海外旅行中はパスポートを持ち歩くべき?おすすめの携帯方法も紹介
海外旅行中、パスポートを持ち歩くべきか悩んだことはありませんか?
パスポートは大切な書類であり、紛失や盗難に遭うと大変なトラブルになってしまします。
一方で、パスポートを持ち歩かないことで不便な思いをすることもあるかもしれません。
この記事では、海外旅行中にパスポートを持ち歩くべきかやおすすめの携帯方法、注意点をまとめて解説しています。
万が一パスポートを紛失したり盗まれたりしてしまったときの対処法も紹介しているので、あわせて参考にして下さい。
海外旅行中にパスポートは持ち歩くべき!理由も解説
海外旅行中は、パスポートを持ち歩くべきです。
海外で日本人は、入出国の際に限らずパスポートの提示を求められることがあります。
具体的に、パスポートの提示を求められる可能性があるのは、以下のようなケースです。
- ホテルに宿泊する際
- スーパーや酒屋、カジノなどで年齢を証明する際
- 免税店などでショッピングをする際
- テロ対策などで見回り中の警察官に身分を証明する際
- 事件に巻き込まれて、警察官に身分を証明する際
たとえば、ハワイやアメリカ本土へ旅行したときに現地でお酒を買う場合は、パスポートを提示して年齢の証明を求められる可能性があります。
また、パスポート携帯がもっと重要になるのは、事件に巻き込まれてしまったようなケースです。
パスポートには、日本国外務大臣の名前で以下のような「保護要請文」が記載されています。
日本国民である本パスポートの所持人を通路故障なく旅行させ、同人に必要な保護扶助を与えられるよう、関係の諸官に要請する
参照元:外務省公式サイト
日本の公式な要請のもとで、警察など海外の公的な機関の保護を受けられるわけです。
またマレーシアや中国など一部の国では、警察官に求められたにも関わらずパスポート提示に応じないと処罰されるというルールがあります。
パスポート携帯義務に関する中国の例
中国の法令では、中国に在留または滞在する満16歳以上の外国人は、パスポートを常時携帯することが義務付けられており、警察官に提示を求められた場合には応じなければなりません。
参照元:外務省・海外安全ホームページ
これに違反した場合には罰金等を科されることもありますので、盗難や紛失に十分注意しつつ、常時パスポートを携行してください
盗難などの不安があるかもしれませんが、このような事情もあるので海外旅行の際はパスポートを常に持ち歩くようにしましょう。
パスポートはコピーでなく原本を携帯する
パスポートを常に持ち歩いて紛失するのが不安で、代わりにコピーを持ち歩く人もいます。
お店などによってはコピーの提示ですませてくれることもありますが、原本の提示を求められるケースが増えている状況です。
コピーしか持っていないと、パスポート原本を提示するためホテルに一旦帰らなくてはならなくなる可能性もあります。
はじめから携帯しておいた方が、手間もかかりません。
ホテルに預けるのはおすすめしない
これまで解説した通り、海外ではホテルの外へ出かけるときもパスポートを持ち歩くべきです。
ホテルに預けておくのは、おすすめできません。
さらに海外では、管理がずさんなホテルも多いです。
特に中級以下の管理が行き届いていないホテルであると、間違って他の宿泊客にパスポートを渡してしまうといったトラブルもありえます。
また部屋にある金庫やセキュリティボックスに、パスポートを保管しておくこともあるでしょう。
自分が部屋にいる間はいいですが、そのような場所に保管したまま外出すると盗まれてしまう可能性があり、必ずしも安心とは言えません。
パスポートのような失くしては困るものは、肌身離さず持っていた方が安心です。
パスポートの持ち歩き方、おすすめの携帯方法
海外旅行では、パスポートを持ち歩くべきであることをみてきました。
それでは海外では、どのような方法でパスポートを携帯するとよいでしょうか。
以下、おすすめの携帯方法を紹介します。
パスポートケースやセキュリティポーチを使う
パスポートケースやセキュリティポーチとは、どちらもパスポートなど貴重品の紛失や盗難を防ぐためのものです。
最近ではスキミング防止機能がついて、より安全にパスポートを持ち歩けるタイプも増えています。
(パスポートのICチップから、スキミングによって個人情報を盗もうとする例が多発している)
またパスポートケース・セキュリティポーチのなかでも、おすすめは腰に巻いたり首に下げたりして身体にしっかり密着できるタイプです。
より安全に貴重品を持ち運びできるタイプとして、衣服の下に隠せるタイプもあります。
また、これらは単なるパスポート入れとしてだけでなく、財布やクレジットカード、スマホなど他の貴重品もまとめて入れられるので便利です。
スリムだったりコンパクトだったりして持ち運びしやすいもの、カバータイプのシンプルなもの、機能的なものもあります。
またパスポートやセキュリティポーチの選び方に関するポイントとして、ブランド物はおすすめできません。
たとえばブランドのロゴが入っていたりして目立つものだと、かえって狙われやすくなってしまうからです。
その上で機能的で使いやすいものを選ぶとよいでしょう。
バッグに入れるなら斜め掛けのものを使う
「パスポートや貴重品を持ち運ぶためだけに、別のポーチなどを持ちたくない」と考える方もいるでしょう。仮にバッグへ入れるのであれば、斜め掛けで身体に密着できるタイプを選びましょう。
また斜め掛けバッグを使う場合も、スリなどに狙われてしまう可能性があるので以下の点は注意が必要です。
- 身体の前にかかえて、常に目が届くようにする
- パスポートのような貴重品は、必ずチャックやファスナーなどがあってスリが簡単に取り出せない場所にしまう
パスポートや財布を収納した小物入れを、バッグのファスナーにチェーンでつなげ、さらに盗まれにくくする方法もあります。
※以下、海外でパスポートを始めとした貴重品を持ち運びするのに適したバッグの選び方をリストアップしますので参考にして下さい。
- 斜め掛けなどで身体に密着できるもの(ショルダーバッグ・メッセンジャーバッグなど)
- カッターで裂かれてしまう場合もあるので、薄い生地で丈夫でないものはおすすめしない※薄い生地でもナイロン製などで丈夫なものならOK
- ファスナーがついて、しっかり安全性をキープできるもの
- 収納ポケットが多いなど、機能性が高いもの
※パスポートをはじめ財布や各種チケットなどをすぐに取り出しやすい種類がベター - ブランドのロゴが入っているなど、第三者がみて明らかに高価そうなものはスリなどに狙われやすくなるためおすすめしない
その他、普段使いもできるお洒落なタイプだとさらに使い勝手がいいですね。
パスポートは肌身離さず持ち歩く
パスポートに限ったことではありませんが、海外では貴重品が入ったバッグなどは常に肌身離さず持ち歩くようにします。
買い物の途中でベンチに座るとき、スマホをチェックするときなど、日本国内ではバッグを下に置いて身体から離すこともあるでしょう。
海外では、そんな風に貴重品を身から離すと、置き引きにあってしまう可能性があります。
ほんの数秒でも、荷物が身体から離れていれば、置き引きが持ち去るのに十分なのです。
実際、海外では置き引きによる被害が多発しています。海外で貴重品は、肌身離さず持ち歩くのが鉄則です。
パスポートを持ち歩き(携帯)するときの注意点
パスポートなどの貴重品を海外で持ち歩く(携帯する)ときは、常に油断しないことが重要です。
置き引きなどの盗難は、観光客が油断しているときに発生します。
たとえば以下は、実際にあった置き引きの被害事例です。
- ビュッフェで、料理を取りに行く際にカバンを席に置いたままにして、戻ってきたら盗まれてしまっていた
- 空港の到着ロビーでスーツケースを引き取っている間に、カートに置いたままだったカバンが盗まれた
- 電車内で「座席にペンキがついている」と言われ、座席を確認している間に荷物を持ち去られた
いずれの例も、日本国内でなら被害に遭うことはないかもしれません。
けれど海外では、ほんの少しでも油断していると被害にあってしまうのです。
海外でパスポートを持ち歩くときは、常に油断せず他の貴重品と一緒に肌身離さず携帯するようにしましょう。
パスポートを持ち歩いていて盗まれたり紛失したりしてしまったら?
海外でパスポートを紛失したり盗難に遭ったりしたら、出国できなくなります。
そのため、すぐに再発行しなくてはなりません。
パスポートを再発行するためには、まず現地の警察に届け出て「紛失・盗難証明書」を作成してもらいます。
その上でパスポート以外の身分証(あれば)を持って、最寄の在外公館(大使館・領事館)へ行って、再発行を依頼して下さい。
渡航先の国で、どこに在外公館があるかは外務省の公式サイト(「在外公館リスト」)で確認できます。
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まとめ
海外旅行中は、常にパスポートを持ち歩く必要があります。
お店で買い物をするときなどにパスポートの提示を求められることがある他、警察官に求められた際に提示する必要があるからです。
国によっては警察官へのパスポート提示を拒むと、処罰されてしまう例もあります。
またパスポートを持ち歩く際は、常に油断せず他の貴重品と共に肌身離さず携帯するようにしましょう。
セキュリティポーチやセキュリティケースを使うのもおすすめ。
斜め掛けのバッグに入れ身体の前にかけ、常に目が届くようにしておく方法もあります。
海外でパスポートを持ち歩くときはセキュリティポーチやセキュリティケースを使用しよう!