飛行機の座席ランク – エコノミークラスとビジネスクラスの違いは?
飛行機の座席ランクには、エコノミークラスやビジネスクラスなどがあり、価格もサービス品質も大きく異なります。
海外旅行をより快適に楽しみたいときは、グレードの高いビジネスクラスの利用も検討したいところです。
この記事ではエコノミークラスとビジネスクラスの違いは何かや、さらに高いグレードのファーストクラスについても解説しています。
各クラスの価格差がどのくらいかも紹介しているので、飛行機の座席ランクをえらぶ際の参考にして下さい。
飛行機の座席クラス(エコノミークラス・ビジネスクラス・ファーストクラス)とは?
飛行機の座席クラスには、エコノミークラス・ビジネスクラス・ファーストクラスという3種類のグレードがあります。
まずは、それぞれのグレードがどんなものかみていきましょう。
エコノミークラスとは?
エコノミークラスとは、飛行機の座席クラスで最も安い料金のグレードです。
飛行機を移動の手段と割り切って、「特別なサービスを提供してもらうより価格が安い方がよい」という場合に選びます。
エコノミークラスはビジネスクラスやファーストクラスと比較して座席やサービスの質は下がる反面、大幅なお金の節約が可能です。
そのため節約した分のお金を、ホテルや食事などに回すこともできます。
エコノミークラスは他のグレードに比べ最も利用客が多く、座席数も一番多いです。
ビジネスクラスとは?
ビジネスクラスは、飛行機の座席クラスでエコノミークラスとファーストクラスの中間に位置するグレードです。
価格はエコノミークラスに比べ数倍程度まで高くなることもありますが、その分、サービスや座席の品質もぐっと上がります。
ビジネスクラスでは飛行機の中だけでなく、空港でも特別なラウンジを使えるといったメリットがあるのも注目したいポイントです。
ファーストクラスとは?
ファーストクラスは、飛行機の座席クラスで最も上位のグレードです。
ファーストクラスはビジネスクラスと比べてもサービスや座席の品質がはるかに高く、「空飛ぶラグジュアリーホテル」とも言われます。
VIP感もビジネスクラスより高く、他クラスと比較して価格もその分高いです。
またファーストクラスはエコノミークラスなどと違い、必ずしも飛行機内に設置されているわけではありません。
航空会社によっては、はじめからファーストクラスの設定がない
こともあります。
エコノミークラス・ビジネスクラス・ファーストクラスの値段はどのくらい違う?
飛行機の座席クラスによって、航空券の価格差は非常に大きいです。
特に国内線に比べ移動距離が長くなる国際線では、価格の差はさらに大きくなります。
エコノミークラスと比較してビジネスクラスの価格は数倍程度、ビジネスクラスと比較してファーストクラスの価格はさらに数倍程度です。
エコノミークラスの航空券はキャンペーンなどで安くなることも多いので、ファーストクラスとの値段差が数十倍になることも少なくありません。
一例として、2023年4月某日で、ANA国際線を使い東京からハワイ島まで行く際の航空料金は以下の通りでした。
ANA利用/東京→ハワイ島の航空券※2023年4月某日
- エコノミークラス:242,000円
- ビジネスクラス:644,500円
- ファーストクラス:1,927,500円
この例では、エコノミークラスとビジネスクラスの差額は約40万円。
またエコノミークラスと比較してファーストクラスは、到着するまでの時間は同じにも関わらず約8倍も値段が高くなっています。
飛行機のエコノミークラスとビジネスクラスの違いは?
飛行機のエコノミークラスとビジネスクラスでは、価格差がある分だけサービスの品質にも大きな差があります。
以下、具体的にどのような差があるかみていきましょう。
VIPラウンジやカウンターなど飛行機搭乗前の主な違いを比較
エコノミークラスとビジネスクラスは、飛行機搭乗前から以下にあげるような差があります。
チェックインカウンター
エコノミークラスとビジネスクラスは、チェックインカウンターが分かれています。
エコノミークラスのチェックインカウンターは長蛇の列でも、ビジネスクラスの方はスムーズに進めるなんてことも少なくありません。
ラウンジ
ビジネスクラスなら飛行機の待ち時間に、航空会社の豪華なVIP用ラウンジでゆっくり過ごせます。
ラウンジで提供される主なサービスは以下の通りです。(航空会社によっても異なります。)
- 新聞
- コンセント
- ビュッフェ形式などでの飲食物(アルコール含む)提供
- シャワールーム
- マッサージ
- 外貨両替など
航空会社によっては、ラウンジで人気のスパやゴルフシュミレーターが利用できたりもします。
預け入れられる荷物の上限
無料で預入れ可能な荷物の上限も、座席ランクによって異なります。
たとえばJAL国際線の場合の差は以下の通りです。
- エコノミークラス:手荷物2個までで、手荷物1個あたりの重量は23kgまで
- ビジネスクラス:手荷物3個までで、手荷物1個あたりの重量は32kgまで
その他
ビジネスクラスでは保安検査に優先レーンがあったり、飛行機へ優先的に搭乗できたりもします。
座席や機内食など搭乗中の主な違いを比較
エコノミークラスとビジネスクラスで、サービスに一番大きな差がでるのは、もちろん飛行機の搭乗中です。
以下、実際にどんな差があるかみていきましょう。
座席(シート)
エコノミークラスの座席(シート)は、より上位のグレードに比べて広いとは言えません。
前後の席との距離は数十cm程度で、身体を十分に伸ばすのは難しいです。
それに対しビジネスクラスの座席にはゆったりと座れる豪華なシートが使われており、くつろぐことができます。
前後左右との座席と距離も広く、たいていフルフラットに倒して快適に眠ることも可能です。
トイレなどに立つとき、隣の人の前をまたぐ必要もありません。
機内食
エコノミークラスの機内食は、プラスチックの容器に入った簡易的なタイプが主流です。一方でビジネスクラスは、お皿に盛られた豪華なコース料理が用意されることもあります。
その他
エコノミークラスと比較してビジネスクラスでは、乗客に対する乗務員の数が多くより丁寧にサービスを受けることができます。
またビジネスクラスでは、アイマスクや歯磨きセットなど豪華なオリジナルアメニティなどが提供されることも多いです。
飛行機を降りた後の違いを比較
ビジネスクラスはエコノミークラスと比べ、渡航先の空港に到着し飛行機を降りた後にもメリットがあります。
ビジネスクラスでは飛行機を優先的に下りられる上、入国審査も空いている優先レーンを利用できることが少なくありません。
またエコノミークラスでは預けた荷物を受け取るのに長時間待つことも多いですが、ビジネスクラスは優先的に荷物を受け取れます。
【参考】ファーストクラスとビジネスクラスのランクによる違いは?
エコノミークラスと比較してビジネスクラスはサービスが充実していましたが、ファーストクラスのサービスはさらに豪華です。
まずファーストクラスの座席は個室か半個室になっており、プライベート空間でリラックスできます。
またシートごとに用意されたモニターもビジネスクラスより大型で、映画などを楽しめるのも魅力です。
ファーストクラスでは客室乗務員は乗客数名に対し1人ついていて、食事の時間を自由に選ぶことも可能。
客室乗務員が、ベットメイキングまでしてくれるのも大きなポイントです。
機内食は、ビジネスクラスより選択肢が多い上に、有名シェフがてがけたコース料理を食べられることもあります。
「空飛ぶラグジュアリーホテル」と呼ばれるのも、十分に納得できる程のサービスといえるでしょう。
まとめ
エコノミークラスは、飛行機の座席ランクで最もリーズナブルなグレードです。
エコノミークラスはより上位のグレードに比べサービスが簡易的ですが、観光などに使うためのお金を大幅に節約できます。
一方でビジネスクラスは、エコノミークラスよりグレードの高い座席ランクです。
フルフラットが可能な広い座席や、豪華な機内食など、エコノミークラスに比べサービスが充実しています。
また渡航先の空港でも、優先的に預けた荷物を受け取ることが可能です。
ビジネスクラスは、お金がかかっても「飛行機の機内や空港内で快適に過ごしたい」という方にはおすすめします。
ラグジュアリーな体験ができるので、海外旅行の良い思い出になるでしょう。
ビジネスクラスとエコノミークラスの違いについてよくある質問
ビジネスクラスとエコノミークラスには、サービスの品質や価格に大きな違いがあります。
ここではビジネスクラスとエコノミークラスの違いについて、よく聞かれる質問をまとめました。
JALやANAのプレミアムエコノミークラスとはどんなランクですか?
- JALやANAのプレミアムエコノミークラスとはどんなランクですか?
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JALやANAが提供しているプレミアムエコノミークラスとは、エコノミークラスとビジネスクラスの中間に位置する座席ランクです。
ビジネスクラス同様にラウンジを使える上に、専用のチェックインカウンターが使えます。
また機内では、エコノミークラスに比べゆったりしたシートでくつろげるのも魅力。
前後左右の座席との距離も、エコノミークラスと比べ10cm~20cm程広いです。
ただビジネスクラスと違い座席をフルフラットにできるわけではなく、ANAとJALの場合機内食はエコノミークラスと変わりません。
このあたりがプレミアムエコノミークラスとビジネスクラスの差と言えるでしょう。
ちなみに航空会社によっては、プレミアムエコノミークラスで特別な機内食が用意されていることもあります。
プレミアムエコノミークラスの価格は、エコノミークラスの2倍前後です。
参考までに2023年4月某日にANAで東京→ハワイ島の航空券を購入した場合、各クラスの料金は以下の通りでした。
ANA利用/東京→ハワイ島の航空券※2023年4月某日
- エコノミークラス:242,000円
- プレミアムエコノミークラス:356,500円
この例ではプレミアムエコノミークラスの料金は、エコノミークラスの約1.5倍でした。
飛行機座席ランクごとに大きな違いはありますか?
- 飛行機座席ランクごとに大きな違いはありますか?
-
最も安価なエコノミークラスと比較して、ビジネスクラス・ファーストクラスは様々なサービスが充実しています。
エコノミークラスと違い、ビジネスクラスとファーストクラスでは、以下のようなサービスを利用可能です。
ラウンジ
空港の豪華なラウンジを利用可能です。
アルコールを含む飲食物や、シャワーブースなどの提供もあります。
座席
エコノミークラスで提供される座席は、前後左右との距離も広くはなく身体を十分に伸ばせません。
一方でビジネスクラスではフルフラット可能なゆったりしたシートが、ファーストクラスでは個室・半個室の座席が用意されます。
機内食
エコノミークラスで提供される機内食は、プラスチック容器に入った簡易的なものです。
一方、ビジネスクラスやファーストクラスでは、高級レストランのように、お皿に盛られた豪華なコース料理が提供されます。
飛行機のビジネスクラスはどのくらいの価格ですか?
- 飛行機のビジネスクラスはどのくらいの価格ですか?
-
一口にビジネスクラスといっても、航空会社や行き先などによって価格が大きく異なります。
ただ一般的に国際線では、ビジネスクラスの価格はエコノミークラスの数倍程度です。
航空機の座席でファーストクラスの上に種類はありますか?
- 航空機の座席でファーストクラスの上に種類はありますか?
-
一般的には、ファーストクラスが飛行機座席ランクの最上位です。
ただし、航空会社によってはファーストクラスより上位のランクを用意している可能性があります。
たとえば、中東の航空会社「エティハド航空」が提供する「ザ・レジデンス」がその例です。
ザ・レジデンスでは、飛行機内で専用のベッドルーム・バスルームが用意されるなど、ファーストクラス以上のサービスが提供されます。