モバイルできるポケットWiFiの通信制限とは?容量オーバーしたらどうなる?
ポケット型Wi-Fiがあれば、工事不要で自宅や外出先でインターネットが利用できます。
光回線に比べて手軽さがメリットのポケット型Wi-Fiですが、利用するにあたって気になるのは通信制限ではないでしょうか。
そこで今回こちらの記事では、ポケット型Wi-Fiの通信制限がかかる原因や解除方法を解説します。
また、速度制限なしで使えるポケット型Wi-Fiも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ポケット型Wi-Fiの通信速度制限とは
ポケット型Wi-Fiの通信速度制限とは、インターネット通信の速度がプロバイダーによって、強制的に低速化されることを指します。
契約によって決められたデータ通信量を超えてポケット型Wi-Fiを使用すると、通信速度制限がかかる仕組みです。
なぜ通信速度制限がかけられるのか、その原因や理由、制限がかかった際の通信速度について見ていきましょう。
ポケット型wi-fiに通信制限がかかる理由
そもそも、モバイル回線において、一定容量を超過すると速度制限が生じてしまうのは、公平性を担保するためという側面があります。
モバイル回線においては、5Gが完全普及していない現在において、光回線と比較すると同時に通信できる量はそれほど多くありません。
一部のユーザーが常に大容量通信を行なってしまうと、他のユーザーが利用できないことになってしまい、公平ではなくなってしまいます。
こうした理由によって、速度制限が課されているのです。
WiMAX +5G以外のポケット型Wi-Fiに関しては、「月間○GB」や「1日あたり○GB」など、一定期間のデータ通信量を超過することで速度制限がかかります。
ほとんどのモバイルルーターは、指定期間内で利用できるパケット通信量によって価格設定をする仕組みとなっているため、指定容量を超過すると著しく速度が低下し、利用が困難となるサービスも存在するのです。
下記は一般的な使用用途でどのくらいの利用ができるかを一覧で表した物ですので、参考にしてください。
使用例 | 1GB | 3GB | 8GB | 10GB | |
---|---|---|---|---|---|
ウェブ | Yahooトップページ観覧/回@0.3MB | 約3,000ページ | 約10,000ページ | 約25,000ページ | 約30,000ページ |
メール | テキストメール300文字程度/通@0.005MB | 20万通 | 60万通 | 160万通 | 200万通 |
メール | 写真添付メール/通@3MB | 334通 | 1,000通 | 2,667通 | 3,334通 |
動画 | YouTube標準画質/時間@450MB | 2.3時間 | 6.7時間 | 17.8時間 | 22.3時間 |
動画 | 動画配信サービスNetflixHD画質/時間@1,300MB | 0.8時間 | 2.4時間 | 6.2時間 | 7.7時間 |
音楽 | ストリーミング再生音声「中」192kbps/時間@87MB | 11.5時間 | 34.5時間 | 92時間 | 115時間 |
通話 | SkypeLINE音声通話/時間@18MB | 56時間 | 167時間 | 445時間 | 556時間 |
容量無制限で制限なしで使えるWiFiは存在しない
現在、モバイル回線を利用したサービスにおいて、本当に容量無制限で使い放題のポケット型Wi-Fiは存在しません。
WiMAX +5Gに関しては、かつては3日で15GB以上使用すると速度制限(通信制限)がかかっており、2022年2月1日に緩和されましたが、いわゆる「実質的に無制限感覚」で利用できるだけです。
一定期間に大量のデータ通信を利用すると、速度制限(通信制限)がかけられる場合があると、注釈に明記されています。
このように、実質的に無制限感覚で利用できるサービスはありますが、本当の意味で使い放題のサービスは存在していないのです。
持ち運びができて大容量通信が行えるという意味では、WiMAX +5Gが第一選択肢となりうるでしょう。
ポケット型wi-fi が容量オーバーするとどうなる?
ポケット型Wi-Fiを使用していて、月間容量上限をオーバーすると「速度制限」が科されます。
通信制限がかかった際の通信速度は、プロバイダーや料金プランによって異なるため、一概にどのくらいの速度になるかは言い切れません。
以下は、大手キャリア(NTTドコモ・au・ソフトバンク)とWiMAXの通信制限時の通信速度です。
利用回線 | 通信制限時の速度 |
---|---|
NTTドコモ | 最大128kbps〜3Mbps |
au | 128kbps |
ソフトバンク | 128kbps |
WiMAX 2+/WiMAX +5G | 1Mbps |
NTTドコモは、料金プランによって通信制限時の速度が最大128kbps〜3Mbpsと、やや幅があるので注意してください。
ポケット型wifi の速度制限を解除する方法
ポケット型Wi-Fiに通信制限がかかると、快適にインターネットを利用できなくなり、ストレスが溜まります。
そこで、なんとかして通信制限を解除したいと考える方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ポケット型Wi-Fiの通信制限を解除する方法を、2つ紹介します。
1.通信制限が解除されるのを待つ
一番簡単なのは、通信制限が解除されるまで待つことです。
月間のデータ通信量を使い切ってしまった場合は、翌月1日になれば制限が解除されます。
月末近くに通信制限がかかった際は、数日待つことで自動的に制限が解除されますので、仕事などに支障がなければ我慢して待ってみましょう。
また、WiMAX 2+は3日間のデータ通信量の合計が10GBを下回らないと、通信制限(速度制限)は解除されないので注意が必要です。
WiMAX 2+の場合は、「直近3日間の合計パケット通信量が10GB以下」とならないと速度制限が解除されません。
よって、過去3日間の合計通信量を遡って、合計10GBとなった場合には翌日になっても解除されない場合があるため注意しましょう。
また、WiMAX 2+に関しては、速度制限がかかっていたとしても日中6時から18時までの間は速度制限がかからないため、覚えておいてください。
2.データ量を追加購入する
NTTドコモやau、ソフトバンクなどは、データを追加購入することで、ポケット型Wi-Fiの通信制限を解除できます。
追加料金はかかりますが、通信制限がかかったままでは困るという場合は、データの追加購入を検討してみてください。
データの追加購入方法は、NTTドコモならMy docomo、auはMy auかデジラアプリ、ソフトバンクはMy SoftBankへそれぞれログインして、手続きが可能です。
NTTドコモとソフトバンクについては、窓口へ電話して通信制限解除の手続きもできます。
3.料金プランやサービスを変更する
速度制限の対象となると言うことは、契約している料金プランやサービスがご自身の用途に合っていない、容量が足りていない状態です。
そういった場合は、チャージをするよりも料金プランやサービスを変更した方が良いでしょう。
おすすめは、実質パケット無制限感覚で利用できるWiMAX +5Gです。
まとめ
ポケット型Wi-Fiは、すべてのユーザーが快適に利用できるインターネット環境を維持するため、データ通信量を使いすぎると通信制限がかかります。
プランやプロバイダーにより、通信制限後は128kbpsから1Mbps程度まで低速化されるため、動画視聴やオンラインゲームのプレイは厳しくなるでしょう。
実質的に通信制限なしのポケット型Wi-Fiを利用したいのであれば、WiMAX +5Gがおすすめです。
通信制限を回避して、快適なインターネットライフが送れるといいですね。