは、契約や故障などの際、店舗でのサポートを受けられます。
しかし、povoは店舗でのサポートは受けられず、すべてオンラインでの対応になります。
オンラインサポートのみでは不安がある方は、povoへ乗り換えず楽天モバイルを使い続けるか、店舗サポートが受けられるそのほかのサービスへの乗り換えを検討した方がよいでしょう。
利用料金で楽天ポイントを貯められない
楽天モバイルは、毎月の利用料金の支払いで楽天ポイントがもらえます。
また、楽天モバイルを契約していると、楽天市場でお買い物をした際のポイント還元率が最大3倍プラスされます。
そのため、楽天ポイントを貯めている方や、楽天市場でお買い物をする機会が多い方は注意が必要です。
ただし、楽天ポイントにこだわりがないのなら、povoではトッピング購入時にPontaポイントがもらえるキャンペーンを開催していることがあるので、キャンペーンを上手に活用してPontaポイントを貯めるとよいでしょう。
トッピングの手間がかかる
楽天モバイルは、実際に利用したデータ量に応じて自動的に料金が変わります。
しかし、povoは事前にトッピングを選んで購入しなければなりませんので、若干手間が発生することを認識しておきましょう。
ただし、60GBや150GBなど大容量のトッピングを購入しておけば、頻繁にトッピングを購入する手間を省くことはできます。
楽天モバイルからpovoに乗り換える6つのメリット
次に、楽天モバイルからpovoへ乗り換えるメリットを紹介します。
乗り換えを決断する際は、先に紹介したデメリットとあわせて以下のメリットも考慮してください。
通信速度や安定性が向上する
楽天モバイルからpovoへ乗り換えると、スマホの通信速度や通信の安定性が向上する可能性があります。
以下は、楽天モバイルとpovoそれぞれの直近3ヶ月間の平均値を表した表です。
キャリア | 平均ダウンロード速度 | 平均アップロード速度 |
---|---|---|
povo | 96.25Mbps | 16.1Mbps |
楽天モバイル | 82.82Mbps | 29.48Mbps |
一般的に、スマホを利用する際重要となるのはダウンロード速度ですが、平均値はpovoの方が速いことがわかります。
また、povo(au)は基地局の数が楽天モバイルより多いことも、通信環境にかかわってきます。
基地局に関しては、次の項で詳しく解説します。
スマホを利用できるエリアが広がる
楽天モバイルからpovoへ乗り換えると、スマホを利用できるエリアが広がる可能性があります。
その理由について解説する前に、まずは総務省が発表した令和4年の各キャリアの基地局の数を見てみましょう。
キャリア | 4G | 5G |
---|---|---|
NTTドコモ | 259,536 | 19,716 |
au | 196,101 | 18,041 |
ソフトバンク | 171,940 | 39,051 |
楽天モバイル | 44,866 | 11,238 |
ご覧のとおり、楽天モバイルよりもpovo(au)の方が、圧倒的に基地局の数が多いことがわかります。
基地局が多いということは、それだけ多くのエリアをカバーしていることになるため、乗り換えによって利用エリアの拡大が見込めるでしょう。
ただし、主にスマホを利用する場所がauのエリア外だとpovoも利用できなくなってしまうため、乗り換える前にエリア確認は必ず行っておきましょう。
基本料金が0円になる
楽天モバイルは、スマホを全然使っていなくても、最低1,078円(税込)の月額料金が発生します。
しかし、povoは基本料金が0円なので、使わなければ料金は発生しません。
サブ回線としてのスマホを持ちたい方や、月によって利用頻度が大きく変動するような方にとっては、povoの基本料金0円はとてもメリットが大きいでしょう。
ただし、povoは180日間一切トッピングを購入しないと、解約になってしまうので注意してください。
料金プランの自由度が高まる
povoの最大のメリットは、料金プランの自由度が高い点です。
楽天モバイルも使用したデータ量に応じて料金が決まりますが、povoはさらに自由にトッピングできます。
必要な分だけデータ量を購入してスマホを利用したい方に、povoはおすすめです。
ギガ活すればデータ容量をもらえる
povoのギガ活を利用すると、トッピングを購入しなくてもデータ容量をもらうことが可能です。
ギガ活とは、コンビニやドラッグストア、カフェなどの対象店舗で一定額を利用すると、povoで使えるデータ容量がもらえるサービスです。
普段よく利用するお店がギガ活の対象になっている方は、povoへ乗り換えてギガ活を上手く活用すれば、スマホ料金を抑えられるでしょう。
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楽天モバイルからpovoに乗り換える手順
楽天モバイルからpovoに乗り換える手順を紹介します。
これから乗り換える方は、以下の手順を参考に手続きを進めてみましょう。
1.スマホがpovoに対応しているかチェック
乗り換えをする前に、まずはスマホがpovoに対応しているか確認しましょう。
新しい端末ならほとんどが利用できますが、一部povoで利用できない端末もあるため、以下のページから必ず事前に確認しましょう。
【注意】povoで端末は購入できない
もし今使っている端末がpovo対応端末ではなかった場合や、機種変更を考えている場合、povoで端末の購入はできないのでインターネットなどで購入しましょう。
また、その際ももちろんpovo対応端末かどうかを確認してください。
2.本人確認書類とクレジットカードを準備
次に、本人確認書類とクレジットカードを準備します。
povoの申込みには、本人確認書類として以下のいずれかの書類が必要です。
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 在留カード
また、書類の提出時にスマホで自身を撮影した写真の提出も必要となるので覚えておきましょう。
クレジットカードは、povoの利用料金の支払いに必要なものです。
povoは口座振替が利用できないので、クレジットカードが必須となります。
万が一クレジットカードを持っていなくてpovoへ乗り換えたい場合は、事前にクレジットカードを作成するか、povoで紹介されているバーチャルカード「ペイディカード」に申込みましょう。
3.povoの申込みをする
端末の確認と必要なものを準備できたら、povoの申込みです。
申込みはpovo2.0のアプリから行うため、以下のリンクからアプリをダウンロードしてください。
アプリをダウンロードして立ち上げたら、メールアドレスを登録して、画面の指示に従って操作を進めます。
MNP予約番号は不要
これまでスマホの電話番号を変えずに乗り換える際は、MNP予約番号を発行していました。
しかし、楽天モバイルからpovoへ乗り換える際は「MNPワンストップ」が利用できるようになったため、事前の取得は不要です。
4.初期設定をする
申込みが完了したら、次に初期設定です。
SIMカードで申し込んだ方は、手元にSIMカードが届き次第設定を行います。
eSIMで申し込んだ方は、そのまますぐに初期設定が可能です。
SIMカードの場合
- povo2.0アプリを立ち上げる
- 「SIMカードを有効化する」をタップ
- SIMカードの台紙にあるバーコードをスキャンする
- SIMカードを端末に挿入
- Android端末の場合はAPN設定をする
APN設定は機種によって手順が異なる場合がありますが、一般的には「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」へ進み、以下を入力して完了となります。
- 名前:povo2.0
- APN:povo.jp
- APNプロトコル:IPv4 / IPv6
eSIMの場合
- povo2.0アプリを立ち上げる
- 「eSIMを発行する」をタップ
- 「コード入力方式」または「QRコード方式」を選択して、画面の指示に従って進める
- 発信・通信テストを実施
eSIMの開通手続きについて、詳しくはpovoの公式サイトをご覧ください。
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楽天モバイルからpovoへ乗り換える際の3つの注意点
楽天モバイルからpovoへ乗り換える際の注意点を3つ紹介します。
180日以上トッピングしないと解約になる
povoへ乗り換えるメリットでも触れましたが、povoは180日間トッピング購入がないと、解約になります。
そのため、サブ回線用にpovoを契約して普段あまり使わない方は、解約になってしまわないように定期的にトッピングを購入しましょう。
電波状況が悪くなるケースもある
povoはau回線を利用しているため、楽天モバイルに比べて通信品質が著しく低下するということは考えにくいでしょう。
ただし、楽天モバイルとpovoでは対応エリアが異なるため、場所によっては電波状況が悪くなるケースも考えられます。
ですから、必ず乗り換え前にエリア確認を実施しましょう。
スマホのバックアップを取っておくのがおすすめ
回線の乗り換えをする際は、念のためスマホのデータのバックアップを取っておくことをおすすめします。
特に乗り換えのタイミングで機種変更する方は、必ずバックアップを取っておきましょう。
バックアップの手順については、楽天モバイルの公式サイトをご覧ください。
楽天モバイルからpovoに乗り換えるタイミングは?
楽天モバイルからpovoへ乗り換えたいけれど、いつ乗り換えるべきなのかお悩みの方へ向けて、おすすめのタイミングを紹介します。
スマホの料金を抑えたい
今よりもスマホの料金を抑えたい方は、povoへの乗り換えがおすすめです。
povoは基本料金が0円で、データ容量は任意のタイミングでトッピング購入できます。
毎月20GBも必要ない方は、povoで必要なときのみトッピング購入すれば、スマホにかかる料金を抑えられるでしょう。
乗り換えるなら月末
楽天モバイルからpovoに乗り換えるのは、月末がおすすめです。
povoへ乗り換える際は楽天モバイルを解約することになりますが、解約時の料金は日割りにならないからです。
できるだけ楽天モバイルとpovoの契約期間がかぶらないよう、月末に乗り換えを行いましょう。
楽天回線エリア外に引っ越す
楽天回線のエリア外に引っ越すことになったら、povoへの乗り換えを検討してみましょう。
ただし、povoのエリア内かどうかを事前に確かめたうえで乗り換えてください。
楽天モバイルからpovoへ乗り換える際に適用できるキャンペーン
楽天モバイルからpovoへ乗り換える際は、実施中のキャンペーンを利用してお得に乗り換えましょう。
他社からお乗り換えでau PAY 残高還元キャンペーン!
povoは、他社から乗り換えてトッピングを購入すると、au PAYの残高に還元してもらえるキャンペーンを実施しています。
最大8,000円相当(不課税)が還元されるキャンペーンなので、トッピングを購入する予定の方におすすめです。
対象のトッピング | au PAYの還元額(不課税) | 販売期間 |
---|---|---|
【期間限定】データ追加120GB(365日間)20,000円/回 | 8,000円 | 2023年8月1日10:00~2023年10月31日23:59 |
【期間限定】データ追加300GB(180日間)19,500円/回 | 8,000円 | 2023年10月16日10:00~2023年11月16日23:59 |
【期間限定】データ追加200GB(180日間)14,800円/回 | 5,000円 | 2023年9月22日10:00~2023年10月22日23:59 |
データ追加150GB(180日間)12,980円/回 | 4,000円 | 2021年9月29日~終了時期未定 |
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まとめ
楽天モバイルは、以前提供していた0円プランが廃止になったことで、他社回線へ乗り換えたいと考える方が増えました。
一方のpovoは現在も基本料金が0円で、自由にトッピングで料金を調整できる点が非常に魅力的です。
ただし、一定量以上のデータを毎月利用するとpovoの方が割高になる点や、店舗でのサポートを受けられないなどのデメリットもあるので、乗り換えを検討している方はこうした点も考慮したうえで判断しましょう。
本記事が、あなたの乗り換えのよい判断材料となれば幸いです。
楽天モバイルからpovoへの乗り換えに関するよくある質問
楽天モバイルからpovoへの乗り換えに関するよくある質問をピックアップして紹介します。
楽天モバイルからpovoに乗り換える際手数料はかかる?
- 楽天モバイルからpovoに乗り換える際手数料はかかる?
-
楽天モバイルからpovoへの乗り換えで、手数料は発生しません。
楽天モバイルからpovoに乗り換えたいけどpovo1.0とpovo2.0の違いは?
- 楽天モバイルからpovoに乗り換えたいけどpovo1.0とpovo2.0の違いは?
-
povo1.0は速度制限時の通信速度が最大1Mbpsですが、povo2.0は最大128kbpsとなっています。
なお、現在申込みできるのはpovo2.0のみです。
povoはAndroidもiPhoneも使える?
- povoはAndroidもiPhoneも使える?
-
povoはAndroidもiPhoneも使えます。
ただし、povo対応端末のみとなりますので、乗り換え前に確認しておきましょう。