持ち運びWi-Fiルーターの選び方を知りたい!全理由付きおすすめ解説
スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器を使う際、Wi-Fiに繋げてインターネットを利用する人も多いと思われます。
近年では「配線不要」「持ち運びができる」「費用が安い」などの理由から、持ち運びができるWi-Fiルーター、特に「ポケット型Wi-Fi」が人気です。
これほどのメリットがある持ち運びWi-Fiルーターですが、一部では「持ち運びWi-Fiルーター(ポケット型Wi-Fi)はおすすめできない!」という声が聞かれているのをご存じでしょうか?
そういった方々のために、本記事では持ち運びができるWi-Fiルーターの選び方を理由付きで解説しています。
メリットとデメリットを明確にしたうえで詳しく解説していくので、持ち運びWi-Fiルーターの契約を迷っている方は必見です。
持ち運びWi-Fiルーターとは?
持ち運びWi-Fiルーターとは、文字通り持ち運べるWi-Fiルーターのことです。
Wi-FiルーターはLANケーブルを通さず、機器同士を電波で繋ぐ無線LAN通信を行う装置を指します。
そして、持ち運びできる携帯可能なWi-Fiルーターは「モバイルルーター」や「モバイルWi-Fiルーター」とされているのが一般的です。
モバイルルーターは屋内外で使うことができるWi-Fiルーターなので、条件さえそろえば自宅でも外出先でも無制限でWi-Fiが使えます。
仕事先や旅行先問わず、どこにでも持ち運べるポケット型Wi-Fiは生活の中心にインターネットがある人におすすめです。
このモバイルルーターという名前ですが、この記事を読まれているみなさんのなかには「ポケットWi-Fi」と呼んだほうがなじみのある方も多いと思われます。
実は「ポケットWi-Fi」という呼び名は、商品名であることをご存じでしょうか?
ポケットWi-Fiはソフトバンクとワイモバイルが取り扱っているモバイルルーター(持ち運びWi-Fi)の総称で、正式名称を「PocketWiFi®」とするれっきとした商品名です。
商品名のあとに®がついているものは特許庁に登録されている商標なので、無断に使用すると商標法違反にあたります。
日常会話程度であれば問題ないですが、表記する際には抵触の恐れがあるので「モバイルルーター」や「ポケット型Wi-Fi」といった呼び名で通すのが一般的です。
ポケット型Wi-Fiについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてお読みください。
モバイルルーター(持ち運びWi-Fiルーター)と持ち運びできないWi-Fiルーター
Wi-Fiルーターには、持ち運べるものと持ち運べない種類があります。
本記事で取り上げている持ち運びWi-Fiルーター、つまりモバイルルーターは携帯型の持ち運びのできるWi-Fiです。
では、持ち運びできないWi-Fiルーターはなにかというと、無線LANルーターとホームルーターの2つがあげられます。
無線LANルーターとホームルーターとは?
無線LANルーター | 無線によるLAN接続装置(ルーター) |
ホームルーター | モバイル回線を使用する据え置き型Wi-Fiルーター |
まず、無線LANルーターのLANとは「Local Area Network」の略称で、端末機器同士による限られた範囲内でデータ通信が行えるネットワークのことです。
無線LAN通信=Wi-Fiと思われがちですが、無線LANは無線通信のネットワークというカテゴリを指し、Wi-Fiは無線LANの規格という明確な分け方があります。
光回線にも光コラボや独自回線、CATVなどがあるように、無線(LAN)通信にも赤外線やBluetoothなどさまざまな種類がありますよね?
ホームルーターはそれよりももっとシンプルで、コンセントにプラグを挿して電源を入れればすぐにインターネットが使える据え置き型のルーターを指します。
ポケット型Wi-Fiとの違いは、ホームルーターが契約住所以外での使用ができないという点です。
そもそも機器のサイズや重量、使える場所が契約規定で限定されているなど、無線LANルーターとホームルーターは携帯型Wi-Fiルーターとして設計されていません。
Wi-Fiルーターは用途が携帯用かそうでないかの明確な違いで分けられるため、持ち運びWi-Fiルーターを探している方には言うまでもなくポケット型Wi-Fiをおすすめします。
モバイルルーターのインターネット回線
モバイルルーターで使用されている回線は、携帯キャリア会社が保有するモバイル回線を使用しています。
各携帯電話会社の主なモバイル回線を一覧で見てみましょう。
各携帯電話会社のモバイル回線一覧
NTTドコモ | docomo LTE Xidocomo 5G |
au | au 4G LTEau 5GWiMAX2+ |
ソフトバンク | SoftBank 4G LTESoftBank 5G |
UQモバイル | WiMAX2+au 4G LTEau 5G |
ワイモバイル | SoftBank 4G LTESoftBank 5G |
楽天モバイル | 楽天回線 4G LTE楽天回線 5Gパートナー回線 |
各キャリア会社は自社回線に固有の名前をつけていますが、基本的には4G LTEという性質に大きな違いはありません。
UQモバイルはau、ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドであるため、両社とも使用回線が共通しています。
WiMAX2+はUQコミュニケーションズ株式会社が保有する独自の回線であるため、WiMAXという通信回線と名前を使えるのはUQモバイルとau、それに連なるグループ会社や提携会社のみです。ソフトバンクの持ち運びWi-FiをPocketWi-Fi®とするのと同じですね。
楽天モバイルはMVNO事業からキャリア参入を果たしたという経歴があり、メインの楽天回線以外にはMVNOで使用しているNTTドコモとauの回線をパートナー回線として使用できます。
2022年8月時点で、楽天のポケット型Wi-Fiで5G対応の機種は残念ながら存在しません。
このように会社ごとに使用する回線が決まっているため、例えばauのポケット型Wi-Fi(持ち運びWi-Fi)が繫がらないからといってソフトバンクやNTTドコモのポケット型Wi-Fiまで繫がらないという心配は不要です。
インターネットの性質上、通信制限に関して言えばどこの会社も同じという認識で問題ありません。
例えばWiMAXの3日制限が廃止されたからと言って、au以外のポケット型Wi-Fiのすべてが完全無制限になったというわけではなく、どのポケット型Wi-Fiでも回線に負荷が掛かれば制限が掛けられる場合があります。
モバイルルーターのメリットとデメリット
ここからは、モバイルルーターの具体的なメリットとデメリットについて解説します。
持ち運びWi-Fiルーターという呼び名から多くの方には予想できると思われますが、細かい部分での長所や短所には少し説明が必要です。
モバイルルーターの契約を検討されている方は、以降の説明をチェックしてポイントを押さえておきましょう。
モバイルルーターの4つのメリット
モバイルルーター(持ち運びWi-Fiルーター)の主なメリットは次の4つです。
- 電源があれば屋内外どこでも使える
- 工事不要で最短即日から使える
- モバイルルーター・持ち運びWi-Fiは固定回線よりも基本的に安い
- モバイルルーターのデータ通信費はスマートフォンより安い
これら4つのメリットは、ポケット型Wi-Fiが普及した理由の大部分を占める要素になります。
無制限で使えるインターネットはもちろん、押さえておきたい持ち運びWi-Fiのポイントをチェックしていきましょう。
1.バッテリー電源があれば屋内外どこでも使える
モバイルルーター(持ち運びWi-Fiルーター)は、その名の通りどこにでも持ち運べる利便性の高さが最大の特徴です。
自宅に限らず、仕事や旅行などの外出先や海外などの屋外でも使えるのはもちろん、モバイルルーターの動力となるバッテリー電源さえあれば、停電時でもインターネットに繋げて情報を得ることができます。
近年で多発する災害などにおいても、ラジオなどとともに緊急時のセーフティツールとしてポケット型Wi-Fiは備えて置きたいアイテムです。
2.工事不要で最短即日から使える
モバイルルーターは電源を入れればすぐに使えるため、固定回線のような工事を必要としません。
リモートワークの推進によって、持ち運びWi-Fiルーターを早急なインターネット環境の確保として検討されるケースが増えています。
ショップで購入したなら手に取ったその場で、オンラインショップでもタイミング次第で最短即日からすぐに使えるスピーディなインターネットの導入が可能です。
自宅にいる時間が少ない方、一人暮らしのインターネットにもポケット型Wi-Fiはおすすめします。
3.モバイルルーターは固定回線よりも基本的に安い
モバイルルーター・ポケット型Wi-Fiは、基本的に固定回線よりも初期費用と月額料金が安い傾向です。
基本料金だけではなく、多くの持ち運びWi-Fiを取り扱っているプロバイダでは各種の無料キャンペーンが実施されています。
例えばGMOとくとくBBでは、新規申込で最新型ポケット型Wi-Fiを無料で手に入れることが可能です。
そのほか、カシモWiMAXやBIGLOBE WiMAXなど多くのプロバイダでは、月額料金の長期割引やキャッシュバックを実施しており、Wi-Fiルーター無料以外にも豪華なキャンペーンを受けられます(auユーザーならセット割も適用可能)。
ポケット型Wi-Fiはどこで買うかによって初期費用が変わってきますが、特に高額になりやすいのが本体購入代金です。
一般的なポケット型Wi-Fi・持ち運びWi-Fiルーターの購入価格は約20,000円とされていますが、このようにキャンペーンを利用すれば本体代金だけでなく契約事務手数料も免除できるプロバイダも存在します。
月額料金を比較すると、ポケット型Wi-Fiが約5,000円未満に対して固定回線の約4,000円〜5,000円強と、一見すると大した差がないように見えますよね?
実際のところ、固定回線の多くがLANルーターの利用料金などの必須オプションが加算されるケースが多く、基本料金よりも実際は費用が掛かるケースが多いです。
モバイルルーターは基本的にオプションは任意で追加料金は掛からず、LTEオプションもauユーザーなら無料で使えるプロバイダが多いなど固定回線よりも費用が掛かりません。
4.モバイルルーターのデータ通信費はスマートフォンより安い
スマートフォンのデータ通信費でお困りの方は、モバイルルーターの導入で節約することが可能です。
2020年の総務省調べでは、スマートフォンユーザーの66%が毎月5GB未満の通信量とされています。
近年の平均値では約9GBとも言われていて、キャリア会社の料金プランを算出すると約6,000円以上、MVNOなら約3,000円~4,000円程度の料金です。
スマートフォンの料金プラン一覧
携帯会社 | ~3GB以下 | 3GB以上 |
NTTドコモ | ~4,565円(税込) | 5,665円(税込)~ |
au | ~5,115円(税込) | 6,765円(税込)~ |
ソフトバンク | ~5,478円(税込) | 5,478円(税込)~ |
UQモバイル | 1,628円(税込) | 2,728円(税込)~ |
ワイモバイル | 2,178円(税込) | 3,278円(税込)~ |
キャリア会社は無制限プランか従量定額プランの2種類があり、UQやワイモバイルなどのサブブランドはデータ定額制の料金プランを用意しています。
3GB以下でも固定回線並みの月額料金が多い状況を考えれば、それ以上となると掛かる費用は言うまでもありません。
無制限プランが約7,000円以上であることから、スマートフォンでは常時接続は高額でほとんどの方には負担となる費用です。
その点、ポケット型Wi-Fiを代表とする持ち運びWi-Fiなら、約5,000円程度の月額料金で無制限で使えて高額なスマートフォンを安い料金プランに変更するなどの工夫が可能になります。
上記の表だと割高に見えるauの料金プランですが、先述したWiMAXなどのWi-Fiルーターを活用すれば費用を抑えられるので、毎月の通信費にお悩みの方はポケット型Wi-Fiの導入がおすすめです。
モバイルルーターの3つのデメリット
次にあげるのが、モバイルルーター・持ち運びWi-Fiルーターの主な3つのデメリットです。
- 固定回線に比べて通信速度が不安定になりやすい
- 持ち運びWi-Fiルーターは電源がなくなると使えない
- 持ち運びWi-Fiルーターは完全な無制限ではない
自宅でも屋外でも無制限のWi-Fiが魅力のモバイルルーターですが、覚えておかないといざとなったときに致命的になりかねないデメリットを抱えています。
ポケット型Wi-Fiの購入・使用を検討されている方は、この先の解説をしっかりとチェックしておいてください。
1.固定回線に比べて通信速度が不安定になりやすい
Wi-Fiは電波特性上、障害物に弱く、使える範囲が限られています。
通信速度に関しても、理論上では2Gbps以上でも実測値はその1/10にも満たないケースが多いです。
ポケット型Wi-Fiは有線接続も可能な機種がありますが、元となるモバイル回線は電波なので、ある程度速度低下の緩和ができても安定性では固定回線のほうが上と言わざるを得ません。
配線不要の利便性がある反面、電波が繫がりにくい状況に陥りやすいというデメリットを抱えています。
2.モバイルルーターは電源がなくなると使えない
モバイルルーター・持ち運びWi-Fiルーターは、バッテリー電源を動力にしているので電池切れが起こると使えなくなります。
屋外だとバッテリーを充電できる場所が限られているため、電池残量を確認しておくことを習慣づけておきましょう。
また、ポケット型Wi-Fiで複数端末による同時接続を行うと、バッテリーへの負荷が掛かって通常よりも消耗しやすい状態になります。
いざというときに電池切れで使えないということがないように、ポケット型Wi-Fi用のモバイルバッテリーを常備するのもおすすめです。
3.モバイルルーターは完全なデータ通信量無制限ではない426
モバイルルーターは「完全無制限」という宣伝をよく目にしますが、国内の持ち運びWi-Fiルーター、ポケット型Wi-Fiのサービスに完全無制限はありません。
インターネットは不特定多数の大勢が共有しているネットワークのため、通信回線に過剰な負荷が掛かると通信制限を受ける恐れがあります。
例えば、短い期間に大容量のデータ通信を継続的に行ったとしましょう。
その場合、プロバイダ側の判断で通信回線の品質維持を理由に速度低下が起こるケースがあります。
かつてのWiMAXにあった3日制限とは異なり、プロバイダ判断による通信制限の解除日はどこの会社でも明確にされていません。
国内の家庭用インターネット回線すべてに言えることなので、固定回線であっても上記の理由で通信制限は例外なく掛けられる可能性があります。
モバイルルーターに限定されているわけではなく、Wi-Fiルーターの種類を問わず完全無制限のインターネットは存在しないので、常識の範囲でのデータ通信を心がけましょう。
モバイルルーターの選び方について解説
ここではモバイルルーターの選び方について解説します。
持ち運びWi-Fiルーターは様々なメーカーから出ているので、すべてを追っていくのは非現実的です。
そこでモバイルルーターの選び方について、次のポイントを押さえていくとよいでしょう。
- 最新の通信規格対応のモバイルルーターを選ぶ
- アンテナ性能や電波の強さで選ぶ
- モバイルルーターの価格で選ぶ
ポケット型Wi-Fi、持ち運びWi-Fiルーターをどこで買うにしてもレンタルするにせよ、覚えておくポイントはすべて共通しています。
付け加えて、auスマートバリューなどのセット割が使えるポケット型Wi-Fiだと、さらに料金を節約できて無制限のWi-Fiを自宅でも外出先でも満喫できるのでおすすめです。
それでは選び方のポイントを順に見ていきましょう。
1.最新の通信規格対応のモバイルルーターを選ぶ
Wi-Fiには新旧の通信規格があるので、現状では最新規格の「Wi-Fi6」対応のモバイルルーターを選ぶのが無難です。
古い通信規格だと周波数に対応していないために通信速度が著しく低下するだけでなく、セキュリティ性に不安が生まれます。
Wi-Fi6は「2.5GHz」と「5GHz」の周波数に対応しているため、両方を使い分けて安定かつスムーズな通信が可能です。
最大通信速度は9.6Gbpsに達しているので、快適な高速インターネットが利用できます。
さらにWi-Fi6には最新のセキュリティ規格である「WPA3」に対応し、通信の盗み見・改ざん・不正ログインなどのこれまでの脆弱性が大幅に改善されました。
利便性の向上や通信速度、セキュリティ性の観点からもWiFi6対応のモバイルルーターを選びましょう。
補足として、モバイルルーターで有線接続する際のLANケーブルにも規格があります。
モバイルルーターが安定しないときは、有線接続することで固定回線の代替的な無制限Wi-Fiルーターとして使うのも有効です。
こちらの記事でもポケット型Wi-Fiの有線接続について解説しているので、あわせてお読みください。
2.アンテナ性能や電波の強さで選ぶ
モバイルルーターに内蔵されているアンテナにはさまざまなものがあり、性能によって電波強度に違いがあります。
繫がりやすく電波強度の高い持ち運びWi-Fiをお探しなら、次の機能を搭載した機種を選ぶのがおすすめです。
電波強度の向上におすすめ機能
ビームフォーミング機能 | Wi-Fiに接続しているデバイスの位置や距離を自動的に感知し、お互いの送受信経路に電波を集中させることで繫がりやすくする機能。 |
MU-MIMO(マルチユーザーマイモ) | 内蔵アンテナの本数を8×8に増やし、それぞれのアンテナが各々の電波で送受信することで速度低下を防ぐ機能。 |
上記の2つの機能をざっくり説明すると、モバイルルーターの電波を効率的に繋げる機能という点で共通しています。
ポケット型Wi-Fiなどの一般的なモバイルルーターは、360度の広範囲に渡って電波を飛ばしていることはご存じでしょうか?
従来のWi-Fiの電波は360度の範囲に飛ぶ仕組みで、接続すべき端末機器がない場所にも及び、言わば電波を無駄に広げている状態です。
ビームフォーミング機能であれば電波を無駄に広げることなく、通信を行う機器同士のネットワークに電波を集中させ、円滑で電波強度の高い通信を行うことが可能になります。
そして、モバイルルーターが複数の端末と同時接続できるのは、複数のアンテナで送受信を行う「MIMO」という機能があるからです。
そのMIMOを発展させ、アンテナの数を従来の4×4から8×8の倍に増やして送受信をスムーズにさせたものがMU-MIMOになります。
年々Wi-Fi対応機器が増える家電に対し、同時接続数の増加による通信速度の低下を防ぐ意味でもこの2つ機能はとても有効です。
どちらも搭載機種は高額になりがちで、親機と子機が対応してい無くてはいけないという制約がありますが、モバイルルーターを使い続けるには必須と言える機能でしょう。
自宅や屋外での無制限インターネットにポケット型Wi-Fiを導入するなら、最優先で欲しい機能と言えます。
また、自宅用ならメッシュWi-Fiや中継器の導入もおすすめです。
Wi-Fiの調子が悪いときの対策に、こちらの記事もあわせてお読みください。
3.モバイルルーターの価格で選ぶ
モバイルルーターは安いもので約10,000円ほど、高いものだと30,000円程度が相場です。
機種はハイスペックになるほど価格が高くなるので、必要と感じた機能を搭載した機種を選ぶと良いでしょう。
最新機種、または多機能というだけで選んでしまうと、使いこなせず不要な機能に費用を支払うというもったいないケースが散見されます。
自分の用途を明確にし、手ごろな価格の機種を選ぶことが肝心です。
安いポケット型Wi-Fiでもビームフォーミング機能などを備えた製品はみつかるので、仕事用・プライベート用・家族で兼用・一人暮らし用など、用途に合った適切な機種を選びましょう。
モバイルルーターは購入場所によってキャンペーンで端末を安く買えるケースがあり、例えばauやドコモショップなどで実施されているポケット型Wi-Fiの料金や無料キャンペーン情報をチェックすることをおすすめします。
一時的なポケット型Wi-Fiの利用を検討している場合は、購入よりもレンタルを活用してみましょう。
中古での購入はあまりおすすめではない
モバイルルーターを中古品での購入も検討する方がなかにはいると思われますが、あまり中古の購入はおすすめできません。
キャリアショップや家電量販店以外にも、中古ショップやネットオークション、ECサイトではさまざまな中古品が売られています。
新品より中古品のほうが通常よりも安いポケット型Wi-Fiを手に入れられる可能性は高いですが、トラブルになる恐れを考えれば慎重になるべきでしょう。
中古品は実際に手に取らないとわからない状態のものが多く、例えば本体の汚れや傷、バッテリーの消耗など画像や説明では把握できないポイントがあります。
また、中古は保証が利かないというケースが多く、個人間の取引だと金銭的なトラブルに発展するリスクを危惧しないといけません。
大手の中古ショップでは中古品に保証をつけている店舗も多いですが、どこで買うにせよ中古のポケット型Wi-Fiを手にするなら自己責任と覚えておきましょう。
月額なしでポケット型Wi-Fiの本体のみを所有したいなどの理由で、ポケット型Wi-Fiをプロバイダ契約なしで本体のみを購入するというのは誰でも可能です。
いざというときの備えとして、スペアの持ち運びWi-Fiルーターを月額なしでキープするという意味でなら、中古品に手を出すのは悪いアイデアではありません。
レンタル持ち運びWi-Fiルーターのおすすめを紹介
ここではモバイルルーター、ポケット型Wi-Fiのおすすめレンタルサービスを紹介します。
一時的にポケット型Wi-Fiが必要となったとき、レンタルは即日受け取り可能で持ち運びWi-Fiを低料金で無制限に使える優れたサービスです。
今回おすすめするレンタルサービスがこちらになります。
それでは、各レンタルサービスの主な特徴を簡単に紹介していきましょう。
1.AiR-WiFi
AiR-WiFiは、2021年2月に開始されたポケット型Wi-Fiのレンタルサービスです。
まだサービス開始から間もない会社ですが、運営している株式会社FREEDiVEは「Mugen WiFi」や「5G CONNECT」など、持ち運びWi-Fiルーターのサービスを手掛けていることでも知られています。
AiR-WiFiの基本サービスと料金プランを見ていきましょう。
事務手数料 | 3,300円(税込) |
支払い方法 | クレジットカード |
端末発送日 | 12:00までの申し込みで最短即日 |
使用回線 | クラウドSIM |
契約期間 | 1年 |
端末返却期限 | 解約月の翌月7日まで |
契約解除料 | 2,970円(税込) |
機器損害金 | 330円~22,000円(税込) |
端末返送料 | 宅配業者による |
AiR-WiFiではクラウドSIMが採用されているので、NTTドコモ、au、ソフトバンクのキャリア回線をエリアに応じて適切な電波に自動で切り替えてくれます。
基本サービス
初期事務手数料は無料とされていますが、別途で事務手数料が掛かるので基本的には初期費用は掛かるものと考えておきましょう。
契約解除料は契約期間なしのオプションを選んだ場合に免除されます。
そのほか、返却時の送料は自費負担、故意による端末の汚損や破損、紛失や未返却時には最大22,000円(税込)の損害金が発生するので覚えておきましょう。
料金プラン
プラン名 | らくらくプラン | サクッとプラン | まるっとプラン |
月額料金 | 3,377円(税込) | 3,278円(税込) | 3,608円(税込) |
対応機種 | U3 | U2s | G4 |
データ容量 | 100GB | 100GB | 100GB |
通信速度 | 下り150Mbps上り50Mbps | 下り150Mbps上り50Mbps | 下り150Mbps上り50Mbps |
超過後の通信速度 | 128kbps | 128kbps | 128kbps |
最大同時接続台数 | 10台 | 5台 | 5台 |
本体重量 | 125g | 149g | 188g |
最大使用時間 | 約12時間 | 約12時間 | 約13時間 |
海外利用 | 135ヶ国で利用可 | 135ヶ国で利用可 | 135ヶ国で利用可 |
海外利用時月額料金 | 1,200円~(税込) | 1,200円~(税込) | 1,200円~(税込) |
AiR-WiFiの料金プランはデータ定額100GBで統一され、3つある端末からひとつを選びます。
端末ごとの違いは本体重量や最大使用時間、同時接続数と端末本体に液晶画面の有無というものです。
回線速度や容量に差異はないので、一番安く済ませるならサクッとプランをおすすめします。
サクッとプランの申し込み時に使用端末のU2sが欠品していた場合、らくらくプランへの変更でU3が送られてくる場合があるので要確認。
データ容量は3つの料金プランともに最大100GBで月末までたっぷり使うことが可能ですが、超過すると通信速度が128kbpsに制限されます。
翌月1日の0時〜9時まで制限解除ができないので注意しましょう。
オプション料金
契約期間なしオプション | 330円(税込) |
安心オプション | 660円(税込) |
上記2つを同時加入した場合 | 660円(税込) |
AiR-WiFiのオプションは2つのみです。
契約期間なしオプションは通常1年間の契約期間がなくなり、いつ解約しても契約解除料が免除されます。
安心オプションは、水没や全損などの機器トラブル時にオプション加入期間中に限り無償交換が可能です。
こちらの安心オプションには、次の注意点が3点あります。
- オプションの加入は契約時のみで途中加入は不可
- 12ヶ月以内に再度補償を受けると1台につき9,900円(税込)の費用が掛かる
- 機器交換時の返送時送料は自己負担
機器交換は初期不良に限り、無償で対応してくれます。
AiR-WiFiは業界内でも安いポケット型Wi-Fiとして注目されつつあり、日本全国と海外どこでも使える利便性が魅力です。
1ヶ月無料体験モニターも実施中ですが、こちらは適用と同時に契約解除料と同額の費用が発生するのでご注意ください。
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AiR-WiFi
2.クラウドWiFi
クラウドWiFiは、株式会社ニッチカンパニーが運営しているWi-Fiルーターレンタルサービスです。
国内用ポケット型Wi-Fiの短期レンタル専門の店舗「WiFi東京レンタルショップ」の運営も手掛け、実績十分な会社として知られています。
クラウドWiFiの基本サービスと料金プランを見ていきましょう。
基本サービス
初期費用 | 3,300円(税込) |
支払い方法 | クレジットカード※法人で複数台契約に限り請求書払い可 |
端末発送日 | 平日14:00までの申し込みで最短即日 |
使用回線 | クラウドSIM |
契約期間 | なし |
端末返却期限 | 解約月の翌月1日まで |
契約解除料 | 0円 |
機器損害金 | 最大27,500円(税込) |
端末返送料 | 宅配業者による |
クラウドWiFiは契約縛りのないレンタルサービスです。
1週間の短期から1ヶ月以上の長期に関わらずいつでも気兼ねなく解約できるので、違約金が気になってポケット型Wi-Fiのレンタルに抵抗がある方におすすめします。
使用回線はAIR-WiFiと同じくクラウドSIMなので、国内3キャリアの回線で日本全国どこでも使えて海外にも持ち運び可能です。
クラウドSIMは繫がりやすい電波に自動で切り替えできるので、わずらわしいSIMの変更や回線の切り替え不要でお手軽に使えます。
料金プラン
プラン名 | 20GBプラン | 50GBプラン | 100GBプラン |
月額料金 | 2,580円(税込) | 2,980円(税込) | 3,718円(税込) |
対応機種 | U2s | U2s | U3 |
データ容量 | 20GB | 50GB | 100GB |
通信速度 | 下り150Mbps上り50Mbps | 下り150Mbps上り50Mbps | 下り150Mbps上り50Mbps |
超過後の通信速度 | 128kbps | 128kbps | 128kbps |
最大同時接続台数 | 5台 | 5台 | 10台 |
本体重量 | 149g | 149g | 134g |
最大使用時間 | 約12時間 | 約12時間 | 約12時間 |
海外利用 | 134ヶ国で利用可 | 134ヶ国で利用可 | 134ヶ国で利用可 |
海外利用時料金 | 1日700円~(税込) | 1日700円~(税込) | 1日700円~(税込) |
クラウドWiFiの料金プランは3つのデータ定額が用意されています。
データ容量は20GBから最大100GBから選べるので、自分のライフスタイルに合わせたプランをチョイスしましょう。
容量追加はできず、超過すると通信速度は翌月1日の0時まで128kbpsに制限されてしまうので、余裕のあるデータプランを選ぶことをおすすめします。
オプション料金
安心補償フル | 550円(税込) |
安心補償ライト※紛失・盗難・バッテリーの劣化は保証外 | 275円(税込) |
クラウドWiFiのオプションは2種類の端末補償のみです。
端末が故障や紛失などのトラブルに見舞われた場合、機器損害金として最大27,500円が請求されます。
安心補償ライトは紛失・盗難・バッテリーの劣化は保証外とされていて、保証外のトラブルの際には請求額は若干落ちるとはいえ16,500円と高額です。
もしもの備えとして加入するのであれば、あらゆる端末トラブルに対応してくれる安心補償フルをおすすめします。
クラウドWiFiは無制限のポケット型Wi-Fiではありませんが、最大100GBとたっぷりの大容量なので1ヶ月まるまる使うには十分と言えるでしょう。
海外WiFiの「グローバルWiFi」とは異なり、国内でも使えるので世界中どこでも短期・長期利用におすすめのポケット型Wi-Fiです。
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3.GMOとくとくBB WiMAX
GMOとくとくBB WiMAXは、GMOインターネットグループ株式会社が運営するモバイルルーターサービスです。
フレッツ光などのプロバイダとしても知られ、会社設立から20年以上の実績を誇る老舗。
高額キャッシュバックなどの豪華キャンペーンを実施していることで、ユーザー人気はとても高いプロバイダです。
GMOとくとくBB WiMAXの基本サービスと料金プランを見ていきましょう。
基本サービス
初期費用 | 3,300円(税込) |
支払い方法 | クレジットカード |
端末発送日 | 平日は15:30、土日祝は14:00までの申し込みで最短即日 |
使用回線 | WiMAX2+au 4G LTE |
契約期間 | なし |
端末返却期限 | 解約月の翌20日必着 |
契約解除料 | 0円 |
機器損害金 | 最大21,780円(税込) |
端末返送料 | 佐川急便の宅配規定による |
GMOとくとくBBのサイトはシンプルなデザインで構成されているので、ポケット型Wi-Fiのレンタルサービスのサイトもひと目で概要がわかる内容になっています。
auとUQモバイルの回線を使用しているので、NTTドコモなどの回線やポケット型WiFiをレンタルすることはできません。
GMOとくとくBB WIMAXのレンタルサービスは旧ギガ放題での提供となります。
そのため、5G非対応のうえに3日間のデータ通信量が10GBを超えると速度制限が掛かる3日間制限、LTEオプション使用時の月間上限が7GBとなっているので注意が必要です。
解約時の端末返却は、発送時の梱包物に同梱されている佐川急便の元払い伝票で行います。
解約時の違約金は一切請求されませんが、端末返却時に欠品・汚損・破損などがあった場合、高額な機器損害金を請求されるので大切に扱いましょう。
解約は毎月20日までに、申請手続きを完了すれば当月解約が可能です。
料金プラン
月額料金 | 4,950円(税込) | 4,950円(税込) |
対応機種 | Speed Wi-Fi NEXT W06 | Speed Wi-Fi NEXT WX06 |
データ容量 | 無制限3日間10GB制限LTEオプション時月間7GB | 無制限3日間10GB制限LTEオプション時月間7GB |
通信速度 | 下り1.2Gbps上り75Mbps | 下り440Mbps上り75Mbps |
超過後の通信速度 | 1Mbps | 1Mbps |
最大同時接続台数 | 16台 | 16台 |
本体重量 | 125g | 127g |
最大使用時間 | 約11時間40分 | 約14時間 |
海外利用 | 不可 | 不可 |
GMOとくとくBB WiMAXは無制限プラン1つのみと料金プランがわかりやすく、シンプルなポケット型Wi-Fiのレンタルサービスを象徴しています。
月額料金は1日あたり165円(税込)で換算すると、無制限のポケット型Wi-Fiのなかではコスパの高さが魅力的です。
使用端末はauから販売されている2台のうちのいずれかを選びます。
性能の違いは通信速度と使用時間以外ほとんど同じなので、常時接続でもない限りではSpeed Wi-Fi NEXT W06を選ぶのがよいでしょう。
GMOとくとくBB WiMAXには特有のオプションが一切なく、LTEオプションも月額料金込みでの提供となります。
購入とは異なり、レンタルでは誰にでもわかりやすいサービスとなっているので、シンプルな契約で気軽に利用したい人にお勧めです。
au系のポケット型Wi-Fiに機種変更を考えている方は、GMOとくとくBB WiMAXで使用感を確認してみてはいかがでしょうか?
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GMOとくとくBB
まとめ
ここまで、モバイルルーター(持ち運びWi-Fiルーター)について解説してきました。
モバイルルーターは自宅でも外出先でも、場所を問わずバッテリーがあればどこでも使える便利なツールです。
目的と用途によって使用感が大きく変わり、ポケット型Wi-Fiをどこで買うかレンタルするかだけでもメリットとデメリットの比率は大きく変わります。
ポケット型Wi-Fiにはさまざまな種類があるので、屋外の好きな場所でインターネットを利用するか、自宅で無制限のWi-Fiとして使うかみなさんの自由です。
本記事では持ち運びWi-Fiルーターのおすすめや安いサービスについて紹介しましたが、別記事のほうでもさまざまな情報をみなさんに提供しています。
ぜひ本サイトを参考にして、あなたにとって理想のモバイルルーターを見つけてくださいね。
持ち運びWiFiルーター・モバイルルーターによくある疑問(FAQ)
ここでは、モバイルルーター・持ち運びWi-Fiルーター全般におけるよくある疑問についてお答えしていきます。
初めてポケット型Wi-Fiを使う人は、ぜひ読み進めていってください。
モバイルルーターはオンラインと店舗のどこで購入するのがおすすめ?
- モバイルルーターはオンラインと店舗のどこで購入するのがおすすめ?
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受け取りまでの時間や商品確認を希望したり、キャンペーン内容にもよるのでケースバイケースになります。
実際に商品を手に取って見たいときや、即日で使用したいなら店舗で購入する方がよいでしょう。
逆にオンラインは現物の確認ができませんが、自宅から24時間自分の都合で契約できるメリットがあります。
例えば、auのモバイルWi-Fiルーター無料キャンペーンなどはオンラインのほうが頻繁に実施されていて、キャッシュバックなどの豪華特典が多い傾向です。
店舗でもキャンペーンが実施されているケースがありますが、ポケット型Wi-Fiをどこで買うか、どこが安いかを調べるならオンラインのほうが楽と言えます。
ポケット型Wi-Fi専門店は実店舗よりオンラインショップのみのプロバイダも多いので、手続きはオンラインメインになるでしょう。
モバイルルーターは購入とレンタルのどちらがお得に使える?
- モバイルルーターは購入とレンタルのどちらがお得に使える?
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利用期間によって異なります。
モバイルルーターの初期費用はレンタルのほうが圧倒的に安くつくケースが多く、購入時は分割支払い回数がそのまま支払い期間=契約縛りとなるのがデメリットです。
レンタルの場合だと利用期間分の月額総額が購入した場合よりも高くつくケースがあるので、長期利用なら購入したほうがよい場合があります。
ポケット型Wi-Fiのレンタルで無制限プランを利用する場合は、1ヶ月以内で日割り計算して必要となる費用の目安を出しましょう。
また、レンタル品は必ず返却する必要があるので、その際の返却費用や故障・紛失した際には高額な弁済金が発生するなどのリスクにも要注意です。
初期費用を安く抑えて短期利用の場合はレンタルを検討し、長く使う日用品として手元に置くなら購入することをおすすめします。
長期利用前提であれば、分割支払い期間による利用期間縛りは関係ないので、安い料金でポケット型Wi-Fiを購入できる実質無料キャンペーンの適用に問題ありません。
ポケット型Wi-Fiは本体のみの購入も可能で、コンビニや家電量販店でもプリペイド式SIMカードが買えます。
モバイルルーターとホームルーターはどちらがおすすめ?
- モバイルルーターとホームルーターはどちらがおすすめ?
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目的や用途が違うので、人によります。
通信回線の安定性ならホームルーターが持ち運びWi-Fiルーターよりも上です。
Wi-Fiは無線の通信回線なので、固定回線と比べると安定性はモバイルルーターもホームルーターも及びません。
持ち運べる利便性を考えるならポケット型Wi-Fi、自宅で固定回線代わりに比較的安定した無制限のWi-Fiルーターを使いたいならホームルーターというように使い分けましょう。