SIMフリーモバイルルーターのおすすめはどれ?ポケットWiFiは端末のみで使える?

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モバイルルーターにもSIMフリーの機種が存在しているのはご存知でしょうか?

一般的にモバイルルーターといえば、WiMAX +5Gに代表されるように、SIMカード(通信契約)とセットで販売されているケースがほとんどです。

しかし、SIMフリーモバイルルーターを使えば、ご自身で好きなSIMカードを契約して利用することができるのです。

今後主流となってくる「eSIM」の流れを考えるのであれば、SIMフリーモバイルルーターを持つという選択肢も大いにアリでしょう。

ただし、セット契約のモバイルルーターと比較すると使用上の注意点が多いのも事実です。

本記事では、SIMフリーモバイルルーターとおすすめ機種について解説して行きます

ぜひ最後までご覧ください!

目次(タップしてジャンプ)

SIMフリーモバイルルーター(ポケット型Wi-Fi)とは

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SIMフリーモバイルルーターとは、SIMカードと紐づけられていない持ち運べるタイプのデータ通信端末のことを指します。

一般的に知られているモバイルルーターサービスの多くが、モバイルルーター端末とSIMカードをセットで契約するタイプとなっており、WiMAXなどが有名でしょう。

一方で、SIMフリーモバイルルーターは、本体を自身で購入し、別途契約したSIMカードを挿入して利用する形となっています。

SIMカードとは

モバイル端末で通信をするために必要な通信チップのこと

SIMフリーとは

SIMロック解除されている端末を指す。本記事ではSIMロックが解除されているポケット型Wi-Fiのこと。

SIMカードはプロバイダなどの通信事業者が発行した個人情報を詰め込んだ識別カードなので、これがないと携帯電話やインターネット回線を使用することができません。

使い方:モバイルwifiルーターに格安SIMなどを別途契約して使う

SIMフリーモバイルルーターは、SIMカードが挿入されていません。

よって、ご自身でSIMカードをAmazonなどで購入、もしくは格安SIMなどで契約するなどして、用意する必要があります。

通常の回線契約とセットになっているモバイルルーターサービスと比較すると自由度が非常に高いですが、ご自身で選ぶのが面倒な方はセット契約のサービスの方が良いでしょう。

SIMカードにはそれぞれ規格と形状があるので、本体のSIMスロットにあわせる必要があります。

SIMカードの基本の種類
  • miniSIM(標準SIM)
  • microSIM
  • nanoSIM(主流)
  • eSIM(今後主流となる)

最も一般的な形状なのが、「nanoSIM」です。

モバイルルーター端末の大半がnanoSIM対応となっているため、格安SIMなどで契約する場合はnanoSIMサイズを選べば間違いはないでしょう。

仮にモバイルルーターのSIMカードサイズがmicroSIMだったとしても、変換アダプタを取り付けることで問題なく使用可能です。

今後はeSIMが主流になってくる

Kawamura top R 1監修者:河村

おそらくは今後主流となってくるのがeSIMです。

今後、主流となってくるのはeSIMでしょう。

eSIMは、SIMカードと違い、物理的なカードの形状となっておらず、SIMカードのデータをダウンロードして保持するのが特徴となっています。

よって、SIMカードの差し替えの必要はなく、好きなタイミングで好きなサービスをインターネット上で契約することができるのです。

また、SIMの差し替えが不要なので、カードの紛失や破損の心配がありません。

eSIMは自分で選択した1社と通信できるようにする仕組みとなっている一方で、クラウドSIMは「クラウドサーバー上にある特定のSIMカードで通信できる」という仕組みとなっているため、明確に異なります。

クラウドSIMについては、別記事で詳しく解説しているので、興味のある方はあわせてお読みください。

SIMフリーモバイルルーター本体価格の購入相場は?Amaoznで買えるもので見てみる

やはり気になるのが、SIMフリーモバイルルーターの本体価相場でしょう。

Amazon で「モバイルルーター SIMフリー」で検索してみると下記のような機種が該当します。

機種名価格5G対応受信最大
JT1013,980円150Mbps
HUAWEI E57857,900円300Mbps
FS030W9,980円150Mbps
FS040W1,1700円300Mbps
ATERM MR10LN13,850円150Mbps
Aterm MR51FN32,725円3.8Gbps
FS050W34,850円2.8Gbps
APAL RAKU5G79,000円2.5Gbos
※価格はすべて税込 表示価格は取得時点のものです。

このように、最も安価なものでは4,000円程度となっており、5G対応機種では3万円以上するものまで存在しているのです。

このように、SIMフリーモバイルルーターは、性能によって価格が比例して上昇する傾向にあります。

simのみで無制限で使えるものは存在しない

モバイル回線においては、「完全無制限で使い放題」というサービスは存在していません。

「実質無制限感覚」で利用できるサービスは存在していますが、本当の意味で無制限で利用できるサービスはないのです。

よって、どのモバイルルーターとSIMカードの組み合わせでも完全無制限で利用できるものはないため、注意しましょう。

SIMフリーモバイルルーターはおすすめできる?注意点について

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SIMフリーモバイルルーターのデメリットは次の通りです。

SIMフリーのポケット型Wi-Fiのデメリット3つ
  1. サポートや特典が十分に受けられないケースがある
  2. 対応SIMカードを機種ごとにあわせる必要がある
  3. MVNOなどの格安SIMフリーのWi-Fiは通信に不安がある

これからSIMフリーのポケット型Wi-Fiを使おうと考えている方は、ここからの解説をよく読んでから再検討をおすすめします。

それでは順にチェックしていきましょう。

デメリット1:サポートや特典が十分に受けられないケースがある

ほとんどのポケット型Wi-Fiのプロバイダーでは、本体とSIMのセット契約を推奨しています。

なぜなら、セット契約することで本体代金の無料やキャッシュバック、購入特典などが受けられるからです。

これらの特典はSIM契約だけでは受けられないケースが多く、ご自身で用意したモバイルルーターにSIMカードを挿入して利用する方法では、セット契約と比較すると若干不利になるかもしれません。

また、SIMのみを契約した場合、モバイルルーターでの動作確認はご自身で実施する必要があります。

各会社のSIMカードに対応するポケット型Wi-Fi端末機種はある程度プロバイダー側で明示されていますが、動作確認が取れていない機種はサポートの対象外となるので覚えておきましょう。

デメリット2:対応SIMカードを機種ごとにあわせる必要がある

データ通信で必要となるSIMカードには、形状が決まっているので機種ごとのSIMカードスロットにあわせる必要があります。

ポケット型Wi-FiのSIMカードの主流はnanoSIMですが、ひと世代前のmicroSIM(標準SIM)対応機種もまだまだ多いです。

nanoSIMを契約していれば、変換アダプターを利用することで他のサイズにも変更が可能となっているため、迷ったら一番小さいnanoSIMを契約するようにしましょう。

デメリット3:格安SIMを利用すると通信速度が低下する可能性がある

キャリアから回線を借用してサービス提供をしている「MVNO」サービスは、キャリアのものと比較すると混雑時間帯で十分に速度が出ない場合があるため、注意が必要です。

安価に維持して且つ、キャリア同様の使い心地を求めるのであれば、ahamo+大盛りオプションなどのオンライン専用プランの利用も検討しましょう。

SIMフリーモバイルルーター端末のおすすめは?5G対応含む最新機種を比較

先ほど紹介したアマゾンで購入できるSIMフリーモバイルルーターの比較表を再度見てみましょう。

機種名価格対応状況 受信最大
JT1013,980円4G150Mbps
HUAWEI E57857,900円4G300Mbps
FS030W9,980円4G150Mbps
FS040W1,1700円4G300Mbps
ATERM MR10LN13,850円4G150Mbps
Aterm MR51FN32,725円4G /5G3.8Gbps
FS050W34,850円4G /5G /eSIM2.8Gbps
APAL RAKU5G79,000円4G /5G2.5Gbos
※価格はすべて税込 表示価格は取得時点のものです。

この中でおすすめの機種は「富士ソフト +F FS040W」です。

監修者おすすめモバイルルーター

Kawamura top R 1監修者:河村

安心の日本製で、最大受信速度が300Mbpsと比較的高速なのが特徴です。5G対応のモバイルルーターまでは不要という方にはおすすめできます。5G対応が良ければ、ATERMシリーズもしくはFS050Wが良いでしょう。

eSIM対応ならFS050Wがおすすめ

eSIM対応機種であれば、富士ソフト製の「FS050W」がおすすめです。

eSIMは、物理SIMカードではなく、オンライン上でSIM情報の契約が可能となっているため、物理カードの到着を待たずともその場で契約・即日インターネットが開通するのが大きなメリットとなっています。

この便利なeSIMの仕組みに先がけて対応したモバイルルーターが「FS050W」です。

重量198gと非常に軽量であり、5Gに対応していることから最大受信速度は理論値上で2.8Gbpsと大変高速になっています。

また、最新のWi-Fi規格であるWi-Fi6にも対応しているため、よりセキュリティの高い高速通信が期待できるでしょう。

SIMフリーのポケット型Wi-Fiのメリット

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SIMフリーのポケット型Wi-Fiのメリットは次の通りです。

SIMフリーのポケット型Wi-Fiのメリット2つ
  1. SIMカードのみの契約は契約期間の縛りが緩い
  2. SIMフリーなら自由なポケット型Wi-Fiの使い方ができる

持ち運べるインターネットがポケット型Wi-Fiの利点ですが、SIMフリーであることのメリットについてまとめました。

SIMフリーのポケット型Wi-Fiの使い方の復習を兼ねて、順次チェックしていきましょう。

メリット1.SIMカードのみの契約は契約期間の縛りがほぼない

ポケット型Wi-Fiは、SIMカード単体の契約プランだと最低利用期間などの契約期間がないケースが多くなっており、中途解約時の解約違約金がないケースが多い点がメリットと言えるでしょう。

特に格安SIMを提供しているMVNOではその傾向が強く、安い料金で使えて違約金の心配がなくいつでもプランの変更や解約ができます。

ちょっとだけお試しで使ってみたり、先述した海外旅行など気軽な使い方はSIMフリーのポケット型Wi-Fiならではのメリットです。

メリット2.SIMフリーなら自由なポケット型Wi-Fiの使い方ができる

SIMフリーのポケット型Wi-Fiがひとつあれば、端末本体を変えることなくキャリア回線や別の料金プランをSIMカードの入れ替えだけで簡単に行えます。

SIMカードはコンビニや家電量販店などでポケット型Wi-Fi用のプリペイドカードが売られているので、旅行先や緊急で使いたいときに便利な使い方が可能です。

自由な使い方がSIMフリーのポケット型Wi-Fiなら、自分のスタイルにあわせたインターネットを楽しめます。

また、eSIM対応のモバイルルーターであれば、ahamoなどの海外対応サービスに申し込むことで、海外でも利用することが可能です。

SIMフリーのポケット型Wi-Fiの使い方と手順の紹介

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ここからは、SIMフリーのポケット型Wi-Fiの使い方と手順を解説していきます。

SIMフリーのポケット型Wi-Fiの使い方と手順
  1. SIMフリーのポモバイルルーター本体とSIMカードを入手する
  2. SIMカードをモバイルルーターに挿入する
  3. お使いの機器と接続するためのWi-Fi接続設定を行う

3ステップ通りに進めていけば、誰でも簡単にSIMフリーのポケット型Wi-Fiを使いこなすことが可能です。

「SIMフリーのポケット型Wi-Fiでauやソフトバンクの5Gプランを色々試したい!」

というように考えている方は、ここから先の内容を一緒に読み進めていきましょう。

1.SIMフリーのモバイルルーター本体とSIMカードを入手する

まずは、利用したいSIMカードを契約し、モバイルルーター端末を購入しましょう。

これらはご自身で別々に用意する必要があります。

また、eSIM対応のモバイルルーターであれば、オンライン上で契約から開通までが完了するため、物理SIMカードを入手する必要はありません。

eSIM対応のおすすめ機種

2.SIMカードをモバイルルーターに挿入する

物理SIMカードが到着したら、モバイルルーター端末に挿入します。

そのままでは利用することはできないため、APN設定(接続先設定)を行いましょう。

APN情報については、SIMカードを提供する事業者から提供されるため、確認しながらご自身で入力・設定を行う必要があります。

※富士ソフト製のモバイルルーターなど、一部機種では国内の通信事業者のAPN設定を自動反映してくれるものも存在します。また、今回紹介している方法は従来通りの物理SIMカードを用いた方法となるため、eSIM対応機種では方法が異なるてんはご了承ください。

SIMカード挿入手順

※電源を切った状態で実施しましょう。

  1. ポケット型Wi-Fiの箱に同梱されているピンを取り出す
  2. スロット横にある穴にピンを入れる
  3. SIMカードトレイを引き抜く
  4. トレイにSIMカードを入れる
  5. 元通りに差し直す

3.お使いの機器と接続するためのWi-Fi接続設定を行う

APN設定まで完了させたら、次は接続したい機器でWi-Fiの接続設定を行います。

お使いのスマートフォンやパソコンのWi-F接続設定を開き、使いたいモバイルルーターのSSIDを選択、パスワードを入力すればインターネットが利用できる状態になります。

中古で手に入れたSIMフリーのポケット型Wi-Fiの使い方と注意点

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SIMフリーのポケット型Wi-Fiは、Amazonなどのオンラインショップ以外にも、インターネットオークションやリユース品を取り扱うショップで中古品を手に入れることも可能です。

中古品を利用する際は、まずは使いたいSIMカードの周波数帯域に対応しているかを確認しましょう。

対応していないと、通信ができない場合に陥る可能性も十分にあります。

また、本当にSIMフリーとなっているのか、事前に確認しましょう。

最近販売されているモバイルルーター端末はほとんどSIMフリーとなってきていますが、古い機種ではSIMロックがかかっている端末も存在します。

最後に、バッテリーが劣化していないか確認しましょう。

スマートフォンと同じで、モバイルルーターも経年劣化によってバッテリー残量が低下してきます。

快適に利用することを考えれば、新品を購入したほうが良い場合もありますので、ご検討ください。

SIMフリーのポケット型Wi-Fiを海外で使う方法

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SIMフリーのポケット型Wi-Fiは、SIMを海外向けのものに差し替えればそのまま海外でも使用可能です。

これまで解説したSIMフリーのポケット型Wi-Fiと手順は同じなので、国内も海外も使い方に違いはほとんどありません。

ポケット型Wi-Fiは最新機種の多くが海外に対応していて、なかには海外での使用に特化した専用機種も市販で販売されているものもあるのをご存じでしょうか?

海外向けのSIMカードは契約しているポケット型Wi-Fiのプロバイダやレンタルショップでの取り扱い、国内外の空港や現地の観光所でも海外用プリペイドSIMが売られています。

すでにSIMフリーのポケット型Wi-Fiを持っていればSIMを変えるだけで海外でも使えるので、わざわざ海外用WiFiルーターを購入する必要はありません。

海外Wi-Fiプランを契約する場合、短期か長期かによって月額料金が大きく変わってくる場合があります。

長期的に使う予定であれば、海外向けプランが用意されているポケット型Wi-Fiのレンタルがおすすめです。

海外100以上の国で使える「クラウドWiFi」や「グローバルWiFi」など、海外プランに特化したSIMを提供しているレンタルショップもあわせて検討してみましょう。

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ポケット型Wi-FiのSIMをスマートフォンに挿すとどうなる?

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モバイルルーターに挿入しているSIMカードは、お使いのスマートフォンに挿入しても問題なく利用可能です。

ただし、APN設定を正しく行うことが条件となります。

また、例外としては、WiMAXのSIMカードに関しては、WiMAX専用機種でしか利用できない仕組みとなっているため、スマートフォンに挿入しても利用できないケースが多い点は注意しましょう。

加えて、モバイルルーターで契約しているSIMカードが「音声通話」に対応いなければ、スマートフォンで通話することはできません。

いずれにしても、モバイルルーターで利用しているSIMカードを」スマートフォンでも」利用したい場合は、スマートフォンでの利用に適した契約プランとなっているかどうかを事前に確認するようにしましょう。

まとめ

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現在のモバイルルーターはSIMフリーが主流になり、外出先や在宅ワークなどでも活躍する場所を広げています。

今回の記事ではSIMフリーのポケット型Wi-Fiについて、基本的な特徴と使い方、数多くのメリットや注意点についてお伝えしてきました。

SIMフリーのポケット型Wi-Fiは固定回線にはない特化した利便性がある一方で、使い方を間違えるとトラブルに発展しやすい一面があります。

そのため、不慣れな方が使う場合は、SIMフリーのモバイルルーターよりも、セットで契約できるWiMAX +5Gなどの方がおすすめできると言えるでしょう。

さらに情報や便利な使い方や5Gのモバイルルーターのおすすめを知りたい方は、ほかの記事も用意していますのであわせてお読みください。

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著者

通信系WEBライター

manji(マンジ)

フリーのWEBライターとして、主にインターネットなどの通信系をメインに活動中。調査や取材が好きで、ジャンルを問わず題材に取り組んで独自の知識を構築。未経験のジャンルには「積極的にチャレンジ」をモットーに日々精進。

河村亮介
監修者

回線サービスの比較専門家

河村亮介(カワムラリョウスケ)

「あなたにぴったりのサービスを」をコンセプトに活動するモバイル回線選びの専門家。徹底した通信速度測定に定評がある。回線系比較サイト「GreenWaves」運営/WEBサイト運営事業GreenEchoes Studio代表

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