テレワークに必要なもの・在宅勤務で準備するべきものを紹介
コロナ禍によって、テレワークという働き方が広まりました。
すでにテレワークでお仕事をしている方もいれば、これからテレワークを開始するという方もいるでしょう。
そこで本記事では、テレワークに必要なものやあると便利なグッズなどを紹介します。
快適な環境でテレワークを行うためにも、ぜひ本記事を参考にしてください。
テレワークとはそもそもどういう働き方?
テレワークとは、離れたという意味の「Tele」と、働くという意味の「Work」による造語です。
主に自宅で行われることから「在宅勤務」と言われることもありますが、コワーキングスペースなど自宅以外でも実施できるため、「リモートワーク」と呼ばれることもあります。
テレワークによる働き方はさまざまで、週に数回だけテレワークを実施する企業や、完全にテレワークのみというケースもあります。
テレワーク(在宅勤務・リモートワーク)に必要なもの
テレワークを行うために必要なものを紹介します。
これからテレワークで働くという方は、次に紹介するものを準備して、仕事ができる環境を整えましょう。
インターネット環境(光回線・Wi-Fi)
テレワークには、インターネット環境が必須です。
自宅でテレワークをする場合、さまざまな選択肢がありますが、業務に支障のないようなるべく安定した通信が利用できる回線を準備するとよいでしょう。
通信が安定していてなおかつ通信速度が速い光回線が、テレワークにはおすすめです。
ただし、光回線を自宅へ導入するには工事が必要となるため、利用開始まで時間がかかる点や、工事費用が発生する点などに注意しましょう。
また、自宅の環境次第では光回線であってもWi-Fi接続が不安定となる場合があります。
そのため、利用環境にあわせて有線LAN接続をしたり、Wi-Fiの中継機を利用したりといった工夫も必要になります。
業務用パソコン(デスクトップ・ノート)
テレワークを行うには、仕事をするためのパソコンが必要です。
パソコンの種類は大きく分けてデスクトップとノートパソコンの2種類があります。
自宅でしか仕事をしないのであれば、デスクトップパソコンでも問題ないでしょう。
しかし、自宅以外で仕事をする可能性がある方は、持ち運びのできるノートパソコンがおすすめです。
また、仕事で使用するパソコンは、作業内容によってスペックにも注意しなくてはなりません。
スペックの低いパソコンだと、作業がスムーズに進められず効率が低下するおそれがあるので、必要なスペックを満たすパソコンを選びましょう。
さらに、セキュリティにも注意が必要です。
ウイルス感染や情報漏洩などのリスクを考え、セキュリティソフトの導入や最新OSへのアップデートも定期的に行っておきましょう。
パソコン用デスク
自宅でパソコンを使って仕事をするには、パソコン用のデスクも必要です。
デスクの設置スペースを確保できない場合は、リビングやダイニングのテーブルを使用するという方法もあります。
パソコン用デスクにはさまざまな選択肢がありますので、好みや自宅環境に合わせて選択しましょう。
テレワーク(在宅勤務・リモートワーク)でパソコン周りにおすすめの便利グッズ
テレワークでパソコン周りにおすすめの便利グッズを紹介します。
ここで紹介するグッズは、必ず準備しなくてはいけないものではありません。
もし現在のテレワーク環境を改善したい、業務を効率化したいと考えている方は、必要に応じて導入を検討してみてください。
ノートパソコン用スタンド
デスクトップパソコンではなくノートパソコンをメインで利用する方には、ノートパソコン用スタンドがおすすめです。
ノートパソコンは、どうしても視点が低くなってしまうことから、仕事中の姿勢が悪くなり猫背や肩こりの原因になりがちです。
しかしノートパソコン用スタンドがあれば、視点を高くできるため姿勢よく仕事ができるようになり、疲労軽減にもつながります。
また、スタンドを用いることでノートパソコンの下に隙間が生まれ、ノートパソコン本体から発する熱がこもりにくいといった効果も期待できます。
ノートパソコンでテレワークをする方は、スタンドの利用を検討してみてください。
デュアルモニター(デュアルディスプレイ)
パソコンのモニターを追加する「デュアルモニター(デュアルディスプレイ)」は、業務効率を高めるのにおすすめです。
一画面で作業をしていると、情報の表示面積が限られてしまいます。
そこでもう一つモニターを追加すれば、より多くの情報を表示できるため、効率よく仕事を進められます。
リサーチをしながら仕事を進める方や、プレビューを確認しながら編集・入力作業を行うような方におすすめです。
モニターアーム
モニターアームを使うと、パソコンモニターの位置を自由に調整できるようになり、画面が見やすくなります。
また、デスク上のスペースが広く使えるのも、モニターアームを利用するメリットです。
特にデュアルモニターで仕事をしている方は、モニターアームを検討してみましょう。
ブルーライトカットメガネ(フィルム)
長時間パソコンを使ってテレワークをする方は、ブルーライトカット効果のある眼鏡やフィルムの利用を検討してみましょう。
パソコンモニターからは「ブルーライト」と呼ばれる強いエネルギーを含む光が出ています。
このブルーライトは、目の疲労や体内時計を狂わせる原因となりますが、ブルーライトカットメガネやフィルムを利用することで軽減できます。
目の疲れなどが気になる方は、利用を検討してみてください。
快適なテレワーク(在宅勤務・リモートワーク)環境を自宅に準備するために必要なもの
テレワークをより快適に行うために、準備するとよいものを紹介します。
テレワークの頻度が高い方は、次に紹介するものを利用することで、疲れを軽減できたり、作業を効率化できたりします。
完全リモートで働いている方、テレワークの頻度が高い方はぜひ参考にしてください。
サイドテーブル
パソコン用デスクが狭いと感じている方は、サイドテーブルの利用を検討してみましょう。
サイドテーブルは、スマホやタブレット、仕事に必要な資料などを置くスペースとして便利です。
大型のパソコン用デスクを置くスペースがない、すでに使っているデスクがあるので買い換えたくないという方でも、サイドテーブルなら導入しやすいでしょう。
また、キャスター付きのテーブルだと、必要に応じて簡単に移動することもできます。
クッション
テレワークの疲れを軽減するアイテムとして、クッションを利用する方法があります。
クッションは背中や腰の部分に置くもの、肘置きにできるもの、抱えるタイプなどさまざまです。
背中や腰の部分に設置するクッションは、夏場などの利用を考えて通気性のよいものを選ぶとよいでしょう。
ゲーミングチェア
ゲーミングチェアは、ゲームをする方だけでなく仕事用に利用している方も少なくありません。
一般的なデスク用のチェアにくらべ、長時間座っていても疲れにくい設計となっているのが、ゲーミングチェアの特徴です。
頭から体までしっかりと支えてくれるゲーミングチェアなら、長時間のテレワークでも疲れにくいため、肩こりや腰の痛みなどの悩みを抱えている方におすすめです。
プリンター(収納)
資料やデータをプリントアウトする必要がある方は、自宅にプリンターを用意しましょう。
プリンターには、コピーやスキャナー機能がついているものもあります。
ただし、多機能なプリンターは高額となるため、必要な機能に合わせて選びましょう。
また、自宅にプリンターを設置する場合、収納も用意するのがおすすめです。
プリンターを利用する際は印刷用紙の置き場も必要なので、セットで整理できる収納棚などが使いやすいでしょう。
チェアマット
チェアマットは、デスクチェアの下に敷くマットです。
マットを敷かずにチェアを利用していると、床に傷が付いてしまうおそれがあります。
部屋全体に絨毯などを敷くのもよいですが、チェアマットならデスク周りだけなので購入費用も抑えられるでしょう。
チェア用座布団
利用しているチェアの座面が硬いと感じる場合は、チェア用の座布団を敷いてみましょう。
チェア用の座布団には低反発素材やゲル状など、さまざまな材質のものがあります。
座り心地の好みもありますので、チェア用の座布団は店舗などで試してから購入するのがおすすめです。
スタンディングデスク
スタンディングデスクは、長時間の座りっぱなしによる体への負担を軽減し、作業効率を向上させてくれます。
スタンディングデスクのみで長時間作業すると立ちっぱなしになり疲れてしまいますが、短時間で集中して作業をしたい方にはおすすめです。
テレワークで長時間座っていることが理由で肩こりや腰痛に悩んでいる方は、スタンディングデスクを導入して、定期的に立った状態で仕事をしてみるのもよいでしょう。
昇降式パソコンデスク
昇降式パソコンデスクは、デスクの高さを自由に調整できるタイプのデスクです。
先に紹介したスタンディングデスクは高さを変えられないため、座って作業をする場合は別のデスクが必要となります。
しかし、昇降式パソコンデスクなら好きなタイミングでデスクの高さを調整して、立った状態でも座った状態でも利用できます。
また、イスに合わせてちょうどよい高さに調整できるのも、昇降式パソコンデスクのメリットです。
スタンディングデスク同様、長時間の座りっぱなしで体に負担を感じている方は、昇降式パソコンデスクの利用も検討してみましょう。
室内用テントまたはパーテーション
テレワークは、自宅に家族がいて周囲の音や動きが気になり、仕事に集中できないことがあります。
そのような場合、室内用テントやパーテーションを設置することで、プライベートな空間を確保し、集中しやすい環境を構築できます。
テレワーク用の部屋がない方などは、室内用テントやパーテーションの利用をぜひ検討してみてください。
テレワークでWEB会議を快適に実施するのに必要な機器や機材
テレワークでは、Zoomなどを使ってWEB会議を行うシーンがあります。
カメラやマイクが搭載されているノートパソコンなら、ほかに機材を用意しなくてもWEB会議は実施できます。
しかし、より快適な環境でWEB会議を行いたい方は、追加でいくつか機材を準備するとよいでしょう。
WEB会議の環境を改善したい方、快適にしたいという方は次に紹介する機材の導入を検討してみてください。
WEBカメラ
最近のノートパソコンには、WEBカメラ付きのものが多く出回っています。
しかし、画角に制限がある、画質が悪いといったデメリットがあります。
また、デスクトップ型のパソコンでカメラが付いていないという方もいるかもしれません。
そのような場合は、外付けのWEBカメラを利用しましょう。
外付けのWEBカメラなら、好みの角度で設置できます。
さらに、高画質なカメラを購入すればクリアな映像でWEB会議を実施できます。
WEB会議で自分の映りが気になる、なるべく綺麗な映像で相手によい印象を与えたいという方は、WEBカメラの導入を検討してみましょう。
マイク
ノートパソコンに付いているマイクは、WEB会議でも十分利用できます。
ですが、家族がいるなかでテレワークをしていると、周囲の音も拾ってしまうため気になる方もいるでしょう。
また、WEB会議中にメモや議事録を作成するためにタイピングすると、そのタイピング音まで拾ってしまうこともあります。
こうした状況を回避するには、WEB会議用のマイクを設置するのがおすすめです。
なかでも「単一指向性」のマイクなら、一つの方向からの音しか拾わないので、周囲の雑音を気にせず会議に集中できるでしょう。
ヘッドセット
パソコンのスピーカーを使うと、マイクが音を拾ってしまうケースがあります。
また、正確に相手の声を聞き取れないといったデメリットもあります。
そのため、WEB会議をする際はイヤホンやヘッドセットを利用するのがおすすめです。
ヘッドセットがあれば、相手が話す言葉の細かなニュアンスもしっかりと聞き取れるので、円滑にWEB会議を進められるでしょう。
自宅以外でのテレワーク(リモートワーク)に必要なもの
テレワークで働く方のなかには、自宅以外でお仕事をされる方もいるでしょう。
場所を選ばずに仕事をできるのがテレワークのメリットですが、自宅以外でのテレワークには、いくつか準備しなければならないものがあります。
自宅以外でテレワークをする可能性がある方は、以下を参考に準備を進めてみましょう。
ポケット型Wi-Fi(モバイルルーター)
インターネット環境は、テレワークに必須です。
最近はカフェや駅、空港などあらゆるところにフリーWi-Fiがあるため、外出先でも仕事がしやすくなりました。
しかし、本格的に自宅以外でテレワークをするなら、フリーWi-Fiではなくポケット型Wi-Fiをおすすめします。
フリーWi-Fiは無料で利用できる反面、通信速度が遅い、つながりにくいといったデメリットがあるからです。
また、フリーWi-Fiはセキュリティ面でのリスクもあることから、テレワークでの利用はおすすめしません。
ポケット型Wi-Fiは自分専用の回線として利用できるため、安定した速度やセキュリティを確保できます。
自宅以外でテレワークをする機会が多い方は、ポケット型Wi-Fiの導入も検討してみましょう。
モバイルバッテリー
電源を確保できない場合を想定して、モバイルバッテリーを用意しておくと安心です。
電源が利用できるカフェなども多くありますが、座席によっては電源を利用できないケースがあります。
そうした場合にモバイルバッテリーがあれば、バッテリー切れを心配せず仕事に集中できます。
ただし、モバイルバッテリーにはノートパソコンを充電できないものがあるので、購入時には注意してください。
モバイルディスプレイ
モバイルディスプレイは、小型で携帯可能なディスプレイです。
モバイルディスプレイがあると、外出先でもノートパソコンと組み合わせてデュアルモニター環境を構築できます。
WEB会議をしながら資料を確認する、WEBページをリサーチしながら情報をまとめるといった作業をする方に、モバイルディスプレイはおすすめです。
テレワーク(在宅勤務・リモートワーク)でよく使う便利ツール一覧
テレワークでは、WEB会議や情報・データの共有にさまざまなツールを利用します。
ここで紹介するツールは、テレワークでよく利用されるツールの一覧です。
必要に応じてツールをパソコンへインストールしておきましょう。
用途 | ツール名 |
---|---|
WEB会議 | ZoomGoogle MeetMicrosoft Teams |
チャット | ChatworkSlackMicrosoft TeamsLINE |
クラウドストレージ | Google ドライブDropboxMicrosoft OneDrive |
タスク管理 | NotionTrelloAsana |
テレワークで注意するべき4つのこと
テレワークは、会社で仕事をする場合とは異なるいくつかの注意点があります。
快適な環境でスムーズに働くためにも、以下の注意点を押さえておいてください。
タスク管理や業務報告をきちんとする
テレワークをする際は、タスク管理と業務報告を徹底しましょう。
会社で働いているのと違い、テレワークは就業中の様子が見えません。
そのため、どれだけ仕事をしたのかを、自ら管理する必要があります。
タスク管理が苦手という方は、タスク管理ツールなどを利用してみましょう。
また、その日行った仕事を業務報告としてまとめて上司に伝えれば、自分がどれだけ仕事をしているかをきちんと把握してもらえるのでおすすめです。
積極的に情報共有やコミュニケーションをとる
テレワークは相手が見えないからこそ、積極的に情報共有やコミュニケーションを取りましょう。
こまめにコミュニケーションをとることが、テレワークを円滑に進める重要なポイントです。
また、チャットツールなどを使ったテキストのコミュニケーションのみだと、ニュアンスが伝わりにくく行き違いが生じるおそれもあるため、必要に応じてWEB会議などを実施するとよいでしょう。
情報漏洩に注意する
自宅以外の場所でテレワークをする際は、情報漏洩に気をつけましょう。
コワーキングスペースのインターネット回線やフリーWi-Fiは、セキュリティ面でリスクがあることを理解しておく必要があります。
なるべくなら、ポケット型Wi-Fiなどを利用するのがおすすめです。
やむを得ず外出先でWi-Fiを利用する場合は、パソコンにセキュリティソフトをインストールしておくと、情報漏洩のリスクを抑えられるでしょう。
また、離席する際はパソコンにロックをかける、長時間その場を離れる場合は盗難に気をつけるなどの対策も行ってください。
オンオフをしっかり切り替える
自宅でテレワークを行っていると、仕事とプライベートの区別が曖昧になりがちです。
だらだらと長時間仕事をしていると、集中力が低下して生産性も下がってしまいます。
そのため、テレワークをする際は働く時間と休憩時間を決めて、オンとオフをしっかり切り替えられるようにしましょう。
まとめ
コロナの感染拡大は収まりつつありますが、当面テレワークという働き方はなくならないでしょう。
テレワークは、通勤がないためプライベートな時間を確保しやすくなります。
一方で、用意しなければならないものや注意点もありますので、本記事の内容を参考に、快適なテレワーク環境を目指してみてください。