WiMAXの速度制限が解除されない!いつ解除される?裏ワザはあるの?
WiMAXを使っていると、急に通信スピードが遅くなってしまうことがあります。
これに対し、「WiMAXって通信量無制限じゃなかったの?」「WiMAXは制限なしっていうのは嘘?」と思う方も少なくないでしょう。
また、いつまでたっても通信スピードが改善されずに困っているという方もいるかもしれません。
WiMAXの速度制限は、契約の種類や使い方によってその内容が異なっているのです。
そこで本記事では、WiMAXの速度制限が解除されない理由や解除方法、速度制限のルールについて詳しく解説します。
wimaxが速度制限!解除するための裏ワザはない
最初に結論から申し上げると、WiMAXの速度制限を解除するような裏ワザはありません。
WiMAXに関しては、他のモバイルルーターなどとは異なり、パケットチャージによる通信速度制限の解除などの仕組みはなく、速度制限を解除するには「指定時間まで待つ」以外に方法はないのです。
速度制限になった時の対処方法よりも、速度制限にならないような利用方法を検討した方が良いでしょう。
また、2021年にリリースされた「WiMAX +5G」であれば、3日間の合計パケット通信量超過による速度制限要件が撤廃されたため、実質パケット無制限のような感覚で利用可能です。
まだ、WiMAX 2+をお使いの方は、乗り換えも検討してください。
WiMAXの通信制限はいつ解除される?種類と解除方法
WiMAXは、使い方によって低速化されることがあります。
この低速化の条件や低速化されている際の通信スピードは、契約の種類や利用方法によります。
そこで、まずは3種類の速度制限について、それぞれ詳しく解説します。
3日で10GBを超過した際の速度制限解除方法(WiMAX 2+)
WiMAX 2+は、直近3日間の通信量が10GBを超えた翌日の18時頃から、翌々日の深夜2時頃まで低速化されます。
3日間の制限を解除する裏ワザ等は存在せず、解除するためには指定時間(速度制限された翌々日の午前2時)まで待つ以外に解除方法はありません。
制限中の速度は、概ね1Mbpsとなりますが、YouTubeの標準画質を視聴できる程度の速度での利用は可能です。
よって、最短8時間で通常の通信スピードに戻ります。
ただし、直近3日間の通信量の合計が10GBを下回らないと、引き続き低速化されたままの状態になるため、注意しましょう。
月間7GBの通信量を超過した際の通信速度制限解除方法
月間7GB制限は、WiMAX 2+「通常プラン」でのみ採用されており、現在提供されているWiMAX +5Gギガ放題プラスプランでは提供されていません。
速度制限時は、最大128kbpsまで低速化されるため、インターネットサイトの閲覧や動画視聴などはほぼできない状態となります。
速度制限を即座に解除する方法はなく、翌月1日にならないと速度制限が解除されません。
LTE回線を利用したハイスピードプラスエリアモード・プラスエリアモード 速度制限の解除方法
プラスエリアモードやハイスピードプラスエリアモードは、通常時の回線に加えてau 4G LTE回線を利用できるモードです。
WiMAX 2+とWiMAX +5Gで提供されており、月間通信量に制限があるのが特徴となっています。
速度制限のタイミング | 速度制限時の通信速度 | |
---|---|---|
プラスエリアモード | 月間15GB | 最大128kbps ※スタンダードモードには影響なし |
ハイスピードプラスエリアモード | 月間7GB | 最大128kbps |
これら2つのモードの速度制限を即座に解除する方法はありません。
翌月1日を待つ形となります。
ただし、WiMAX +5Gのオプションであるプラスエリアモードでは、速度制限の対象となるのが「プラスエリアモード」のみとなっており、スタンダードモードは通常利用が可能です。
よって、LTE回線による通信が行えなくなるだけで、大幅に通信速度が制限されるわけではありませんので安心して利用することができます。
ただし、WiMAX 2+の「ハイスピードプラスエリアモード」に関しては、すべてのモードに速度制限がかかるため、注意しましょう。
【参考】WiMAXの速度制限は全プロバイダー共通
WiMAX回線のサービスを提供するプロバイダーは多数ありますが、低速化のルールに違いはありません。
これは、全プロバイダーがUQコミュニケーションズ株式会社が提供するWiMAX回線を使用しているためです。
WiMAX 2+で速度制限が解除されない時に見てほしいこと
速度制限の対象となる多くが、WiMAX 2+のものだと思われます。
WiMAX 2+において、速度制限を即座に解除する方法はないため、事前に速度制限を回避するような使い方が望ましいでしょう。
ここでは、WiMAX 2+において速度制限の対象となってしまった時の原因について解説してきますので、速度制限とならないための参考にしてください。
3日間の通信量が10GBを下回っていない
WiMAX 2+を利用している方は、直近3日間の通信量が10GBを下回らないと、制限は解除されません。
たとえば、1日で10GBを使い切ってしまったり、2日で10GBを超えたりした場合も制限がかかります。
対策:通信量を抑える
低速化が解除されない場合は、通信量を抑えてみましょう。
ただし、1日だけ抑えても3日間で10GBを下回らなければ通常のスピードには戻らないので、必ず直近3日間の通信量をチェックします。
仮に通信スピードが元に戻っても、すぐに大量の通信を行うとまた低速化される可能性があるので、できれば少しの間使用を控えた方がよいでしょう。
月間の制限がかかっている
通常プランやLTE回線の低速化は月単位なので、月が変わるまで通常のスピードには戻りません。
当月の通信量を確認してみましょう。
対策:翌月まで待つ
月間の通信量で制限がかかった場合は、翌月になるまで待つしかありません。
原因不明の場合
WiMAX 2+の3日間で10GBの速度制限は、翌々日の深夜2時になっても解除されないケースがあります。
多くの場合は、通常のスピードに戻るタイミングである深夜2時より前から通信が行われているケースです。
対策:端末を再起動する
深夜2時を過ぎても低速化されたまま変化がないようであれば、一度端末を再起動してみましょう。
継続して通信が行われている場合、最大で6時頃まで制限が継続されるケースがあると、UQ WiMAXにも記載があります。
※2 2時前より継続して利用している通信については、2時以降も最大で6時頃まで速度制限が継続することがあります。この場合は、一旦、セッションを切断すると速度制限が解除されます。
画像出典:UQ WiMAX
もし再起動をしても変わらない場合は、ほかに原因がないか確認してみましょう。
WiMAXとそのほかのポケット型Wi-Fiの速度制限の違い
WiMAXと、そのほかのポケット型Wi-Fiの速度制限の違いについて、表にまとめてみました。
サービス提供会社名 | 通信量の上限 | 速度制限中の通信速度 | 速度制限の解除方法 |
---|---|---|---|
WiMAX +5G | 実質無制限 ※短期間の大容量通信で混雑時間帯のみ制限あり | 未発表 | 混雑時間帯が過ぎるのを待つ |
NTTドコモ | 最大月間30GB ※スマホとのシェアプランもあり | 最大128kbps〜3Mbps | 1GBあたり1,100円(税込)で購入可能 |
ahamo | 月間20〜100GB | 最大1Mbps | 1GBあたり550円(税込)で購入可能 |
ソフトバンク | 最大月間50GB※スマホとのシェアプランもあり | 最大128kbps | 1GBあたり1,100円(税込)で購入可能 |
ワイモバイル | 月間3〜25GB | 最大300kbps〜1Mbps | 0.5GBあたり550円(税込)で購入可能 |
このように、WiMAXとそのほかのポケット型Wi-Fiの速度制限について比較表を見るとわかりますが、そのほかのポケット型Wi-Fiは月間の利用上限があるため、無制限では利用できません。
なかには100GB利用できるものもあるので、一人で利用するには十分かもしれません。
しかし、複数名で利用するような場合は、低速化されてしまう可能性も考えられます。
また、今回調査したポケット型Wi-Fiはどれも通信量を追加購入できる点は優れていますが、その分追加でコストがかかるので善し悪しがあります。
これらのことから、WiMAXはほかのポケット型Wi-Fiに比べて速度制限の影響が少ないと言えるでしょう。
速度制限にかからないための対応策
WiMAXを利用する際、速度制限にかからないための対応策を解説します。
低速化されず快適に使うための情報として覚えておきましょう。
WiMAXの通信量を確認しながら使う
Wi-Fiを利用する際は、通信量を確認しながら使いましょう。
通信量は、端末のメニューにある通信量カウンターで確認できます。
動画視聴する際や接続台数が多い場合などは、特に通信量を確認しながら過度な使用とならないように使うのがおすすめです。
ただし、WiMAX +5Gでは実質的に無制限感覚で利用できるため、そこまで気にしなくても良いでしょう。
LTE回線の利用を控える
LTE回線は、なるべく利用しないようにしましょう。
このモードは月間の通信量によって低速化されるため、一度適用されてしまうと翌月まで通常のスピードには戻りません。
スタンダードモードでは通信できない状況で、どうしてもWi-Fiが必要な場合のみに限定して利用するのがおすすめです。
ただし、WiMAX +5Gに関しては、プラスエリアモードが制限されても、スタンダードモードは通常通り利用できるため、大きな影響はないでしょう。
モードの切り替え忘れにも注意
うっかりLTE回線のまま使ってしまい、制限にかかるといったケースがあります。
また、誤操作や端末の不具合などによってモードが切り替わってしまうという情報もあるため、定期的にモードのチェックをしておくとよいでしょう。
大容量通信をする際は光回線などを利用する
容量の大きなファイルのやり取りが多い、オンラインゲームをプレイする、長時間動画を視聴するといった方は、WiMAXだと通信が安定しなかったり低速化されてしまったりするリスクがあります。
いくら実質パケット無制限感覚で利用できるWiMAX +5Gといっても、短期間で大容量通信を行うと、速度制限の対象となる可能性もあるのです。
そのため、大容量通信を行うのであれば、光回線を利用するのがおすすめでしょう。
光回線なら、制限を気にすることなく、安定した高速通信を好きなだけ利用できます。
ただし、光回線はポケット型Wi-Fiのように持ち運びができないため、利用シーンに合わせて光回線への切り替えや、光回線とポケット型Wi-Fiの併用を検討するのがおすすめです。
WiMAX +5Gプランに変更する
現在は提供されていないWiMAX 2+や通常プランですが、過去に契約してそのまま使い続けている方もいるのではないでしょうか。
WiMAX 2+や通常プランは、WiMAX +5Gプランに比べて速度制限のルールがやや厳しくなっています。
そのため、現在提供されているギガ放題プランへ変更して、制限にかかるリスクを低くするとよいでしょう。
プロバイダーによっては、WiMAX +5Gプランへの切り替えキャンペーンを実施しているところもあるので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
WiMAXの速度制限は、契約しているプランによってルールが違います。
まずはどの制限にかかっているのかを理解しましょう。
WiMAXの制限がかかるのは、主にWiMAX 2+に限定したものが多く、3日間もしくは月間の通信量によるものです。
3日間で10GBを超えた場合は、直近の通信量を抑えて制限の解除を待ちましょう。
LTE回線利用時の月間制限は、翌月になれば解除されます。
そもそも制限にかからないようにするには、通信量を確認しながら使うのもおすすめです。
必要なタイミングで快適に利用できるように、通信量には注意しながら使いましょう。
自分の契約しているプランを確認して速度制限のルールを覚えておくことが大事だよ!
WiMAXの速度制限についてよくある質問
WiMAXの速度制限について、よくある質問をピックアップして紹介します。
WiMAXの通信量がおかしい、急に増えたのはなぜ?
- WiMAXの通信量がおかしい、急に増えたのはなぜ?
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Wi-Fiの通信量が急に増える、使った記憶がないのに増えるといった現象は、以下のような理由で起きます。
- スマホがバックグラウンドで通信していた
- 自分以外の第三者が通信していた
スマホはOSやアプリがバックグラウンドで通信していたり、更新していたりする場合があります。
勝手に通信することを避けるには、スマホのOSやアプリの自動更新設定などを見直すことが必要です。
使わないときは電源を切っておくのもよいでしょう。
また、自分以外の誰かが端末に接続して通信していたというケースも考えられます。
ただし、端末へ接続するにはパスワードが必要なため、見知らぬ第三者がアクセスしている可能性は低いでしょう。(絶対にないとは言い切れません)
もし、パスワードを誰かに共有したことがある場合は、その相手が利用している可能性があります。
パスワードは、セキュリティ面からも定期的に変更するのがおすすめです。
WiMAX(au)の速度制限を解除する裏ワザがあるって本当?
- WiMAX(au)の速度制限を解除する裏ワザがあるって本当?
-
WiMAXの速度制限を意図的に解除する方法はありません。
本記事で紹介したとおり、規定の通信量を下回る、あるいは一定の期間を過ぎるまで低速化は続きます。
また、ほかのポケット型Wi-Fiのように通信量を追加購入するといった仕組みもないので、速度制限がかかったら、解除されるまで待ちましょう。