フランスのインターネット事情は?フリーWiFiは使える?

フランスはパリやニース、リヨンなど、新婚旅行先としても人気の観光地を数多く抱える観光大国。

そんなフランスは日本と同じぐらいインターネット環境が整備されていて、きちんと準備して訪れれば滞在中はインターネットを利用可能です。

この記事ではフランスのインターネット事情と、フリーWiFiをはじめフランスで使えるインターネット接続手段の種類を紹介します。

種類ごとに使い方や品質が異なるので、自分にあった方法をえらぶようにしましょう。

記事では最も簡単で快適な手段はどれか、おすすめも紹介しているので是非参考にして下さい。

インターネット接続手段比較表

スクロールできます
総合評価通信品質セキュリティ使いやすさコスト
海外用レンタル
ポケット型WiFi
フリーWiFi×
プリペイドSIM
海外ローミング
4つのインターネット接続手段の特徴
  • 海外用レンタルポケット型WiFi(★おすすめ)
    安全性が高く電源を入れるだけで快適に使える。複数デバイスで利用可能。
  • フリーWiFi
    無料で使えると言う利点を除くと、通信品質やセキュリティに不安が生じる。
  • プリペイドSIM
    現地で購入すると安価な反面、煩雑な設定が必要なため最低限の知識が必要である。
  • 海外ローミング
    設定のハードルは高くはありませんが、他の手段と比べ割高になる事も。

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目次(タップしてジャンプ)

フランスのインターネット事情

海外からの旅行者が渡航先の国でどれだけインターネットを使えるかは、その国のインターネット事情次第です。

環境が整備されていて自国民が不自由なくインターネットを使える国の方が、観光客も快適にインターネットが使えます。

それではフランスのインターネット事情は、どのような感じでしょうか。

まず世界のインターネット統計を公開している「Internet World Stats」を参考に、フランスのインターネット普及率をみていきましょう。

フランスのインターネット普及率(2022年)

国名/地域名普及率
フランス92.6%
日本93.3%
EU諸国平均89.4%
※参照元:「Internet World Stats

フランスのインターネット普及率は92.6%でEU諸国平均より若干高く、日本とはほぼ同程度です。

インターネットが普及した日本では、市街地から離れた観光地でもたいてい何らかの方法でインターネットに接続できます。

人が一切暮らしていないような場所でなければ、インターネット環境が何もなくて困るといったことはほとんどありません。

日本と同じぐらいインターネット普及率が高いフランスでも、日本人観光客は事前に準備さえしておけばインターネットが使えそうですね。

インターネット普及率の次は、インターネット通信速度が気になります。

インターネット環境が確保できたとしても、快適に使えるかは通信速度次第だからです。

以下、インターネット通信速度測定サイト「SPEED TEST」が集計したデータを参考にフランスの通信速度をみていきましょう。

フランスのインターネット通信速度と順位(2022年8月時点)

固定回線

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順位国名通信速度(下り)
全世界69.14Mbps
6アメリカ167.36Mbps
10日本131.86Mbps
23フランス105.23Mbps

モバイル回線

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順位国名通信速度(下り)
世界30.79Mbps
24アメリカ61.95Mbps
31フランス53.54Mbps
46日本39.34Mbps
※参照元:SPEEDTEST「Speedtest Global Index

まず固定回線に関し、フランスの通信速度は105.23Mbpsで日本より約25Mbps遅いです。

日本では光回線やCATV回線など高速な固定回線が普及しており、通信速度でストレスを感じることはほとんどありません。

高画質な動画はきれいに鑑賞できますし、大容量のファイルもさくさくと送受信できます。

一方、日本より少し遅いフランスの固定回線は、日本人が使うと物足りなく感じることがあるかもしれません。

とはいえ十分に速い通信速度なので、観光中に使う程度なら大きな問題はないでしょう。

次にフランスのモバイル回線は53.54Mbpsで、日本より10Mbps以上速くなっています。

日本ではスマートフォンなどモバイル回線の通信速度も十分で、使っていてストレスになるようなことは少ないです。

YouTubeもきれいに鑑賞できますし、インターネットを使ったアプリもスムーズに動作します。

一方、日本に比べ高速なフランスのモバイル回線は、日本のモバイル回線より快適に使えそうですね。

フランスでは海外ローミングやポケット型WiFiなど、モバイル回線系のインターネット接続サービスに期待が持てます。

日本人がフランスに旅行や出張で滞在する際のインターネット接続手段とは?

フランスのインターネット事情が、日本と同等以上によいことをみてきました。

それではそんなフランスに日本人が観光や出張で滞在するときは、どのような手段でインターネットに接続できるでしょうか。

主な手段としては、以下4種類があげられます。

フランスでインターネットに接続する4つの方法
  1. フランスに対応した海外用ポケット型WiFiのルーターをレンタルする
  2. ホテルや街のカフェなどに設置されているフリーWiFiを活用する
  3. フランスで利用可能なプリペイドSIMを購入する
  4. 日本の通信キャリアが展開している海外ローミングサービスを使う

これら4種類は、日本人に限らず海外からの観光客が好んで使うインターネット接続手段の種類です。

ただ、それぞれ使いやすさや通信品質に違いがあるため、自分にあった手段をえらぶとよいでしょう。

以下、1つずつ特徴を紹介するので参考にして下さい。

1.海外用レンタルポケット型Wi-Fiを利用する【おすすめ手段】

海外旅行や出張で渡航する際、現地のインターネット手段として最も安全で便利なのが、海外用レンタルポケット型Wi-Fiを使う方法です。

海外用レンタルポケット型WiFiであればお使いのスマートフォンとポケット型WiFi端末を接続するだけで現地でも簡単にインターネットを使うことが出来ます。

SIMカードを差し替える手間もなく、フリーWiFiのように危険に晒されることもなく、スマートフォンのローミングサービスのように高額請求になることもないため、簡単で安全にインターネットを利用できます。

さらに当サイトがおすすめする海外用レンタルポケット型WiFiサービス「海外WiFiレンタルショップ」なら、よりリーズナブルで快適にインターネットを使うことができます。

当サイトおすすめ海外用レンタルポケット型Wi-Fiのメリット
  • インターネットを安全で快適に使える
    フリーWi-Fiはセキュリティの脆弱性に問題がありますが、海外用レンタルポケット型Wi-Fiなら個別のネットワークを利用できパスワードで保護されているため安全で快適に利用できます。

  • 業界最安値水準の低価格で使える
    当サイトおすすめ海外用レンタルポケット型Wi-Fiは、業界最安値水準でレンタル可能です。
    さらに電源を入れた日だけ料金が発生するシステムのため経済的に利用できます。

  • 事前受け取りや帰国後の返却ができる
    出国前に受け取ることができるうえに、返却は帰国後にポストに入れるだけなので簡単便利に利用できます。

  • 最大10台まで同時に接続できる
    家族や友人など複数人での利用も可能で、スマホやタブレット・パソコンなど様々なデバイスからインターネットに同時接続することができます。

  • 1台の端末で世界135ヶ国の周遊が可能
    従来の海外用レンタルポケット型Wi-Fiでは、国ごとに端末の切り替えや、SIMカードの入れ替え、再設定などが必要でした。
    当サイトおすすめ海外用レンタルポケットWi-Fiは、国をまたぐ度に変更していた設定や手続きが一切不要なため、世界135ヶ国で手軽に周遊利用できます。

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2.ホテルや街のカフェなどに設置されているフリーWiFiを活用する

フリーWiFiとは、読んで字のごとく無料で使えるWiFiのことです。

日本国内でもホテルや街のカフェ、ファストフード店などで提供されているので、日常的に使っている方も少なくないでしょう。

フランスでもフリーWiFiの設備があれば、日本人観光客はWiFi経由でインターネットに接続できます。

それではフランスには、どのくらいフリーWiFiスポットがあるでしょうか。

海外向けの人気観光ガイドブッグ「地球の歩き方」では、フランスのフリーWiFi事情について以下のようにまとめています。

インターネット
[持参したPCやスマートフォンで接続]
フランスでのインターネット接続は、Wi-Fi (フランス語 でウィフィ)と呼ばれる無線LANが主流。
最近は利用無料というホテルが多く、無線LAN対応のノートパソコン、スマー トフォン、タブレットPCを持っていれば、レセプションでもらったアクセスコードとパス ワードを入力するだけで利用できる。
空港などの公共施設やファストフード店で、無料Wi-Fi接続サービスを提供する場所も増えているので、メールの送受信や情報収集に活用したい。

参照元:「地球の歩き方 A06 フランス 2020〜21」(P532~533)

また、フランスのパリでは、以下の通り公共のフリーWiFiが提供されています。

(パリ市の公式サイトを、当サイトが翻訳して紹介しています。)

Paris Wi-Fiは、パリ市が運用するサービスです。Paris Wi-Fiなら無料で高速なワイヤレス通信を利用いただけます。
Paris Wi-Fiはパリジェンヌだけでなく、パリを訪れる観光客もお使いいただけるサービスです。

参照元:パリ市公式サイト

Paris Wi-Fiの使い方や設置場所など、詳しい情報は参照元を確認下さい。

地球の歩き方などの情報をみる限り、フランスではフリーWiFiを使えるスポットがたくさんありそうですね。

ただ「地球の歩き方」では同じページで、フリーWiFiは「使える場所が限定される」などの問題があることを指摘しています。

その上で「地球の歩き方」が、より快適に使えるインターネット接続手段としてあげているのがポケット型WiFiや海外ローミングです。

フリーWiFiの問題や、他の手段については後述しますね。

次項からは、フランスのなかでも特に日本人がよく訪れる場所にフリーWiFiスポットがどのくらいあるかみていきましょう。

空港のフリーWiFiスポットは?

海外旅行をしたときに、フリーWiFiを特に使いたい場所の1つが空港です。

空港では入出国の手続きや搭乗待ちなどで、長い時間滞在することになる場合もあります。

そんなときインターネットが使えれば、観光情報やSNSをチェックしたり動画をみれたりして便利です。

それではフランスの空港では、フリーWiFiが提供されているでしょうか。

ここではフランスのなかでも、日本人が特によく使う空港のフリーWiFi提供状況をみていきましょう。

各空港の公式サイトを、当サイトが翻訳しています。

「パリ=シャルル・ド・ゴール空港」と「パリ=オルリー空港」は、いずれもフランスを代表する国際空港です。

日本人がフランスへ行く際は、これら空港をよく使います。

両空港の公式サイトには、フリーWiFiの提供について以下のように記載されていました。

パリ=シャルル・ド・ゴール空港とパリ=オルリー空港では大規模なフリーWiFiネットワークがあり、無制限にインターネットを利用可能です。
フリーWiFiを利用するためには、スマートフォンなどからSSID「WIFI-AIRPORT」または「WIFI-AIRPORT-STANDARD」へ接続して下さい。
専用ページへ移行し、インターネットをお使いいただけるようになります。

参照元:パリ空港公式サイト

各空港の公式サイトをみる限り、フランスの主要な空港で日本人観光客は、フリーWiFiを使ってインターネットに接続できそうですね。

フリーWiFiの高速性をうたっている空港も多いので、通信速度にも期待が持てます。

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観光地にはどのくらいフリーWiFiスポットがある?

はじめに結論を述べると、フランスの主要な観光地周辺では複数のフリーWiFiスポットを見つけられることが多いです。

特にパリやリヨンなどの中心部にある観光地周辺には、非常に多くのフリーWiFiスポットがあります。

これらフリーWiFiスポットは、事前に専用アプリなどで調べておけば、比較的簡単に見つけられるでしょう。

ここでは世界中のフリーWiFiスポットを検索できるアプリ「WiFiMAP」で各観光地のフリーWiFi提供状況を調べています。

WiFi Map:インターネット、eSIM、VPN

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WiFiMAPでは、フリーWiFiスポットを青い丸のマークで表しています。

青い丸の中に数字が書かれているマークは、周辺にその数字の分だけフリーWiFiスポットがあるということです。

また灰色の丸マークは、WiFiMAP上で長い間使われた形跡が確認できていないフリーWiFiスポットになります。

france wifi003
france wifi002

高さ50mの「エトワール凱旋門」は、言わずと知れたフランスを象徴する建築物です。

圧倒的な存在感を放つ荘厳な凱旋門の姿は、パリへ来たら一見の価値があります。

また凱旋門から始まる約2kmの「シャンゼリゼ通り」は、パリを代表するショッピングスポット。

通り沿いには高級ブランド店やパリらしいお洒落なカフェ、レストランなどが立ち並びます。

WiFiMAPをみると流石にパリ観光を代表する名所の周辺だけあり、非常に多くのフリーWiFiスポットがあるのがわかりますね。

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フランスのホテルではフリーWiFiが使える?

海外旅行の際に宿泊するホテルでは、言葉がわからない現地のテレビをみて楽しめるわけでもありません。

ホテルですることもなく、退屈な時間を過ごしてしまうことも多いでしょう。

そんなときにインターネットが使えれば、観光情報やSNSをチェックしたり、YouTubeをみたりして有意義に過ごせます。

それではフランスのホテルでは、フリーWiFiが使えるでしょうか。

ここでは世界最大級のホテル予約サイト「Booking.com」のデータを参考に、フランスのホテルにおけるフリーWiFiの設置状況を調べました。

結果は以下の通りです。

フランス主要観光地のホテルにおけるフリーWiFi設置状況

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都市掲載ホテル数フリーWiFiが設置されたホテル数設置割合
フランス全土167,053114,619約69%
パリ4,9424,457約90%
モンサンミッシェル943706約75%
リヨン889810約91%
ボルドー644584約91%
ストラスブール397357約90%
マルセイユ1,3361068約80%
トゥールーズ714641約90%
カルカッソンヌ502399約79%
アルル373297約80%
エクスアンプロヴァンス316270約85%
ニース1,9941,737約87%
※2022/10/8時点の情報です。

フランス全土でみると約7割、主要観光地では8~9割程度のホテルでフリーWiFiが提供されていることがわかりました。

特にパリやリヨンといったフランスのなかでも人気の観光地では、9割程のホテルでフリーWiFiが提供されています。

このことからフランスのホテルで日本人観光客は、だいたいフリーWiFiでインターネットに接続できると考えてよさそうですね。

ただし全てのホテルで提供されているわけではないので、確実に使いたいときは宿泊予約をする前に確認した方がよいでしょう。

フリーWiFiはセキュリティ的にも利便性にも問題がありおすすめできない

フランスの空港や主要な観光地、ホテルではフリーWiFiを使える場所が多いことをみてきました。

けれどフリーWiFiは問題が多く、フランスでメインに使うインターネット接続の手段としてはおすすめできません。

以下、その理由を詳しく解説しますね。

1.フリーWiFiの通信は簡単に盗み見られてしまう

WiFiの通信を他人に見られないようにするためには、暗号化の設定が必要です。

けれどフリーWiFiは簡単に使えることを優先して、暗号化されていないケースが少なくありません。

また仮に暗号化されていても運用の手間を減らすために、解読に必要なパスワードが公開されています。

そのため悪意のある第三者にとって、フリーWiFiの通信を盗み見ることは技術的に難しくないのです。

フリーWiFi上で個人情報を送受信すると、それが悪意のある第三者に盗み見られてしまう可能性があります。

フリーWiFiを使いクレジット決済やアプリ決済を行った場合、クレジットカード番号が盗み見られ不正利用される可能性も否定できません。

2.フリーWiFiの偽物=なりすましによる被害も多い

フリーWiFiに似せて構築された、「なりすまし」のWiFiによる被害も少なくありません。

なりすましと知らずに接続してしまうと、通信の内容が全て悪意のある第三者に丸見えとなってしまう危険性があります。

その結果、個人情報を盗み見られたりウイルスに感染させられたりするケースがあるのです。

さらに悪いことに、なりすましか本物のフリーWiFiかの区別は、普段からWiFiを使い慣れた方にとっても簡単ではありません。

なりすましと知らずに使っていて、ずっとあとになってから被害に気付くなんてこともあるのです。

(被害がでても、なりすましに接続してしまったのが原因とずっと分からないなんてことも多い。)

こんな風にセキュリティ上のリスクがあると、ただでさえ治安的な不安がある海外でフリーWiFiは安心して使えないですね。

3.フリーWiFiは使える場所が限定されてしまう

フリーWiFiが使えるのは、専用設備(WiFiルーター)が設置された場所のすぐ近くだけです。

たとえばレストランがフリーWiFiスポットなら、原則として使えるのはお店の中に限られます。

(お店が広かったり設備が貧弱だったりしたら、お店の中でも使えるテーブルが限られるなんてことも…)

日本の観光地ならフリーWiFiスポットが近くにないエリアでも、電波さえ届けばいつでもどこでもスマートフォンをインターネットに接続可能。

スマートフォンで地図をみたり、撮影した絶景写真をLINEですぐに送ったりもできます。

しかしフランスでフリーWiFiしかインターネット接続の手段がないと、そんな風にスマートフォンを便利に使えないのです。

老若男女問わずスマートフォンを使いこなす日本人は、そんな環境だとストレスになるのではないでしょうか。

4.フリーWiFiの通信品質は悪いことも多い

フリーWiFiの通信品質は、スポットによって差があります。

快適に使えるスポットも多いですが、SNSも表示されないくらい通信速度が遅いスポットも少なくありません。

フランスのような観光人気の高い国では、1つのフリーWiFiスポットに多くの観光客が殺到し通信速度が極端に落ちることも少なくありません。

カフェなどのスポットにとって、そもそもフリーWiFiは「おまけ」程度のサービスなので、使えないからといって改善を期待するのも難しいです。

フリーWiFiが使いたくて入ったカフェやレストランで、通信品質が悪くて思うように使えなかったら、楽しい観光気分が台無しですね…。

このようにフリーWiFiは問題が多いです。

フランスでは、フリーWiFi以外のインターネット接続手段を確保しておくことをおすすめします。

フリーWiFiは他の手段が何かの事情で使えない場合に限り、個人情報の送受信を控えて必要最低限だけ使うとよいでしょう。

データ通信量を節約する目的で、動画をみるときだけホテルや空港の比較的信頼性の高いフリーWiFiを使うという手はあります。

pman sadピーマンくん

フリーWiFiって無料で気軽に使えると思ってたけど、、、

tomato oji

フリーWiFiは簡単に使える反面、デメリットが多いことも覚えておくんじゃぞ。

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モバイル通信の方がフリーWiFiより使えるエリアが断然広い

インターネットが普及したフランスでは、フリーWiFiに比べモバイル通信の方が圧倒的に使えるエリアが広いです。

たとえば観光人気の高いパリやモンサンミッシェルでは、フリーWiFiスポットがたくさんありました。

一方、両エリアともモバイル通信では、以下の通り高速なLTEの提供エリア内となっています。

Orangeのモバイル通信(LTE)提供エリアマップ【パリとその周辺】

france wifi060
参照元:COLLINS COVERAGE公式サイト
※地図のなかで赤く塗られた部分が、モバイル通信(LTE)の提供エリア範囲

Orangeのモバイル通信(LTE)提供エリアマップ【モンサンミッシェルとその周辺】

france wifi061
参照元:COLLINS COVERAGE公式サイト
※地図のなかで赤く塗られた部分が、モバイル通信(LTE)の提供エリア範囲

特にパリではフリーWiFiスポットが多いので、主要観光地周辺では簡単にフリーWiFiが提供されている場所をみつけられます。

けれどモバイル通信なら、わざわざフリーWiFiを提供しているカフェなどに入らなくても、いつでもインターネットにつなげられるのです。

またWiFiMAPをみる限り、リヨンやエクスアンプロブァンスでは、フリーWiFiスポットが見当たらないエリアもありました。

一方、モバイル通信であれば以下の通り、これらエリアも全域がモバイル通信(LTE)の提供エリア内となっています。

Orangeのモバイル通信(LTE)提供エリアマップ【リヨンとその周辺】

france wifi062
参照元:COLLINS COVERAGE公式サイト
※地図のなかで赤く塗られた部分が、モバイル通信(LTE)の提供エリア範囲

Orangeのモバイル通信(LTE)提供エリアマップ【エクスアンプロブァンスとその周辺】

france wifi063
参照元:COLLINS COVERAGE公式サイト
※地図のなかで赤く塗られた部分が、モバイル通信(LTE)の提供エリア範囲

これらエリアであれば、フリーWiFiスポットが見つからない場所でも、モバイル通信でインターネット接続できる可能性が高いわけです。

このようにフランスでは、フリーWiFiに比べモバイル通信の方が使えるエリアが圧倒的に広くなっています。

フランスで不自由なくインターネットを使いたいときは、この意味でもモバイル通信の方が適しているわけです。

3.フランスで利用可能なプリペイドSIMを購入する

プリペイドSIMとは、前払いシステムのモバイル通信サービスです。

プリペイドSIMを購入すると、手元のスマートフォンをモバイル通信でインターネットに接続できます。

プリペイドSIMには最低利用期間もなく、月額定額制などの契約をする必要もありません。

旅行中だけインターネットを使いたいときにも便利なので、海外を旅する観光客によく選ばれています。

その上でプリペイドSIMなら、フリーWiFiスポットが近くになくてもインターネット接続が可能。

プリペイドSIMは、フリーWiFiのようなセキュリティ上の不安もありません。

プリペイドSIMで、たとえば1GB/7日というプランであれば有効期限7日間中に、合計1GBのモバイル通信が可能です。

当サイトで調査したところ、フランス国内では以下のようなプリペイドSIMプランが販売されていました。

Orange※

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プランの内容料金日本円
5GB/14日間20ユーロ約2,835円
20GB/31日間40ユーロ約5,669円
参照元:Orange公式サイト

free※

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プランの内容料金日本円
210GB/31日間19.99ユーロ約2,833円
参照元:free公式サイト
※掲載しているのはプランの一部内容です。プランの詳細やここに掲載していない他プランについては公式サイトを確認下さい。
※1ユーロ=141.73円(2022/10/10時点のレート)で計算しています。
※Orangeのプランは、空港や駅などで購入しやすくなっています。
※Freeのプランは別途SIM購入代金として、10ユーロが必要になることを確認しています。

これらプランを、日本人観光客がフランス国内で購入して使うことはできます。

ただ、その場合は店員とフランス語や英語でコミュニケーションをとらないといけません。

海外では事情が分からない外国人観光客相手に、実際よりずっと高値でプリペイドSIMを売る例もあります。

こういった点が不安であれば、日本国内でプリペイドSIMを購入してからフランスへ持ち込んだ方が無難です。

インターネット設定に慣れた方でないと、プリペイドSIMを使うのは難しい

プリペイドSIMをえらぶときに、もう1つ注意が必要なのは設定や利用条件が簡単でないことです。

プリペイドSIMを使うためには、以下の項目を自分で解決する必要があります。

フランスでプリペイドSIMを使うための3つの条件
  • 「SIMフリー」というタイプのスマートフォンを持っている
    ※キャリアで購入した端末は、別途「SIMロック解除」という手続きをしなければならないことも多い
  • 使っているスマートフォンが、現地キャリアの周波数帯域に対応している必要がある
  • 自分でSIMカードを端末に挿入し「APN設定(接続先情報設定)」ができる

これらの意味がわかり、多少の不具合なら自分で解決できるインターネット設定に慣れた方でないと、プリペイドSIMは安全に使いこなせません。

(店員によっては海外で使えるように設定を代行してくれることもあります。

しかし日本で使えるように戻す設定は、いずれにしろ自分でしないといけません。)

自信のない方は、海外用レンタルポケット型WiFiを利用する手段の方が簡単でおすすめです。

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4.キャリアの海外ローミング

日本国内のスマートフォンユーザーの約9割がドコモ・au・ソフトバンクのいずれかのキャリアを使っているというのは有名な話です。

恐らくあなたもその一人ではないでしょうか?

キャリアのサービスには「海外ローミングサービス」と言って、SIMカードを入れ替えなくても事前に手続きを行うことで海外でもお使いのスマートフォンをそのまま使える機能があります。

各キャリアの利用料金については下記表をご覧ください。

サービス名内容
ドコモ■パケットパック海外オプション
200円/1時間〜
980円/24時間
2,480円/3日間
3,980円/5日間
5,280円/7日間
※国内パケット通信量から消費
※パケット上限なしプラン利用の場合は30GBが上限
■海外パケ・ホーダイ
24.4MB /日|1,980円
無制限/日:2,980円
◇通話:従量課金
→利用にはWEB/店頭/電話から申込手続きが必要
au■世界データ定額
(利用日数:1日から30日)
490円/24時間〜
690円/24時間〜
980円/24時間〜
※国内パケット通信量から消費
※パケット上限なしプラン利用の場合は60GB-80GBが上限
◇通話:従量課金
→利用には「世界データ定額アプリ」から申込手続きが必要
ソフトバンク■海外パケットし放題
25MB以下/日:0-1,980円(税込)
25MB以上/日:2,980円(税込)
◇通話:従量課金
※My Menuから事前申し込みが必要
※新規契約から5ヶ月以上経過していないと利用不可
ahamo■月間20GBまで通信可能
※手続き不要
※20GB以上は追加費用発生
※15日以上の滞在では通信速度制限あり
◇通話:従量課金
povo■対応※
LINEMO■海外パケットし放題
25MB以下/日:0-1,980円(税込)
25MB以上/日:2,980円(税込)
◇通話:従量課金
※My Menuから事前申し込みが必要
※新規契約から5ヶ月以上経過していないと利用不可
※アメリカ放題非対応
UQ mobile■対応
楽天モバイル■対応
※2022年10月時点
※povo1.0の一部ユーザーは使えない可能性があります。

注意しなければならないのは、ドコモ・auに関しては海外で使用したパケット通信量が国内で契約しているパケットプランから差し引かれるという点です。

パケット上限がないプランに加入していれば問題ありませんが、そうでない低容量プランの場合は海外での利用料金に加えてパケット代金も発生してしまうため、高額請求となる場合も考えられます。

ソフトバンクユーザーに関しては国内パケット通信量から引かれることはありませんが、その分一日当たりの利用料金が高額となっています。

tomato oji

キャリアの海外ローミングサービスは非常に便利じゃが、このように落とし穴があるんじゃ。
特にソフトバンクを使っている人やそれ以外のパケット無制限プランに加入していない場合は注意するんじゃぞ。

まとめ

フランスの空港や主要観光地、ホテルではフリーWiFiを使える場所が多いです。

けれどフリーWiFiはセキュリティ的に大きな不安がある上に、使える場所が限られるなど利便性にも問題があります。

フランスで、メインに使うインターネット接続の手段としては適していません。

プリペイドSIMであれば、フリーWiFiスポットの近くでなくてもインターネットを使えます。

プリペイドSIMなら、フリーWiFiのようなセキュリティ上の問題もありません。

ただプリペイドSIMは設定や条件が難しく、インターネット設定に相当慣れた方でないと使いこなせない点は注意が必要です。

次に海外ローミングや海外用ポケット型WiFiも、フリーWiFiより安全でかつフリーWiFiスポットが近くにないエリアでも利用できます。

その上、この2つにはプリペイドSIMのような難しい設定や条件がありません。

インターネット設定に不慣れな方でも、無理なく使えます。

ただ海外ローミングは、設定やプランによって想定外の料金が発生してしまう点は注意しないといけません。

料金を高くしないためには、慎重に設定する必要があります。

一方、海外用ポケット型WiFiであれば、完全定額制でレンタルできるプランが多いです。

海外用ポケット型WiFiなら、想定外の料金が発生する不安がありません。

たとえばポケット型WiFi「海外WiFiレンタルショップ」であれば、フランスで1GB/日のモバイル通信を700円/日の完全定額制で利用できます。

新婚旅行先としても人気の観光大国フランス。

簡単で快適なインターネット接続手段を確保して、フランス観光を思う存分楽しんできてください!

tomato oji

やはり海外で一番簡単にインターネットができるのは日本国内から「海外専用ポケット型WiFi」を持っていくことじゃのう!

pman ideaピーマンくん

フランス旅行へ行くならポケット型WiFiがおすすめだよっ!

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WiFiPman登場人物紹介

■ピーマンくん■

Pman学園の生徒の一人。通信系の知識を学ぶために日夜勉強に励む努力家。好きなものはピーマンの肉詰め。
■トマト先生■

Pman学園の先生。ポケットWiFiのみならず通信系界隈の知識が豊富。トレードマークはちょっとグレーになってきている口髭。話が長いことが玉に瑕。
■レモンちゃん■

Pman学園の生徒でみんなのアイドル的存在。容姿端麗でかつ勉強が得意で通信関係の補足知識をよく教えてくれる。最近の流行りはヘアアレンジ。

この記事を書いた人

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