速度が速いポケットWiFiは?実測値で徹底比較!
「速度が速いポケット型Wi-Fiはどこのだろう?」
ポケット型Wi-Fiの契約を検討されているあなたは、一度は気になった経験がないでしょうか?
容量無制限や月額料金が安い会社、高額キャッシュバックとポケット型Wi-Fiのサービスはさまざまですが、明確に回線速度最速を宣伝している会社はめずらしいですよね。
毎月の料金やパケット容量も大切ですが、ストレスなくインターネットを使うなら、通信速度は一番に気になるポイントです。
ポケット型Wi-Fiは同じ回線を使用していても、会社や使用端末・接続環境によって通信速度が変わるため、思っていたよりも速度が出ないということも少なくありません。
本記事では、ポケット型Wi-Fiの通信速度について、選び方やおすすめを徹底的に解説していきます。
遅いポケット型Wi-Fiにお悩みの方は、本記事を参考にして、ぜひ役立ててください。
ポケット型Wi-Fiの通信速度で重要な3つのポイント
ポケット型Wi-Fiの通信速度で、特に重要となるのが次の3つのポイントです。
- 下り速度
- 実測値
- Ping値
それぞれのポイントについて、次から詳しく解説しましょう。
1.下り速度
下り速度とは、インターネットに接続している端末にデータを受信を行う速度のことです。
送られてくる情報の向きが、相手側からこちら側に下ってくる(受信・ダウンロード)ことから下り速度と呼ばれています。
対して、こちら側から情報を送る(送信・アップロード)ことを上り速度と呼ぶのです。
インターネット利用者の大半は、WEBサイトの閲覧やファイルのダウンロードがメインとなる受け身側なので、この下りの通信速度が重要になります。
通信速度をあらわす単位は、基本的に「kbps(キロビーピーエス)」「Mbps(メガビーピーエス)」「Gbps(ギガビーピーエス)」の3つです。
それぞれの単位は1秒間に転送できるデータ量をあらわし、1kbpsなら1,000キロビット、1Mbps1,000,000ビットのデータ量を毎秒ごとに転送しています。
数値が大きくなるほどシンプルに速く、データ量が大きいコンテンツをより快適に楽しむことが可能です。
2.実測値
実測値とは、実際に測定した通信速度のことを言います。
よく通信速度で最大〇Gbpsというフレーズを目にすると思いますが、その数値は「理論値」と呼ばれるもので、実際にはそこまでの速度が出せないと考えておくべきでしょう。
なぜなら理論値とは、最高環境でのインターネット利用を仮定した場合での通信速度で、必ずしも数値通りの速度が出せるとは限らないからです。
例えば、最大通信速度が1Gbpsだとして、実際の速度は30Mbpsしか出ないということがあります。
最大通信速度を出すことは、まずないと考えるべきでしょう。
あくまで理論値とは、理論上では出せると想定されている目安の数字になります。
有線接続は接続環境に左右されやすいインターネットなので、ポケット型Wi-Fiの通信速度は実測値をチェックするのがポイントです。
3.Ping値
Ping値とは、データ通信の送受信にかかる時間を数値化したものです。
数値を表す際には「ms(ミリセカンド)」という単位が用いられ、1/1,000秒をあらわします。
Ping値は数値が小さいほどアクションに対する反応速度が速く、ラグの少ない優れた回線という目安になるのです。
例えるなら、高速道路の待ち時間をイメージしてください。
高速道路が目的地までの最短の近道であっても、途中の道が渋滞していたらストレスが溜まりますよね?
どんなに速い回線であっても、相手側のレスポンス(反応)が遅ければ待ち時間が発生します。
目的地までにたどり着く速度が速くても、相手からのレスポンスが遅く、待ち時間が発生してしまえば通信速度は無意味です。
通信速度とPing値は密接な関係性なので、オンラインゲームなどのラグの少なさが重要視されるコンテンツでは、回線速度よりも優先されるケースがあります。
ポケット型Wi-Fiをプロバイダ別に通信速度比較
ここからは、ポケット型Wi-Fiをプロバイダ別に通信速度で比較していきます。
今回比較するのは、単純に最大通信速度が速い次の3社です。
- NTTドコモ
- UQ WiMAX
- ソフトバンク(ワイモバイル)
通信速度の速いポケット型Wi-FiをSIMフリーやレンタルで探している方は、選ぶ際の参考にご活用ください。
NTTドコモ
NTTドコモで契約できるポケット型Wi-Fiは全3種です。
機種名 | 端末価格 | 最大通信速度 |
---|---|---|
Wi-Fi STATION SH-52B | 35,640円(税込) | ドコモ5G →下り:4.2Gbps →上り:218Mbps PREMIUM 4G →下り:1.7Gbps →上り:131.3Mbps |
Wi-Fi STATION SH-52A | 68,904円(税込) | ドコモ5G →下り:4.2Gbps →上り:480Mbps PREMIUM 4G →下り:1.7Gbps →上り:131.3Mbps |
Wi-Fi STATION SH-05L | 27,720円(税込) | PREMIUM 4G 下り:988Mbps 上り:75Mbps |
5G対応ルーターは史上最速の4.2Gbpsとなり、圧倒的速さが特徴的。
NTTどこもの4G LTEは、従来の通信速度を大幅に超える独自のPREMIUM 4Gを採用しています。
Wi-Fi STATION SH-52Bの通信速度レポート
平均Ping値:53.45ms
平均ダウンロード速度:209.86Mbps
平均アップロード速度:20.65Mbps
Wi-Fi STATION SH-52Aの通信速度レポート
平均Ping値:50.63ms
平均ダウンロード速度:211.76Mbps
平均アップロード速度:13.43Mbps
Wi-Fi STATION SH-05Lの通信速度レポート
平均Ping値:56.05ms
平均ダウンロード速度:79.32Mbps
平均アップロード速度:26.47Mbps
実測値を比較すれば、5Gの圧倒的な通信速度がおわかりでしょうか?
一般的な4G LTEよりはるかに速いはずのPREMIUM 4Gですら、5G回線の前ではかすんでしまいます。
端末価格が高額なうえに、どこの店舗でもレンタルされていないことが欠点です。
高品質な回線と高機能な端末であることは間違いないので、とにかく通信速度にこだわる方には契約を検討する価値があるでしょう。
UQ WiMAX
UQ WiMAXで選べるポケット型Wi-Fiは2種類です。
機種名 | 端末価格 | 最大通信速度 |
---|---|---|
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01 | 5,940円(税込) | au 5G →下り:2.2Gbps →上り:183Mbps WiMAX2+ →下り:440Mbps →上り:112.5Mbp au 4G LTE →下り:590Mbps →上り:112.5Mbps |
Speed Wi-Fi 5G X11 | 11,088円(税込) | au 5G →下り:2.7Gbps →上り:183Mbps WiMAX2+ →下り:440Mbps →上り:112.5Mbp au 4G LTE →下り:590Mbps →上り:112.5Mbps |
運営元のUQコミュニケーションズ株式会社はKDDIのグループ企業であるため、LTE回線はau LTEを使用しています。
UQ WiMAXでは、5G対応機種をオンラインショップからの購入で大幅割引されるのが魅力です。
auショップだと一気に端末代金が跳ね上がるので、ポケット型Wi-Fiの購入や機種変更・無制限プランの申し込みはUQ WiMAXがおすすめです。
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01の通信速度レポート
平均Ping値:49.42ms
平均ダウンロード速度:64.26Mbps
平均アップロード速度:13.28Mbps
Speed Wi-Fi 5G X11の通信速度レポート
平均Ping値:45.72ms
平均ダウンロード速度:100.64Mbps
平均アップロード速度:21.85Mbps
Speed Wi-Fi 5G X11は、多くのポケット型Wi-Fiのレンタルサービスで提供されている人気機種です。
WiMAXを速度測定してみると平均速度はもちろん、Ping値はNTTドコモのWi-Fi STATIONよりも優秀な数値を出しています。
みんなのネット回線速度で端末を調査すると、使用しているプロバイダ(GMOとくとくBBやBroad WiMAXなど)の速度測定結果も確認可能です。
au系ポケット型WiFiで、速度を求める方にはWiMAXをおすすめします。
注意点として、WiMAXは5Gとauを加えた3種類の回線が使える利便性の高いWi-Fiですが、2022年12月以降からWiMAX2+の通信速度が220Mbpsに半減されることが決定されました。
LTEに比べてエリアが狭く、au 4G LTEに切り替えるハイスピードプラスエリアモードには月間上限7GBと128kbpsの速度制限があるなど、縛りがそれなりに多いポケット型Wi-Fiという点を覚えておきましょう。
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ソフトバンク(ワイモバイル)
ソフトバンクとワイモバイルは、型番違いで提供しているポケット型Wi-Fiはほぼ共通しています。
それぞれ取り扱っている機種は3種類です。
機種名 | 端末価格 | 最大通信速度 |
---|---|---|
ソフトバンク →Pocket WiFi 5G A101ZT ワイモバイル →Pocket WiFi 5G A102ZT | ソフトバンク →28,800円(税込) ワイモバイル →店舗によって異なる | ソフトバンク 5G →下り:2.4Gbps →上り:Mbps ソフトバンク 4G →下り:110Mbps →上り:46Mbps |
ソフトバンク →Pocket WiFi 5G A004ZT | 66,240円(税込) | ソフトバンク 5G →下り:3.0Gbps →上り:838Mbps ソフトバンク4G →下り:298Mbps →上り:46Mbps |
ワイモバイル →Pocket WiFi 803ZT | 店舗によって異なる | ソフトバンク4G →下り:838Mbps →上り:46Mbps |
ソフトバンク →Pocket WiFi 802ZT ワイモバイル →Pocket WiFi 801HW | ソフトバンク →27,000円(税込) ワイモバイル →店舗によって異なる | ソフトバンク4G →下り:838Mbps →上り:46Mbps |
機種はソフトバンクが5G対応機種が2種あるのに対し、ワイモバイルは1種のみです。
ワイモバイルは機種代金がショップごとに異なるので、購入前には各店舗で料金確認をしておきましょう。
Pocket WiFi 5G A102ZTの通信速度レポート
平均Ping値:28.4ms
平均ダウンロード速度:194.92Mbps
平均アップロード速度:57.57Mbps
Pocket WiFi 5G A102ZT × ソフトバンクの通信速度レポート
平均Ping値:34.0ms
平均ダウンロード速度:2.0Mbps
平均アップロード速度:4.68Mbps
Pocket WiFi 803ZTの通信レポート
平均Ping値:56.4ms
平均ダウンロード速度:28.86Mbps
平均アップロード速度:3.52Mbps
Pocket WiFi 802ZTの通信速度レポート
平均Ping値:43.23ms
平均ダウンロード速度:33.96Mbps
平均アップロード速度:11.18Mbps
Pocket WiFi 801HWの通信速度レポート
平均Ping値:47.35ms
平均ダウンロード速度:13.3Mbps
平均アップロード速度:4.61Mbps
ソフトバンクは試行回数が少なく、Pocket WiFi 5G A004ZTの実測値はまだ計測されていません。
NTTドコモやUQ WiMAX(au)のポケット型Wi-Fiに比べ、全体的にソフトバンクは速度が遅いイメージです。
そもそもソフトバンクでは、ポケット型Wi-Fiのレンタルは型落ちが多く、5G対応機種のWi-Fiレンタルは行っていません。
ソフトバンクの機種で無制限のWiFiレンタルは速度の遅いものが多く、ワイモバイルには無制限プランがないことも注意点です。
決して悪い回線・端末スペックではないのですが、機種代金が高額であるのに対し、通信速度が思ったより速くない印象を受けます。
ポケット型Wi-FiはWiMAXがおすすめ
結論から言うと、ポケット型Wi-Fiは(UQ)WiMAXが非常におすすめです。
「通信速度が速い」「プロバイダを複数から選べる」「端末が簡単に手に入る」という3つのメリットがあり、無制限のポケット型Wi-Fiを気軽に楽しめるのはWiMAXならではの特徴といえるでしょう。
ライトユーザーからヘビーユーザーまで幅広く利用できます。
一方、NTTドコモとソフトバンクは端末代金が高く、5G対応機種はレンタルサービスで取り扱っている会社が皆無です。
購入前提となるため、どうしても費用の負担はWiMAXに比べて大きくなりがちです。
来月はワイモバイルのポケットWi-Fiを解約する予定。ソフトバンク回線は(自分の生活範囲で)電波も悪いし通信速度も遅い…。月々5000円も払って見合う価値がない。解約したらドコモの5Gギガホプレミアを契約しよ。ソフトバンクは電波範囲や速度的にやっぱりダメかもしれん。
— 大輔 (@dainekochin) June 23, 2022
特にソフトバンクのポケット型Wi-Fiは遅いというイメージがあり、「速度が遅い」と感じるユーザーが多く、無制限プランの料金に見合わないという意見が多く見られました。
速度や料金面からWiMAXがおすすめですが、au回線を使うLTEオプションには月間7GB〜15GBの容量制限があり、速度制限を解除するには翌月まで待つしか方法がありません。
また、auの通信障害があった場合には通信状態に影響が出る恐れがあるので、ポケット型Wi-FiでWiMAXを使う際にはこれらの注意点を踏まえておきましょう。
ポケット型Wi-Fiの平均速度はどのくらい?
ポケット型Wi-Fiの平均速度は下り速度40Mbps前後とされ、Ping値は約50ms前後が平均とされています。
インターネットの利用において、Wi-Fiに必要な速度の目安を見てみましょう。
Wi-Fiに必要な速度の目安
コンテンツ | 推奨速度 |
---|---|
メール・チャット・テキスト送受信 | 1Mbps |
サイト閲覧・標準画質動画視聴 | 10Mbps |
高画質動画視聴 | 30Mbps |
オンラインゲーム・4K/8K動画など | 100Mbps以上 |
ポケット型Wi-Fiの平均速度が評判通りなら、インターネットコンテンツの大半は十分に楽しめます。
それでは実際に、みんなのネット回線速度で測定した4G LTEの実測値とWIMAX2+の実測値の結果を見てみましょう。
4G LTEの通信速度レポート
平均Ping値:44.63ms
平均ダウンロード速度:30.08Mbps
平均アップロード速度:10.35Mbps
WIMAX2+の通信速度レポート
平均Ping値:49.48ms
平均ダウンロード速度:69.63Mbps
平均アップロード速度:13.32Mbps
4G LTE・WIMAX2+ともに、通常使用には問題がない数値が測定されています。
特にWIMAX2+のほうは下り速度で倍以上の数値を計測し、4G LTEはPing値が若干優れているという結果が出ました。
みんなのネット回線速度とは、手軽に速度比較ができる通信速度測定サイトです。
ユーザーによって全国のインターネット回線から通信速度が計測され、測定結果を集計した実測値が確認できます。
Fast.comなどのスピードテストサイトでも実測値は測れますが、より詳しく計測したい方は活用してみましょう。
ポケット型Wi-Fiの通信速度でプロバイダを選ぶポイント
ポケット型Wi-Fiの回線速度で重視するポイントがわかったところで、次は契約するプロバイダ選びです。
プロバイダ選びで重要なポイントは次の通りです、
- 使用している回線
- プロバイダの設備や規模
- 使用する端末機種
ポケット型Wi-Fiの通信速度に特化したポイントなので、速度重視で考えている方はこのまま読み進めていってください。
使用している回線
ポケット型Wi-Fiで使用している回線には種類があり、それぞれに通信速度の上限が決まっています。
- 4G LTE
- WiMAX
- 5G
国内のポケット型Wi-Fiでは、上記の回線が主に使用され、会社や利用プランごとに最大通信速度がさまざまです。
4G LTE
まず4G LTEを解説する前に、4GとLTEについて説明します。
4Gとは、無線通信規格の名称で、第4世代移動通信システムの略称です。
LTEとは、正式名称を「Long Term Evolution」と呼び、モバイル通信の通信規格の名称を指します。
LTEは、NTTドコモ・au・ソフトバンクが所有する携帯電話回線で、一般的にキャリア回線と呼ばれるものを指す場合が多いです。
もともと3Gと4Gの中間として誕生したLTEは、携帯電話の高速通信、普及に多大な貢献をしました。
4Gの登場後、4GとLTEは同じものとして認定したことによって、LTE=4G=4G LTEとして周知されています。
厳密にはLTEと4Gは異なる通信規格で、立ち位置としては「3.9G」というものです。
WiMAX
WiMAXとは、UQコミュニケーションズ株式会社が所有する独自の通信回線です。
正式名称を「Worldwide Interoperability for Microwave Access」と呼び、それぞれの頭文字を取ってそう呼ばれています。
WiMAXには「WiMAX」と「WiMAX2+」の2種類があり、現在はWiMAX2+が主流です。
最大の特徴は、LTEと4Gを超える高速通信が可能で、ポケット型Wi-Fiの容量無制限が普及した通信規格でもあります。
誕生してからの歴史が浅く、Wi-Fi設備が十分に整っていないエリアが多いなどの理由から、4G LTEに比べて「届く範囲が狭い」「速度低下が起こりやすい」などのデメリットがあります。
WiMAXについては別の記事で詳しく解説しているので、そちらのほうもご参照ください。
5G
5Gとは、4Gに続く第5世代移動通信システムを意味する通信規格の略称です。
4Gの約20倍とされる通信速度に、回線の安定性や低遅延、多数同時接続に優れた次世代の通信回線として注目されています。
通信速度や品質は従来の4G LTE回線と比較するまでもなく、最新サービスとして各社のポケット型Wi-Fiでは現在進行形で導入中です。
ポケット型Wi-Fiのレンタルサービスにいち早く5Gを取り入れたのがWIMAXで、最強の無制限Wi-Fiとして高い人気があります。
WIMAXには3日間のパケット消費量の合計で速度制限がかかる縛りがありましたが、5Gの登場によって多くのポケット型Wi-Fiから撤廃されました。
レンタルサービスで高速ポケット型Wi-Fiを選ぶなら、WIMAXの5Gが間違いなく最速です。
プロバイダの設備や規模
ポケット型Wi-Fiの通信速度は、管理するプロバイダの設備が影響していることがあります。
なぜなら、プロバイダ所有の設備や管理体制が不十分だと速度低下が起こる場合があるからです。
同じポケット型Wi-Fiのサービスなのに、プロバイダを変えてスピードテストをしたら、通信速度が劇的に変わったという話を聞いたことがないでしょうか?
インターネット回線は地域ごとにユーザー同士が共有しているため、利用できるエリアが広くなるほど、メンテナンス管理や人件費などにかける手間もコストも増えるものです。
大手プロバイダなら大丈夫かといえば、そうでもありません。
人気のあるプロバイダほど利用者が集中し、回線への負荷が原因で通信速度が遅くなることがあります。
夜はポケット型Wi-Fiの通信速度が遅いと感じる原因は、このことが理由のひとつでもあるのです。
ユーザー側にはプロバイダの内部事情はわかりにくいですが、公式サイトのメンテナンス情報やプレスリリースの記者発表から、設備状況がある程度確認できます。
使用する端末機種
通信速度は回線以外にも、使用する端末ごとに出せる速度が決められています。
端末別通信速度の一例
メーカー名 | 機種名 | 最大通信速度 |
---|---|---|
NTTドコモ | Wi-Fi STATION SH-52B | 下り:4.2Gbps 上り:218Mbps |
NEC | Speed Wi-Fi 5G X11 | 下り:2.7Gbps 上り:183Mbps |
ZTE | Pocket WiFi 5G A101ZT | 下り:2.4Gbps 上り:110Mbps |
サムスン | Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01 | 下り:2.2Gbps 上り:183Mbps |
HUWAEI | Mobile WiFi 3 E5785-320A | 下り:300Mbps 上り:100Mbps |
uCloudlink | U3 | 下り:150Mbps 上り:50Mbps |
5G対応機種はギガ通信ができ、2ギガ以上の通信速度を出すことも可能です。
一方、4G LTE回線の5G非対応機種の通信速度は、1ギガ未満の速度に留まります。
ポケット型Wi-Fiの通信速度を比較する場合、プロバイダだけではなく使用する端末機種のスペックもチェックしておきましょう。
Wi-Fiと4G LTEはどっちが速い?
「Wi-Fiと4G LTEはどっちが速いの?」
このようにWi-Fiをインターネット回線と思っている方がいますが、この認識は少し間違っています。
Wi-Fiとは、無線LAN通信の規格である「IEEE 802.11」に対する登録商標です。
一般的には無線LANとWi-Fiは同じものとして語られていますが、それぞれの無線通信の仕組みが違います
例えば、赤外線やBluetoothは無線通信の一種ですが、インターネット回線ではありません。
無線LANで相互通信ができるものを区別するため、規格が制定されたものがIEEE 802.11です。
IEEE 802.11は、末尾に「ax/ac/n/a/g/b」のアルファベットをつけることで対応規格が細分化されています。
Wi-Fiと4G LTEはどっちが速いの?と聞かれれば、規格によるというのが答えです。
現在のWi-Fiの最新規格はIEEE 802.11ax(Wi-Fi6)で、最大通信速度は9.6Gbpsとされています。
無線通信規格の最大通信速度で比較した場合、Wi-Fiのほうが速いといえるでしょう。
ポケット型Wi-Fiの仕組みや規格については、ほかの記事で詳しく解説していますので詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
まとめ
本記事では、ポケット型Wi-Fiの通信速度に重要なポイントと選び方について解説してきました。
ポケット型Wi-Fiの通信速度は、最高速度ではなく、実際の速度である実測値やPing値が重要です。
速度を保つためには、回線以外に契約するプロバイダや機種端末のスペックも関係するので、複雑に思ってしまう方も多いでしょう。
用途によって重要視する部分が変わり、通信速度は下りと上りの両方を比較しなくてはいけないケースも考えられます。
本記事や当サイトが、あなたにとって必要なポケット型Wi-Fi探しのお手伝いになったなら幸いです。
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ポケット型Wi-Fiの速度に関するよくある質問
ポケット型Wi-Fiの速度に関する質問をまとめたので、本文と合わせてチェックしていきましょう。
ポケット型Wi-Fiの通信速度を上げる裏技ってないの?
- ポケット型Wi-Fiの通信速度を上げる裏技ってないの?
-
ポケット型Wi-Fiをアルミホイルで包み、電波が繫がりやすく反射させる方法があります。
効果は劇的に上がるほど高くないですが、ポケット型Wi-Fiが急に遅くなったときの緊急手段として検討してみてください。
ポケット型Wi-Fiの通信速度を上げるツールやガジェットはあるの?
- ポケット型Wi-Fiの通信速度を上げるツールやガジェットはあるの?
-
メジャーなところではメッシュWi-Fiなどの中継機がありますが、ブースターアンテナなどを導入して、電波感度を上げる周辺機器・デバイスがあります。
「Wi-Fiミレル」など、周辺の電波状況を確認管理できるアプリの導入もおすすめです。
ポケット型Wi-Fiの最大通信速度(理論値)を出す条件は?
- ポケット型Wi-Fiの最大通信速度(理論値)を出す条件は?
-
電波を妨害する要素をすべて排除し、適切な距離で管理が行き届いている回線に誰も使用していないタイミングで繋げば出せるかもしれません。
あくまで端末の最大通信速度(理論値)となるため、現実的には難しいと言えます。