エクアドルのインターネット事情は?フリーWiFiは使える?
南米のエクアドルはガラパゴス諸島をはじめ、魅力的な観光地のある国です。
けれどエクアドルのインターネット環境は、日本のようには整備されていません。
エクアドル滞在中にインターネットを使いたいときは、事前に準備をしておくとよいです。
この記事ではエクアドルのインターネット事情と、フリーWiFiをはじめエクアドルで使えるインターネット接続の手段を紹介します。
手段によって使い勝手が異なるので、自分にあった手段をえらぶようにしましょう。
記事では、一番簡単でおすすめの手段はどれかも解説しているので是非参考にして下さい!
インターネット接続手段比較表
総合評価 | 通信品質 | セキュリティ | 使いやすさ | コスト | |
---|---|---|---|---|---|
海外用レンタル ポケット型WiFi | ◎ | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 |
フリーWiFi | △ | △ | × | △ | ◎ |
プリペイドSIM | 〇 | 〇 | 〇 | △ | 〇 |
海外ローミング | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ |
- 海外用レンタルポケット型WiFi(★おすすめ)
安全性が高く電源を入れるだけで快適に使える。複数デバイスで利用可能。 - フリーWiFi
無料で使えると言う利点を除くと、通信品質やセキュリティに不安が生じる。 - プリペイドSIM
現地で購入すると安価な反面、煩雑な設定が必要なため最低限の知識が必要である。 - 海外ローミング
設定のハードルは高くはありませんが、他の手段と比べ割高になる事も。
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エクアドルのインターネット事情
旅行などで海外に滞在している間、日本人がどのくらいインターネットを使えるかはその国のインターネット事情によります。
環境が整備され自国民が不自由なくインターネットを使える国の方が、その国を訪れる日本人もインターネットを使いやすいわけです。
それでは、エクアドルのインターネット環境はどのような感じでしょうか。
まず世界のインターネット統計を公開している「Internet World Stats」※を参考に、エクアドルのインターネット普及率をみていきましょう。
エクアドルのインターネット普及率(2022年)
国名/地域名 | 普及率 |
---|---|
エクアドル | 86.4% |
日本 | 93.3% |
南米平均 | 84.4% |
エクアドルのインターネット普及率は86.4%で、南米平均より少し高い反面、日本と比べ若干低いです。
インターネット普及率の高い日本では、田舎と言われるような場所でもたいてい何らかの方法でインターネットに接続できます。
人が一切暮らしていないような場所でない限り、インターネット接続の手段がないということはほとんどありません。
一方、エクアドルは日本に比べインターネット普及率が低いので、日本よりはインターネット環境の確保に苦労しそうですね。
とはいえ大きな差ではないので、しっかり準備して訪れれば滞在中はインターネットが使えるでしょう。
インターネット普及率の次に気になるのは、インターネット通信速度ですね。
インターネット環境が確保できても、快適に使えるかはインターネット通信速度によります。
以下、インターネット通信速度測定サイト「SPEED TEST」が集計したデータを参考にエクアドルの通信速度をみていきましょう。
エクアドルのインターネット通信速度と順位(2022年8月時点)
固定回線
順位 | 国名 | 通信速度(下り) |
---|---|---|
- | 全世界 | 69.14Mbps |
6 | アメリカ | 167.36Mbps |
10 | 日本 | 131.86Mbps |
84 | エクアドル | 43.19Mbps |
モバイル回線
順位 | 国名 | 通信速度(下り) |
---|---|---|
– | 世界 | 30.79Mbps |
24 | アメリカ | 61.95Mbps |
46 | 日本 | 39.34Mbps |
102 | エクアドル | 17.40Mbps |
エクアドルのインターネット通信速度は固定回線が43.19Mbpsで日本の約1/3、モバイル回線が17.40Mbpsで日本の1/2以下です。
日本ではインターネット通信速度はたいてい十分で、ストレスを感じるようなことはほとんどありません。
ホームページやSNSはさくさくと表示されますし、動画もきれいに鑑賞できます。
一方、日本よりずっと通信速度が遅いエクアドルのインターネットは、日本人が使うとストレスを感じることが多そうですね。
できるだけストレスなく使いたいときは、通信品質が安定しない手段は避けた方がよいでしょう。
日本人がエクアドルに旅行や出張で滞在する際のインターネット接続手段とは?
エクアドルのインターネット環境が、日本に比べて充実していないことをみてきました。
それでは、そんなエクアドルへ日本人が出張や旅行で滞在するときは、どのような手段でインターネットに接続できるでしょうか。
主な手段は、以下の4つです。
- エクアドルに対応した海外用ポケット型WiFiを日本でレンタルして持っていく
- ホテルや街のカフェなどに設置されているフリーWiFiを活用する
- エクアドルで利用可能なプリペイドSIMを購入する
- 日本の通信キャリアが展開している海外ローミングサービスを使う
これら4つは、どれも海外へ出かける観光客がよく使うインターネット接続の手段です。
ただ、種類によって使い勝手が大きく異なるので、自分に合った手段をえらんで使うようにしましょう。
以下、上記手段の詳細を1つずつ解説するので参考にして下さい。
1.海外用レンタルポケット型Wi-Fiを利用する【おすすめ手段】
海外旅行や出張で渡航する際、現地のインターネット手段として最も安全で便利なのが、海外用レンタルポケット型Wi-Fiを使う方法です。
海外用レンタルポケット型WiFiであればお使いのスマートフォンとポケット型WiFi端末を接続するだけで現地でも簡単にインターネットを使うことが出来ます。
SIMカードを差し替える手間もなく、フリーWiFiのように危険に晒されることもなく、スマートフォンのローミングサービスのように高額請求になることもないため、簡単で安全にインターネットを利用できます。
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フリーWi-Fiはセキュリティの脆弱性に問題がありますが、海外用レンタルポケット型Wi-Fiなら個別のネットワークを利用できパスワードで保護されているため安全で快適に利用できます。 - 業界最安値水準の低価格で使える
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さらに電源を入れた日だけ料金が発生するシステムのため経済的に利用できます。 - 事前受け取りや帰国後の返却ができる
出国前に受け取ることができるうえに、返却は帰国後にポストに入れるだけなので簡単便利に利用できます。 - 最大10台まで同時に接続できる
家族や友人など複数人での利用も可能で、スマホやタブレット・パソコンなど様々なデバイスからインターネットに同時接続することができます。 - 1台の端末で世界135ヶ国の周遊が可能
従来の海外用レンタルポケット型Wi-Fiでは、国ごとに端末の切り替えや、SIMカードの入れ替え、再設定などが必要でした。
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2.ホテルや街のカフェなどに設置されているフリーWiFiを活用する
フリーWiFiとは名前の通り、無料で使えるWiFi環境のことです。
フリーWiFiは日本でもホテルや街のカフェ、ファミレス、鉄道駅の一部などで提供されているので、使ったことがある方も多いでしょう。
エクアドルにもフリーWiFiの環境があれば、WiFi経由でインターネットに接続できます。
それではエクアドルには、どのくらいフリーWiFiスポットがあるでしょうか。
代表的な観光ガイドブック「地球の歩き方」では、エクアドルのフリーWiFi事情について以下のように書いています。
ペルー・ボリビア・エクアドル・コロンビアでスマホ、ネットを使うには
参照元:「地球の歩き方 ペルー 2020〜21」(P406)
まずは、ホテルなどのネットサービス(有料または無料)、 Wi-Fiスポット(インターネットアクセスポイント。無料)を活用する方法がある。
ペルー・ボリビア・エクアドル・コロンビアでは、主要ホテルや町なかにWi-Fiスポットがあるので、宿泊ホテルでの利用可否やどこにWi-Fiスポットがあるかなどの情報を事前にネットなどで調べておくとよいだろう。
ただしWi-Fiスポットでは、通信速度が不安定だったり、繋がらない場合があったり、利用できる場所が限定されたりするというデメリットもある
地球の歩き方の情報をみる限り、エクアドルではフリーWiFiのスポットがたくさんありそうですね。
ただしフリーWiFiは、地球の歩き方も書いているように通信品質や利便性に問題があるのは否めません。
地球の歩き方では、同じページでフリーWiFiより快適に使える手段として海外ローミングや海外用ポケット型WiFiレンタルをあげています。
これらの詳細については後述しますね。
次の項からは、エクアドルのなかでも日本人が特によく訪れる場所で、フリーWiFiスポットがどのくらいあるかみていきましょう。
空港のフリーWiFiスポットは?
海外旅行をする際に、インターネットを使いたくなる場所の1つが空港です。
空港では入出国の手続きや飛行機待ちなどで、滞在する時間が長くなることがあります。
空港でインターネットが使えれば、観光情報やSNSをチェックするなどして有意義に過ごせるでしょう。
それではエクアドルの空港では、フリーWiFiが使えるでしょうか。
以下、エクアドルのなかでも日本人がよく訪れる空港ごとにみていきましょう。
マリスカル・スクレ国際空港(UIO)
「マリスカル・スクレ国際空港」は、エクアドルの首都「キト」へ行くときに使われる空港です。
空港の公式サイトには、フリーWiFiの提供について以下のように書かれています。(当サイトが日本語に訳しています。)
国内線・国際線の出発ラウンジでは、あらゆるデバイスでフリーWiFiを使い世界とつながることができます。
参照元:マリスカル・スクレ国際空港公式サイト
これからあげる2空港では、公式サイトがみつからないか公式サイトにフリーWiFiの提供に関する記載が見当たりませんでした。
そこでここでは世界中のフリーWiFiスポットを検索できるアプリ「WiFiMAP」※で、これら空港のフリーWiFi提供状況を調べています。
WiFi Map:インターネット、eSIM、VPN
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WiFiMAPでは、フリーWiFiスポットを青い丸のマークで表しています。
青い丸の中に数字が書かれているマークは、周辺にその数字の分だけフリーWiFiスポットがあるということです。
また灰色の丸マークは、WiFiMAP上で長い間使われた形跡が確認できていないフリーWiFiスポットになります。
「オルメド・ホセ・ホアキン国際空港」は、エクアドル最大の都市「グアヤキル」へアクセスする際に使う空港です。
WiFiMAPをみる限り、オルメド・ホセ・ホアキン国際空港では複数のフリーWiFiスポットが確認できますね。
観光地にはどのくらいフリーWiFiスポットがある?
最初に結論をまとめると、エクアドルのなかでも市街地にある人気観光地周辺では、たいてい複数のフリーWiFiスポットがあります。
専用アプリなどを使って事前に調べておけば、比較的簡単に観光地周辺のフリーWiFiスポットをみつけられるでしょう。
ここでもWiFiMAP※で各観光地のフリーWiFi提供状況を調べています。
WiFi Map:インターネット、eSIM、VPN
WiFi Map LLC無料posted withアプリーチ
WiFiMAPでは、フリーWiFiスポットを青い丸のマークで表しています。青い丸の中に数字が書かれているマークは、周辺にその数字の分だけフリーWiFiスポットがあるということです。
また灰色の丸マークは、WiFiMAP上で長い間使われた形跡が確認できていないフリーWiFiスポットになります。
「バシリカ教会(ヴォト国立大聖堂)」は、世界遺産登録されているキト旧市街の入口に立つ教会です。
バシリカ教会に飾られた魔よけの像のモチーフとして、イグアナなどエクアドルの生き物が選ばれていることでも有名。
聖堂の外階段を上ると、キト旧市街の絶景を一望することもできます。
WiFiMAPをみるとバシリカ教会周辺に、複数のフリーWiFiスポットが確認できますね。
エクアドルのホテルではフリーWiFiが使える?
海外旅行の際は、宿泊先のホテルで過ごす時間も長くなります。
海外のホテルではテレビをみても言葉が分からないこともあり、退屈な思いをされたことがある方も多いでしょう。
ホテルでインターネットに接続できれば、観光情報やSNSをチェックできたりして便利です。
それでは、エクアドルのホテルではフリーWiFiが使えるでしょうか。
ここでは世界最大級のホテル予約サイト「Booking.com」のデータを参考に、エクアドルのホテルにおけるフリーWiFiの設置状況を調べました。
結果は以下の通りです。
エクアドル主要観光地のホテルにおけるフリーWiFi設置状況
都市 | 掲載ホテル数 | フリーWiFiが設置されたホテル数 | 設置割合 |
---|---|---|---|
エクアドル全土 | 3,214 | 2,456 | 約76% |
キト | 491 | 391 | 約80% |
グアヤキル | 267 | 200 | 約75% |
ガラパゴス | 229 | 198 | 約86% |
ご覧の通り、エクアドルでは8割前後のホテルでフリーWiFiが提供されています。
ちなみにエクアドル全土で3つ星以上のホテルに絞り検索したところ、約90%(1,464軒中1,314軒)のホテルでフリーWiFiが提供されていました。
これらの結果をみると、エクアドルのホテルでは、たいていフリーWiFiでインターネット接続できそうですね。
特に日本人が使いそうな品質の高いホテルなら、その可能性もより高くなっています。
ただ全てのホテルでフリーWiFiが使えるわけではないので、使いたいときは事前に確認するようにしましょう。
ホテルによっては「ロビーでしかフリーWiFiが使えない」なんてこともあるので、気になる方は、あらかじめ予約時にチェックするとよいです。
フリーWiFiはセキュリティ的にも利便性にも問題がありおすすめできない
エクアドルの空港や市街地にある人気の観光地、ホテルではフリーWiFiを使える場所が多いことをみてきました。
そのため「このぐらいフリーWiFiを使える場所があるなら、他のインターネット接続手段はいらないかな」と考えている方もいるでしょう。
けれどフリーWiFiはセキュリティ的にも利便性にも大きな問題があり、エクアドルで使うメインのインターネット接続手段として適していません。
エクアドルでは、他のインターネット接続手段も確保することを強くおすすめします。
以下、その理由を詳しく解説しますね。
1.フリーWiFiの通信は簡単に盗み見られてしまう
WiFiの通信を周りの人にみられないようにするためには、暗号化の設定が欠かせません。
けれどフリーWiFiは簡単に使えるようにする目的で、暗号化されていないことが多くなっています。
仮に暗号化されていても、暗号化の解除に使うパスワードが公開されているのが一般的です。
そのため、悪意のある第三者にとってフリーWiFiの通信を盗み見るのは技術的にも難しいことではありません。
フリーWiFi上で個人情報を送受信すると、それが盗み見られてしまう可能性があるのです。
フリーWiFi上でクレジット決済やアプリ決済を行った場合、クレジットカード番号が盗み見られ不正利用される可能性も否定できません。
2.フリーWiFiのなりすましによる被害も多い
フリーWiFiでは、本物のフリーWiFiを装った偽物=なりすましにも気を付けなくてはなりません。
なりすましと知らずに接続してしまった場合、悪意のある第三者に通信内容を全て見られてしまう可能性があるのです。
その結果、個人情報を盗み見られたり、ウイルスに感染させられたりします。
さらに悪いことに、なりすましか本物のフリーWiFiかの区別は、普段からフリーWiFiをよく使う方にとっても簡単ではありません。
なりすましにいつの間にか接続していて、ずっとあとになってから被害に気付くなんてこともあるのです。
こんな風にセキュリティ上の不安が大きいフリーWiFiは、特に日本のように治安がよいとはいえない海外では安心して使いにくいですね…。
3.フリーWiFiは使える場所が限られてしまう
フリーWiFiが使えるのは、専用設備(WiFiルーター)が設置された場所のすぐ近くに限られます。
たとえば最寄のフリーWiFiスポットが200m先のカフェなら、原則として使えるのは店内だけです。
フリーWiFiを使うためには、200m歩いてカフェに入りコーヒーなどを注文する必要があるということになります。
(そういった意味では、完全な無料サービスともいえません…)
日本国内の観光地なら、周囲に一切の建物がないような場所でも電波さえ届けば手元のスマートフォンをインターネット接続できます。
スマートフォンで地図を開いたり、目の前の風景を写真で撮影し友達にSNSで送ったりできるのです。
しかしエクアドルでフリーWiFiしかインターネット接続の手段がないと、そんな風にスマートフォンを使いこなすことはできません。
普段からスマートフォンをよく使っている日本人にとって、フリーWiFiしかインターネット接続手段がないのはストレスになるでしょう。
4.フリーWiFiの通信品質は悪いことも多い
フリーWiFiは、いつも快適に使えるとは限らない点も注意が必要です。
十分な通信速度で問題なく使えるスポットも多いですが、速度が足りなくてSNSさえ表示に時間がかかるなんてスポットも少なくありません。
フリーWiFiを使いたくて入ったカフェやレストランで、通信品質が悪く思うように使えなかったら楽しい観光気分が台無しですね…。
フリーWiFiが使えないからといってコーヒー代や食事代は支払わなくてはなりません。
このようにフリーWiFiは、いろいろと問題が多いです。
エクアドルを観光などで訪れる際は、フリーWiFi以外の手段も用意しておくことを強くおすすめします。
フリーWiFiは事情があって他の手段が使えない場合に限り、個人情報を送受信せず必要最低限だけ使うとよいでしょう。
もしくはデータ通信量を節約するため、動画をみるときだけホテルなどの比較的信頼性が高いフリーWiFiを使うという手はあります。
フリーWiFiって無料で気軽に使えると思ってたけど、、、
フリーWiFiは簡単に使える反面、デメリットが多いことも覚えておくんじゃぞ。
モバイル通信の方がフリーWiFiより使えるエリアが断然広い
エクアドルではフリーWiFiより、モバイル通信の方がはるかに使えるエリアが広いです。
たとえば首都キリや最大都市グアヤキルでは、以下のように大部分のエリアが高速なLTEによるモバイル通信の提供エリア内となっています。
Claroのモバイル通信(LTE)提供エリアマップ【首都キリとその周辺】
Claroのモバイル通信(LTE)提供エリアマップ【グアヤキルとその周辺】
つまりキリやグアヤキルでは、わざわざフリーWiFiスポットに行かなくてもモバイル通信でインターネット接続できる可能性があるわけです。
その意味でも、フリーWiFiよりこれから紹介するモバイル通信系のサービスの方がおすすめできます。
ちなみに上記「COLLINS COVERAGE公式サイト」では、ガラパゴス諸島の提供エリアは確認できませんでした。
しかしエクアドルの通信事業者「Claro」の公式サイトをみる限り、ガラパゴス諸島のプエルト・アヨラなどはモバイル通信の提供エリア内でした。
(興味があればClaro公式サイトをご覧ください。)
Claro公式サイトでみられる提供エリアマップ(プエルト・アヨラ周辺)
3.エクアドルで利用可能なプリペイドSIMを購入する
プリペイドSIMとは前払いで手軽に使える、モバイル通信のサービスです。
プリペイドSIMを使うと日本国内と同じように、手元のスマートフォンでモバイル通信によりインターネット接続できます。
フリーWiFiには最低利用期間もありません。「観光中にだけ使う」といったことが可能なので、観光客によく使われています。
プリペイドSIMはフリーWiFiと違い、近くに専用スポットがなくても電波さえ届けばインターネット接続が可能で、なお且つフリーWiFiのようなセキュリティ上の不安もありません。
たとえば2GB/10日というプランなら10日間の有効期限内に合計2GBまでモバイル通信が可能であり、このようにプランは複数用意されていて、自分に合ったプランをえらぶことができます。
当サイトが調査したところ、エクアドルでは以下のようなプリペイドSIMプランが販売されていました。
Claro※
プランの内容 | 料金 | 日本円 |
---|---|---|
2GB/10日 | $4 | 約583 円 |
2GB/15日 | $5 | 約728 円 |
3GB/15日 | $6 | 約874 円 |
10GB/30日 | $10 | 約1,457 円 |
12GB/30日 | $12 | 約1,748 円 |
15GB/30日 | $15 | 約2,185 円 |
※掲載しているのはプランの一部内容です。プランの詳細やここに掲載していない他プランについては公式サイトを確認下さい。
※$1(1米ドル)=145.66円(2022/10/11時点のレート)で計算しています。
上記のようなプランを、エクアドル現地で購入して使うこともできます。
ただし、その場合はスペイン語や(通じれば)英語で店員とコミュニケーションをとらないといけません。
海外では事情のわからない外国人観光客相手に、実際よりずっと高い価格でプリペイドSIMを売る例もあります。
そういった点が不安であれば、日本のAmazonなどでプリペイドSIMを購入して持ち込む方が無難です。
インターネット設定に慣れた方でないと、プリペイドSIMを使うのは難しい
プリペイドSIMを選ぶ場合、もう1つ注意が必要なのはつかえるようにするための条件や設定が難しいことです。
プリペイドSIMをつかうのであれば、以下にあげる条件や設定を自分で解決しないといけません。
- 「SIMフリー」というタイプのスマートフォンを持っている
※キャリアで購入した端末は、別途「SIMロック解除」という手続きをしなければならないことも多い - 使っているスマートフォンが、現地キャリアの周波数帯域に対応している必要がある
- 自分でSIMカードを端末に挿入し「APN設定(接続先情報設定)」ができる
これらの意味がわかって、多少のトラブルなら自分で解決できるインターネット設定に慣れた方でないとプリペイドSIMは使えません。
(店員が一部の設定を代行してくれる場合もあるが、いずれにしろ日本で使う設定に戻すことは自分でしないといけない)
自信のない方は、海外用レンタルポケット型WiFiを利用する手段の方が簡単でおすすめです。
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4.キャリアの海外ローミング
日本国内のスマートフォンユーザーの約9割がドコモ・au・ソフトバンクのいずれかのキャリアを使っているというのは有名な話です。
恐らくあなたもその一人ではないでしょうか?
キャリアのサービスには「海外ローミングサービス」と言って、SIMカードを入れ替えなくても事前に手続きを行うことで海外でもお使いのスマートフォンをそのまま使える機能があります。
各キャリアの利用料金については下記表をご覧ください。
サービス名 | 内容 |
---|---|
ドコモ | ■パケットパック海外オプション 200円/1時間〜 980円/24時間 2,480円/3日間 3,980円/5日間 5,280円/7日間 ※国内パケット通信量から消費 ※パケット上限なしプラン利用の場合は30GBが上限 ■海外パケ・ホーダイ 24.4MB /日|1,980円 無制限/日:2,980円 ◇通話:従量課金 →利用にはWEB/店頭/電話から申込手続きが必要 |
au | ■世界データ定額 (利用日数:1日から30日) 490円/24時間〜 690円/24時間〜 980円/24時間〜 ※国内パケット通信量から消費 ※パケット上限なしプラン利用の場合は60GB-80GBが上限 ◇通話:従量課金 →利用には「世界データ定額アプリ」から申込手続きが必要 |
ソフトバンク | ■海外パケットし放題 25MB以下/日:0-1,980円(税込) 25MB以上/日:2,980円(税込) ◇通話:従量課金 ※My Menuから事前申し込みが必要 ※新規契約から5ヶ月以上経過していないと利用不可 |
ahamo | ■非対応 |
povo | ■対応※ |
LINEMO | ■海外パケットし放題 25MB以下/日:0-1,980円(税込) 25MB以上/日:2,980円(税込) ◇通話:従量課金 ※My Menuから事前申し込みが必要 ※新規契約から5ヶ月以上経過していないと利用不可 ※アメリカ放題非対応 |
UQ mobile | ■対応 |
楽天モバイル | ■非対応 |
※povo1.0の一部ユーザーは使えない可能性があります。
注意しなければならないのは、ドコモ・auに関しては海外で使用したパケット通信量が国内で契約しているパケットプランから差し引かれるという点です。
パケット上限がないプランに加入していれば問題ありませんが、そうでない低容量プランの場合は海外での利用料金に加えてパケット代金も発生してしまうため、高額請求となる場合も考えられます。
ソフトバンクユーザーに関しては国内パケット通信量から引かれることはありませんが、その分一日当たりの利用料金が高額となっています。
キャリアの海外ローミングサービスは非常に便利じゃが、このように落とし穴があるんじゃ。
特にソフトバンクを使っている人やそれ以外のパケット無制限プランに加入していない場合は注意するんじゃぞ。
まとめ
エクアドルの空港や市街地にある人気観光地周辺、ホテルではフリーWiFiを使える場所が多くありました。
しかしフリーWiFiはセキュリティ的な不安が大きい上に、使える場所が限定されてしまうなど不便な面が多いです。
エクアドルで、メインに使うインターネット接続の手段としておすすめできません。
一方、プリペイドSIMならフリーWiFiスポットが近くになくても、インターネットに接続可能。
プリペイドSIMは、フリーWiFiのようなセキュリティ上の不安もないです。
ただプリペイドSIMは、使えるようにするための条件や設定が難しく、インターネット設定に相当慣れた方以外は使いこなせません。
次に海外ローミングや海外用ポケット型WiFiも、プリペイドSIM同様にフリーWiFiスポットが近くになくてもインターネットに接続可能。
この2種類も、フリーWiFiのようなセキュリティの不安がなく安全に使えます。
その上、海外ローミングと海外用ポケット型WiFiは、プリペイドSIMのような難しい条件・設定がありません。
インターネット設定に慣れていない方でも、たいてい無理なく簡単に使えます。
ただ海外ローミングは、契約中のキャリアが対応していないと使えません。
海外ローミングは設定やプランによっては、想定外の料金が発生してしまう可能性もあります。
その点、海外用ポケット型WiFiであれば、契約中のキャリアに関わらず利用が可能。
海外用ポケット型WiFiは完全定額制で使えるプランが多く、想定外の料金が発生する不安もありません。
たとえばポケット型WiFi「海外WiFiレンタルショップ」なら、エクアドルで1GB/日のモバイル通信を1,400円/日の完全定額制で使えます。
簡単で快適なインターネット接続手段を準備して、エクアドルでの観光を思いっきり楽しんできてください!
やはり海外で一番簡単にインターネットができるのは日本国内から「海外専用ポケット型WiFi」を持っていくことじゃのう!
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