Microsoft Teamsの必要通信速度はどれくらい?遅い・重いと感じた時の対策とは
テレワークでMicrosoft Teamsを使っている時に、遅い・重いと感じたことはないでしょうか?
大事な会議の際に画面がカクついたり、音声が途切れる、最悪のケースで通信切断なんてことになったらと思うと不安ですよね。
このような事態を避けるべく、スムーズなWeb会議には安定した通信速度が必須です。
本記事では、Microsoft Teamsに必要な通信速度と、遅い・重いと感じた時の対策についてまとめました。
Microsoft Teamsを快適に利用するための速度とパケット容量は?
Microsoft TeamsなどのWeb会議ツールは、大勢が同時に接続することを想定しています。
正常な画面表示やスムーズな通話など、快適に利用するには安定した通信速度が必須です。
また、スマートフォンやポケット型WiFiなどのモバイル端末からだと、消費するパケット容量も気になるところでしょう。
Microsoft Teamsを快適に利用するために必要な情報は2つ。
- 安定して利用するためのインターネットの回線速度
- 継続して利用するためのパケット通信上限
次の項からは、上記の2つについて詳しく説明します。
安定して利用するためのインターネットの回線速度
帯域幅とは、デジタル通信における速度の意味合いとしてよく使われています。
以下はMicrosoft Teamsの公式サイトを参考にして、目安となる必要回線速度についての解説です。
帯域幅の要件 (ビットレート KB/秒 上昇/下降)
帯域幅の要件 (ビットレート KB/秒 上昇/下降) |
|||
形式 |
推奨速度 |
最高パフォーマンス |
|
音声通話 |
1対1 |
58kbps/58kbps |
76kbps/76kbps |
会議 |
|||
(HD)ビデオ通話 |
1対1 |
1.5Mbps/1.5Mbps |
4Mbps/4Mbps |
会議 |
2.5Mbps/4Mbps |
||
画面共有 |
1対1 |
1.5Mbps/1.5Mbps |
4Mbps/4Mbps |
会議 |
2.5Mbps/2.5Mbs |
||
Together |
会議 |
1.5Mbps/2.5Mbps |
2.5Mbps/4Mbps |
必要となる回線速度はデータ量に比例して上がります。
例えばビデオ通話で会議形式だと、回線速度は上り2.5Mbps の下り4Mbpsが必要です。
音声通話よりもビデオ通話、1対1より大勢とつなぐ会議のほうが求められる速度が上がります。
理想は最高パフォーマンスですが、Microsoft Teamsを普通に使うのであれば推奨速度で問題ありません。
データの送受信が頻繁に行われるWeb会議では、コンスタントに推奨速度を出せる安定した回線環境が重要です。
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継続して利用するためのパケット通信上限
2020年度のアンケート調査によるWeb会議の平均時間は、およそ30分~約1時間とされています。
形式 | 環境(下り/上り) | 1時間 | 4時間 |
---|---|---|---|
個人チャット | 推奨環境 1.5Mbps/1.5Mbps | 675MB | 2.7GB |
最高環境 4Mbps/4Mbps | 1.8GB | 7.2GB | |
グループチャット | 推奨環境※ 2.5Mbps/4Mbps | 1.8GB | 7.2GB |
最高環境※ 4Mbps/4Mbps | 1.8GB | 1.8GB |
上の表は、HDビデオ通話で各時間ごとに必要な通信量です。
推奨速度が1.5Mbpsである1対1の個人チャットの場合だと、1時間に約675MBが必要になるでしょう。
1時間あたりの消費量がわかれば、利用時間ごとの必要な通信量も予想できます。
計算はあくまで目安の数字なので、個人チャットなら約800MB、グループチャットで2GB程度と少し多めに考えておくべきです。
通信量の計算式一例
1Mbps=0.125MB/secとする(1Mは8bitで0.125Mbitとなる)1.5Mbpsなら1,500×0.125で187.5になる1時間は3,600秒だから187.5×3,600で67,500となる67,500を単位に直すと675MB
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Teamsが重い・途切れる・遅いと感じた時に確認したい事と解決方法
常に音声や画像、ファイル送信などが行われるWeb会議において、時折Teamsの動作が不安定になることがあります。
回線速度以外の原因を疑う場合、以下をチェックしてみると良いでしょう。
- 回線速度が十分に出ているかを確認する
- 通信量超過による速度制限になっていないかを確認する
- 回線が混雑していないかを確認する
- メモリ不足に陥っていないか確認する
- 端末のスペックが不足していないかを確認する
- Microsoft Teams側で通信障害が発生していないかを確認する
次の項からは、上記のポイントと解決方法について解説します。
1.回線速度が十分に出ているかを確認する
自分のインターネット回線が推奨速度に達しているかは、以下のスピードテストサイトから確認できます。
みなさんはインターネットを使っていて、実際の通信速度が思っていたより遅かった経験はないでしょうか?
例えば1Gbpsの光回線を使っているろに、実際には50Mbpsも出なかったといった状況です。
回線速度は利用者の数やCPU、メモリなどの端末のスペックといった、利用しているインターネットの環境に影響を受けます。
そのため、インターネット回線は最大通信速度よりも、実際の速度である実測値が重要です。
無線LAN接続(WiFi接続)で接続するときは、電波や障害物などの影響によって、回線速度が不安定になる場合があります。
その場合はWiFi接続を2.4GHz帯ではなく、電波干渉の影響を受けにくく、通信速度が速い5GHz帯への切り替えをしてみましょう。
遮蔽物のない広い場所や窓辺での利用も有効です。
WiMAX2+回線の4つの注意点
現在、ポケット型WiFiで最も契約数が多いのは「WiMAX」でしょう。
2020年第4四半期では3000万回線を超えており、国内シェアトップクラスを誇ります。
参考:UQコミュニケーションズホームページ(UQモバイル全体の契約者)
参考:UQコミュニケーションズホームページ(UQモバイルの契約者数)
2021年4月から「WiMAX+5G」がスタートしましたが、多くのWiMAX利用者の方はまだ「WiMAX2+」を利用されていることと思います。
ここではWiMAX2+回線を使用する際の注意点を4つ挙げてみました。
- 3日間の総通信量に10GB制限がある
- 4G LTE回線よりもエリアが狭い
- 壁があるところや地下では電波が弱い
- 最大上り速度が75~183Mbpsと遅い
WiMAX2+には使用できるエリアや3日間の通信量に制限があり、直近3日間の合計パケット通信量が10GBを超過すると、翌日の18時から26時の間は最大通信速度が1Mbpsに制限されます。
また、使用している「WiMAX2+回線」の電波特性上、遮蔽物のあるところでは繋がりにくい・速度低下しやすいといった特徴があります。
上り速度は75Mbpsが一般的で、2021年の最新機種でも最大で183Mbpsまで、それも一部エリアでしか出せません。
このようにWiMAX2+には4つの注意点があり、回線自体が速度低下になりやすい特性があることを覚えておきましょう。
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個人でWiMAXの利用を検討している場合は、「WiMAX +5G」がおすすめです。
2.通信量超過による速度制限になっていないかを確認する
データ定額のあるポケット型WiFiや一部のホームルーターでは、通信量超過による速度制限の恐れがあります。
速度制限にかかってしまうと、最大通信速度が128kbps~1Mbps程度に抑えられてしまうので、通信量超過には注意が必要です。
通信量を超過した場合、利用サービスがデータチャージに対応していればデータ容量の追加購入を検討しましょう。
そのほかの通信量超過の対処法については、以下をチェックしてください。
- 短期間の通信制限がある場合は制限がかかった翌日まで待つ
- 月間通信量を超えてデータ容量の追加ができない場合は翌月頭まで待つ
WiMAX2+を利用中の方で注意してほしいのがハイスピードプラスエリアモードを使うときです。
ハイスピードプラスエリアモードは月間7GBと決まっていて、上限を超えると通常のハイスピードモードとともに128kbpsの速度制限がかかります。
こうなってしまうと、月初まで速度制限を解除できません。
また、光回線などの固定回線は通信容量が無制限ですが、短期間のうちに大容量通信を行なうと速度制限がかかる場合があります。
3.回線が混雑していないかを確認する
インターネット回線は大勢の人と共有するため、利用者が多い時間帯は回線が混雑して速度が遅くなるケースがあります。
回線の混雑を避けるには、利用者の少ない時間帯を狙うのがポイントです。
時間帯の目安は、総務省による令和2年度のインターネット利用時間帯の統計を参考にしてみましょう。
- 平日は5時~11時、13時~16時、23時以降の利用者が少ない
- 休日は5時~9時、12時、14時~16時、13時以降の利用者が少ない
- 混雑しやすいのは平日12時、17時~23時まで
- 休日は全体的に利用者が多く、9時~23時まで幅が広い
平日は仕事や学校のある時間帯ほど利用者が少ないと見られ、休憩時間と思われる12時前後や帰宅時間の18時以降から利用者が増える傾向です。
休日は全体的に利用者の数が多くなりますが、早朝の8時以前と12時~16時の間、就寝時間と思われる23時以降に利用者が落ち着いています。
このことから、一般的な生活サイクルを予想しておけば、回線の混雑をある程度避けられるでしょう。
4.メモリ不足に陥っていないか確認する
Teamsの推奨メモリは4GBとされていますが、基準を満たしているからといって、動作が安定するわけではありません。
ビデオ通話やファイルの送受信など複数の作業を行なうとメモリは消費され、利用量が圧迫されるとTeamsの動作が重くなります。
また、Teams以外に起動しているアプリケーションがあれば、そちらにもメモリが必要です。
メモリの増設や不要なバックグラウンドアプリを終了させることで、メモリ不足解消に繋げられます。
十分なメモリを確保するのであれば、8GBの専用RAMを用意すると良いでしょう。
バックグラウンドアプリを終了させたいなら、Windowsはタスクマネージャーを開き、プロセス→終了したいアプリに右クリックからタスクの終了で行なえます。
Macであれば、デスクトップ下段にあるDockから「・」がついている使用中のアプリに右クリック→終了です。
メモリの使用量はタスクマネージャーを開き、パフォーマンス→メモリのタブから確認できます。
もしも、メモリの使用量が90%以上を超える場合、メモリ不足でTeamsを快適に利用できない可能性があるので要チェックです。
5.端末のスペックが不足していないかを確認する
前項でTemasの動きが悪くなる原因としてメモリ不足をあげましたが、そもそも端末のスペックが推奨レベルに達していない可能性を考えてみましょう。
コンポーネント | 要件 |
---|---|
CPU | 最小速度1.1GHz以上、2コア |
メモリ | 4.0GB RAM |
HDD | 3.0GB |
公式が提示するTemasの推奨環境から、動作に重要なポイントを抜粋しました。
Teamsが正常に動作しない場合、この3つが水準に達していない可能性を疑いましょう。
PCのスペック確認方法は、Windowsならデスクトップ画面から右クリック→ディスプレイ設定、詳細情報から行なえます。
Macならメニューバー左上の林檎マークをクリックし、「このMacについて」から確認可能です。
PCスペックが推奨レベルに達しておらず、金銭的余裕があるならパーツの増設、またはPCの買い替えを検討してみましょう。
6.Microsoft Teams側で通信障害が発生していないかを確認する
回線速度、PCスペックが水準以上にもかかわらず、動作が悪いときはMicrosoft Temas側の通信障害の可能性があります。
サーバー側の問題はユーザーの責任ではないので、Microsoftが対処するまで待つしかありません。
リアルタイムの障害情報については、Microsoft公式のTwitterアカウントで確認できます。
Microsoft Teamsはポケット型WiFiでも快適に使えるの?
Microsoft Teamsに必要な回線速度を振り返ってみましょう。
グループチャットの上り2.5Mbps/下り4Mbpsに対し、1対1による個人チャットは1.5Mbpsの回線速度に収まります。
固定回線ではないポケット型WiFiでも十分に出せる回線速度で、Teamsを正常に利用することが可能です。
むしろポケット型WiFiでTemasを利用するのであれば、回線速度よりも手頃な料金で十分な通信容量を確保することが重要となるでしょう。
次の項目では、本記事をここまで読まれたあなたのために、おすすめのポケット型WiFiをご紹介します。
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まとめ
本記事では、Microsoft Teamsの必要通信速度についてお話してきました。
快適な動作に必要な速度は、実はそれほど高くないことがおわかりいただけたでしょうか。
回線速度に関しては特に問題ではありませんが、接続する端末のスペックや通信容量のほうがTeamsにおいて重要となるでしょう。
Microsoft Teamsに必要なインターネット回線は、固定回線とモバイル回線のどちらでも構いません。
PCや端末スペック、必要となる通信容量をチェックし、あなたにとって快適と思える環境に整えてくださいね。
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