アイルランドのインターネット事情は?フリーWiFiは使える?
アイルランドは日本の北海道より小さな国土の国ですが、日本と変わらないくらいインターネットが普及しています。
そのため、あらかじめ準備してから訪れれば、アイルランド滞在中は快適にインターネットを使えるでしょう。
この記事ではアイルランドのインターネット事情と、フリーWiFiをはじめアイルランドで使えるインターネット接続の手段について解説します。
どの手段が一番簡単でおすすめかも紹介しているので、渡航前に是非参考にして下さい!
インターネット接続手段比較表
総合評価 | 通信品質 | セキュリティ | 使いやすさ | コスト | |
---|---|---|---|---|---|
海外用レンタル ポケット型WiFi | ◎ | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 |
フリーWiFi | △ | △ | × | △ | ◎ |
プリペイドSIM | 〇 | 〇 | 〇 | △ | 〇 |
海外ローミング | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ |
- 海外用レンタルポケット型WiFi(★おすすめ)
安全性が高く電源を入れるだけで快適に使える。複数デバイスで利用可能。 - フリーWiFi
無料で使えると言う利点を除くと、通信品質やセキュリティに不安が生じる。 - プリペイドSIM
現地で購入すると安価な反面、煩雑な設定が必要なため最低限の知識が必要である。 - 海外ローミング
設定のハードルは高くはありませんが、他の手段と比べ割高になる事も。
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アイルランドのインターネット事情
海外へ出かけたときに、渡航先の国で観光客が不自由なくインターネットを使えるかは、その国のインターネット事情次第です。
環境が整備され自国の人が快適にインターネットを使える国の方が、観光客もインターネットを使いやすくなります。
それではアイルランドのインターネット事情は、どのような感じでしょうか。
まず世界のインターネット統計を公開している「Internet World Stats」※を参考に、アイルランドのインターネット普及率をみていきましょう。
アイルランドのインターネット普及率(2022年)
国名/地域名 | 普及率 |
---|---|
アイルランド | 90.2% |
日本 | 93.3% |
EU平均 | 89.4% |
アイルランドのインターネット普及率は90.2%でEU平均より少し高く、日本と比べると約3%だけ低くなっています。
インターネットが普及した日本では街から離れた場所にある観光地でも、たいてい何らかの方法でインターネットに接続できます。
人が全く暮らしていないような場所でない限り、インターネット接続の手段が一切ないということはほとんどありません。
アイルランドのインターネット普及率は日本とほぼ同じぐらいなので、日本と同様にインターネット環境を確保しやすそうですね。
アイルランド観光中は、事前に準備さえしておけばインターネット環境に困ることはないでしょう。
インターネット普及率の次に気になるのは、インターネット通信速度です。
インターネット環境が準備できても、問題なく使えるかは通信速度によります。
以下、インターネット通信速度測定サイト「SPEED TEST」が集計したデータを参考にアイルランドの通信速度をみていきましょう。
アイルランドのインターネット通信速度と順位(2022年10月時点)
固定回線
順位 | 国名 | 通信速度(下り) |
---|---|---|
- | 全世界 | 72.40Mbps |
6 | アメリカ | 182.63Mbps |
9 | 日本 | 165.53Mbps |
51 | アイルランド | 75.52Mbps |
モバイル回線
順位 | 国名 | 通信速度(下り) |
---|---|---|
– | 世界 | 33.43Mbps |
23 | アメリカ | 72.34Mbps |
47 | 日本 | 42.93Mbps |
73 | アイルランド | 26.71Mbps |
※参照したデータをもとに、当サイトが表を作成しています。
※インターネット通信速度の「中央値」による統計です。
アイルランドのインターネット通信速度は、まず固定回線は75.52Mbpsで日本の1/2以下です。
日本の固定回線は高速な光回線が普及していて、通信速度が遅いと感じることはほとんどありません。
高画質な動画はスムーズにみられますし、容量が重い動画や写真などのファイルも短時間で送受信できます。
一方、アイルランドの固定回線は日本より大分通信速度が遅いので、日本人が使うと物足りないと感じることが多そうです。
ただ75.52Mbpsも十分に高速なので、観光中にちょっと使う分には問題になることは少ないでしょう。
次にモバイル回線に関しアイルランドの通信速度は26.71Mbpsで、日本より少し遅いくらいです。
日本ではモバイル回線の通信速度もたいてい十分で、ストレスになることはほとんどありません。
SNSやホームページはすぐに表示されますし、YouTubeも鑑賞できます。
一方、アイルランドのモバイル回線は日本に比べ少し遅いことから、日本人が使うと快適に感じられないこともあるかもしれません。
ただ日本より遅いといっても26.71Mbpsでも十分に速いので、観光中に問題となることもないでしょう。
日本人がアイルランドに旅行や出張で滞在する際のインターネット接続手段とは?
アイルランドのインターネット事情は、日本ほどには良いとはいえないものの整備されていることをみてきました。
それでは、そんなアイルランドへ日本人が観光や出張で訪れた時は、どんな手段でインターネットに接続できるでしょうか。
考えられる手段として、以下4つがあげられます。
- アイルランドに対応した海外用ポケット型WiFiのルーターをレンタルする
- ホテルや街のカフェなどに設置されているフリーWiFiを活用する
- アイルランドで利用可能なプリペイドSIMを購入する
- 日本の通信キャリアが展開している海外ローミングサービスを使う
この4種類は日本人だけでなく、海外を訪れる人がよく使うインターネット接続の手段です。
ただ、それぞれ使い勝手やコストなどが異なるので自分にあった種類をえらぶようにしましょう。
以下、それぞれどんな手段か解説しますね。
1.海外用レンタルポケット型Wi-Fiを利用する【おすすめ手段】
海外旅行や出張で渡航する際、現地のインターネット手段として最も安全で便利なのが、海外用レンタルポケット型Wi-Fiを使う方法です。
海外用レンタルポケット型WiFiであればお使いのスマートフォンとポケット型WiFi端末を接続するだけで現地でも簡単にインターネットを使うことが出来ます。
SIMカードを差し替える手間もなく、フリーWiFiのように危険に晒されることもなく、スマートフォンのローミングサービスのように高額請求になることもないため、簡単で安全にインターネットを利用できます。
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- インターネットを安全で快適に使える
フリーWi-Fiはセキュリティの脆弱性に問題がありますが、海外用レンタルポケット型Wi-Fiなら個別のネットワークを利用できパスワードで保護されているため安全で快適に利用できます。 - 業界最安値水準の低価格で使える
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さらに電源を入れた日だけ料金が発生するシステムのため経済的に利用できます。 - 事前受け取りや帰国後の返却ができる
出国前に受け取ることができるうえに、返却は帰国後にポストに入れるだけなので簡単便利に利用できます。 - 最大10台まで同時に接続できる
家族や友人など複数人での利用も可能で、スマホやタブレット・パソコンなど様々なデバイスからインターネットに同時接続することができます。 - 1台の端末で世界135ヶ国の周遊が可能
従来の海外用レンタルポケット型Wi-Fiでは、国ごとに端末の切り替えや、SIMカードの入れ替え、再設定などが必要でした。
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2.ホテルや街のカフェなどに設置されているフリーWiFiを活用する
フリーWiFiとは文字通り、無料で使えるWiFiを指します。
日本でもホテルやカフェ、ファミレスなどで提供されているので、日常的に使っていると言う方もいるでしょう。
アイルランドにもフリーWiFiの設備があれば、日本人観光客はWiFi経由でインターネットに接続できます。
それではアイルランドにはどのくらいフリーWiFiスポットがあるでしょうか。
海外向け観光ガイドとして有名な「地球の歩き方」では、アイルランドのフリーWiFi事情について以下のようにまとめています。
インターネットと無線LAN
参照元:「地球の歩き方 A05 アイルランド 2019〜20」(P325)
ホテルやカフェなどでは無線LANが使えるところも多いので、ノートパソコンやタブレット、スマートフォンなどを持っていくと便利だ。
無線LANは商業施設だけではなく、鉄道やバスの主要路線の車内でも利用することができる。
地球の歩き方の情報をみる限り、アイルランドにはフリーWiFi(=無線LAN)を使えるスポットが多くありそうですね。
ただ「地球の歩き方」では、フリーWiFiについて同じ項で以下のようにも書いています。
(フリーWiFiは)通信速度が不安定だったり、繋がらない場合があったり、利用できる場所が限定されたりするというデメリットもある。
「地球の歩き方」が書くように、フリーWiFiにはいろいろな問題があるのは否めません。
地球の歩き方が、フリーWiFiより快適に使える手段としてあげているのが海外ローミングや海外用ポケット型WiFiです。
フリーWiFiの問題点や、フリーWiFi以外の手段については後述しますね。
次項からはアイルランドのなかでも、日本人がよく訪れる場所にどのくらいフリーWiFiスポットがあるかみていきましょう。
空港のフリーWiFiスポットは?
海外へいったときに、空港で何もすることがなく退屈な時間を過ごしたことがある方は多いのではないでしょうか。
海外の空港では手続きや飛行機待ちなどで、滞在する時間もながくなります。
そのため空港でインターネットが使えれば、観光情報やSNSをチェックするなどして時間を有効に使えるので便利です。
それではアイルランドの空港では、フリーWiFiが使えるでしょうか。
以下、アイルランドのなかでも特に日本人がよく使う空港のフリーWiFi提供状況をみていきましょう。
「ダブリン空港」は首都ダブリンにある国際空港です。
ダブリン空港の公式サイトには、フリーWiFiの提供について以下のように記載されています。
(当サイトが日本語に訳しています。)
ダブリン空港ではターミナル1・ターミナル2全体で、フリーWiFiのブロードバンドサービスを提供しています。
参照元:ダブリン空港公式サイト
フリーWiFiを使う場合は、SSID「Dublin Airport Wi-Fi」を検索して接続して下さい。
サインアップや登録は不要で、1クリックで無制限のフリーWiFiを利用いただけます。
日本人がアイルランドでよく使う可能性がある上記空港では、フリーWiFiでインターネットに接続できそうですね。
その上どの空港でも、1クリックで簡単に接続できるようにしているのも特徴的。パスワードの入力も必要がないようです。
観光地にはどのくらいフリーWiFiスポットがある?
はじめに結論を述べるとアイルランドのなかでも、市街地にある人気観光地周辺では複数のフリーWiFiを見つけられることが多いです。
専用アプリを使うなどして事前に調べておけば、観光へ行った先のフリーWiFiスポットを確認にみつけられるでしょう。
ここでは世界中のフリーWiFiスポットを検索できるアプリ「WiFiMAP」※で、各観光地のフリーWiFi提供状況を調べています。
WiFi Map:インターネット、eSIM、VPN
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WiFiMAPでは、フリーWiFiスポットを青い丸のマークで表しています。
青い丸の中に数字が書かれているマークは、周辺にその数字の分だけフリーWiFiスポットがあるということです。
また灰色の丸マークは、WiFiMAP上で長い間使われた形跡が確認できていないフリーWiFiスポットになります。
「トリニティ・カレッジ・ダブリン」は400年を超える歴史をもつ、アイルランドの名門大学。
観光客でも大学の中へ入り、重厚感たっぷりな学内の建物を見学できます。
なかでも人気が高い観光名所となっているのが、ハリーポッターのモデルとも言われる「旧図書館」です。
まるで映画のセットのようにうつくしい図書館で、国宝に指定されている聖書の写本「ケルズの書」もみられます。
首都ダブリン中心部にある屈指の任観光スポット周辺だけあり、WiFiMAPをみると周辺に非常に多くのフリーWiFiスポットがあるのが確認できますね。
アイルランドのホテルではフリーWiFiが使える?
海外旅行へ行った際は、観光と同じぐらい宿泊先のホテルで過ごす時間が長くなることも少なくありません。
そのためホテルでフリーWiFiが使えれば、SNSをチェックしたりYouTubeをみたりして、時間を有効に使えるので便利です。
それではアイルランドのホテルでは、フリーWiFiが使えるでしょうか。
ここでは世界最大級のホテル予約サイト「Booking.com」のデータを参考に、アイルランドのホテルにおけるフリーWiFiの設置状況を調べました。
結果は以下の通りです。
アイルランド主要観光地のホテルにおけるフリーWiFi設置状況
都市 | 掲載ホテル数 | フリーWiFiが設置されたホテル数 | 設置割合 |
---|---|---|---|
アイルランド全域 | 4,858 | 3,985 | 約82% |
ダブリン | 399 | 368 | 約92% |
ゴールウェイ | 197 | 162 | 約82% |
キラーニー | 153 | 130 | 約85% |
コーク | 87 | 75 | 約86% |
ご覧のように、Booking.comのデータをみる限りアイルランドの主要な観光地では8~9割程度のホテルでフリーWiFiが提供されていますね。
このデータをみると、アイルランドではたいていのホテルで、フリーWiFiを使いインターネットに接続できそうですね。
ただ全てのホテルでフリーWiFiが提供されているわけではないので、確実に使いたいときは事前に確認するようにしましょう。
ホテルによっては、「ロビーでしかフリーWiFiが使えない」ということもあるため、気になる方はあわせて確認するとよいです。
フリーWiFiはセキュリティ的にも利便性にも問題がありおすすめできない
アイルランドの空港や人気の観光地周辺、ホテルではフリーWiFiを使える場所が多いことをみてきました。
そのため、アイルランドではフリーWiFi以外のインターネット接続手段を「用意しなくていいかな」と考えている人もいるでしょう。
けれどフリーWiFiには問題が多く、アイルランドでメインに使うインターネット接続手段としておすすめできません。
以下、どんな問題があるか詳しく解説しますね。
1.フリーWiFiの通信は盗み見られる可能性がある
WiFiの通信を周囲の人に盗み見られないようにするためには、暗号化の設定が欠かせません。
しかしフリーWiFiでは、準備の手間をなくすため暗号化の設定が行われていないことが多いです。
仮に暗号化されていたとしても、暗号解除に使うパスワードが公開されています。
そのため悪意のある第三者にとって、フリーWiFiの通信を盗み見ることは難しくありません。
フリーWiFi上で個人情報を送受信すると、それが盗み見られてしまう可能性があるのです。
フリーWiFi上でクレジット決済やアプリ決済を行った場合は、クレジットカード番号が盗み見られ不正利用される可能性も否定できません。
2.フリーWiFiの偽物=なりすましによる被害もある
本物のフリーWiFiを装った偽物=「なりすまし」にも気を付けなくてはなりません。
なりすましに接続してしまった場合、悪意のある第三者に通信内容が丸見えとなってしまう可能性があります。
その結果、個人情報を盗み見られたり、ウイルスに感染させられたりするのです。
その上、なりすましか本物のフリーWiFiかを見分けるのは、普段からフリーWiFiをよく使っているような熟練者にとっても簡単ではありません。
なりすましへ知らないうちに接続していて、気がついたら被害に遭っていたなんてこともあるのです。
こんな風にセキュリティ上の不安が大きいフリーWiFiは、ただでさえ日本より治安が良いとは言えない海外では安心して使いにくいですね…。
3.フリーWiFiは限られた場所でしか使えない
周辺に複数のフリーWiFiスポットがあるようなエリアでも、フリーWiFiに接続できるのは専用設備が設置された場所の近くだけです。
たとえばフリーWiFiスポットが300m先のカフェであれば、原則として使えるのはそのお店の中に限られます。
日本の観光地なら、近くに建物がないようなエリアでも電波さえ届けば手元のスマートフォンをインターネット接続可能です。
道に迷ったらGoogle MAPを調べられますし、撮影したばかりの絶景写真をLINEで送ったりInstagramにアップしたりできます。
しかしアイルランドでフリーWiFiしかインターネット接続の手段がないと、そんな風にスマートフォンを便利に使えないのです。
年配の方から若者までスマートフォンを使いこなしている日本人にとって、そんな環境はストレスがたまるのではないでしょうか。
日本より便利とはいえない海外の観光地では、スマートフォンくらいは日本と同じように使いたいものですね。
4.フリーWiFiの通信品質は悪いことも多い
フリーWiFiの通信品質はスポットによって差があります。
快適な通信速度で問題なく使えるスポットも多いですが、電波状態が悪くSNSさえ開けないなんてスポットも少なくありません。
人気の高い観光地の場合、1つのフリーWiFiスポットに多くの観光客が集まり、混雑で通信品質が極端に低下することも多いです。
フリーWiFi目当てで入ったカフェで、通信品質が悪くてインターネットに接続できなかったら残念な気持ちになりますね…。
フリーWiFiが使えなかったとしても、カフェ代は支払わないといけません。
こんな感じで、フリーWiFiはセキュリティ的にも利便性の面でも問題が多いです。
フリーWiFiは何かの事情で他の手段が使えない場合に限り、個人情報の送受信をさけ必要最低限だけ使うとよいでしょう。
データ通信量を節約するため、動画をみるときだけ比較的信頼性の高いホテルのフリーWiFiを使うという手はあります。
フリーWiFiって無料で気軽に使えると思ってたけど、、、
フリーWiFiは簡単に使える反面、デメリットが多いことも覚えておくんじゃぞ。
フリーWiFiよりモバイル通信の方が圧倒的に使えるエリアが広い
アイルランドではフリーWiFiより、モバイル通信の方がはるかに使えるエリアが広いです。
たとえば首都ダブリンの市街地では、比較的多くのフリーWiFiスポットがありました。
一方でモバイル通信なら、ほぼ全域が以下の通り高速なLTE/4Gによるモバイル通信の提供エリア内となっています。
Vodafoneのモバイル通信(4G/LTE)提供エリアマップ【ダブリン周辺】
つまり首都ダブリンでは、わざわざフリーWiFiスポットを探さなくてもモバイル通信ならインターネット接続できる可能性が高いわけです。
次にWiFiMAPでフリーWiFiスポットが見当たらなかったモハーの断崖、タラの丘、ニューグレンジ周辺に関してもみていきましょう。
これらのエリアも、以下の通り大部分がモバイル通信の提供エリア内となっています。
Vodafoneのモバイル通信(4G/LTE)提供エリアマップ
【モハーの断崖周辺】
【タラの丘周辺】
【ニューグレンジ周辺】
このようにアイルランドではフリーWiFiと比較しても、モバイル通信が使える範囲が広くなっています。
そういった意味でも、アイルランドではフリーWiFiよりモバイル通信の方がおすすめできるわけです。
3.アイルランドで利用可能なプリペイドSIMを購入する
プリペイドSIMとは、前払いで必要な分だけ購入して使うモバイル通信のサービスです。
最低利用期間のような縛りもないので、海外旅行中だけ使えるインターネット接続手段が欲しい観光客にも適しています。
プリペイドSIMでたとえば3GB/10日というプランなら、10日間の有効期限内に、合計3GBまでモバイル通信が可能です。
モバイル通信なら、電波さえ届けばフリーWiFiスポットが近くになくてもインターネットに接続できます。
フリーWiFiのようなセキュリティの不安もありません。
当サイトが調査したところ、アイルランドでは以下のようなプリペイドSIMプランが販売されていました。
Vodafone※
プランの内容 | 料金 | 日本円 |
---|---|---|
10GB/28日 | 20ユーロ | 約2,890円 |
無制限/28日※最大10Mbpsに制限 | 20ユーロ | 約2,890円 |
※掲載しているのはプランの一部内容です。プランの詳細やここに掲載していない他プランについては公式サイトを確認下さい。
※1ユーロ144.52円(2022/11/21時点のレート)で計算しています。
上記のようなプランを、アイルランド現地で購入して使うことも可能です。
ただしその場合は、英語で店員とコミュニケーションをとらないといけません。
海外では現地の事情が分からない外国人観光客相手に、実際よりずっと高い価格でプリペイドSIMを販売する例も多いです。
そういった点が不安なら、日本のAmazonなどでプリペイドSIMを購入して持ち込む方が安心ではあります。
インターネット設定に慣れた方でないと、プリペイドSIMを使うのは難しい
プリペイドSIMをえらぶときに、もう1つ注意が必要なのは使えるようにするための設定が簡単ではないことです。
具体的には、以下にあげる設定や条件を全て自分で解決する必要があります。
- 「SIMフリー」というタイプのスマートフォンを持っている
※キャリアで購入した端末は、別途「SIMロック解除」という手続きをしなければならないことも多い - 使っているスマートフォンが、現地キャリアの周波数帯域に対応している必要がある
- 自分でSIMカードを端末に挿入し「APN設定(接続先情報設定)」ができる
上記の意味が理解でき、少しの問題なら自分で解決できるくらいインターネットに慣れた方でないとプリペイドSIMは使えません。
自信のない方は、海外用レンタルポケット型WiFiを利用する手段の方が簡単でおすすめです。
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4.キャリアの海外ローミング
日本国内のスマートフォンユーザーの約9割がドコモ・au・ソフトバンクのいずれかのキャリアを使っているというのは有名な話です。
恐らくあなたもその一人ではないでしょうか?
キャリアのサービスには「海外ローミングサービス」と言って、SIMカードを入れ替えなくても事前に手続きを行うことで海外でもお使いのスマートフォンをそのまま使える機能があります。
各キャリアの利用料金については下記表をご覧ください。
サービス名 | 内容 |
---|---|
ドコモ | ■パケットパック海外オプション 200円/1時間〜 980円/24時間 2,480円/3日間 3,980円/5日間 5,280円/7日間 ※国内パケット通信量から消費 ※パケット上限なしプラン利用の場合は30GBが上限 ■海外パケ・ホーダイ 24.4MB /日|1,980円 無制限/日:2,980円 ◇通話:従量課金 →利用にはWEB/店頭/電話から申込手続きが必要 |
au | ■世界データ定額 (利用日数:1日から30日) 490円/24時間〜 690円/24時間〜 980円/24時間〜 ※国内パケット通信量から消費 ※パケット上限なしプラン利用の場合は60GB-80GBが上限 ◇通話:従量課金 →利用には「世界データ定額アプリ」から申込手続きが必要 |
ソフトバンク | ■海外パケットし放題 25MB以下/日:0-1,980円(税込) 25MB以上/日:2,980円(税込) ◇通話:従量課金 ※My Menuから事前申し込みが必要 ※新規契約から5ヶ月以上経過していないと利用不可 |
ahamo | ■月間20GBまで通信可能 ※手続き不要 ※20GB以上は追加費用発生 ※15日以上の滞在では通信速度制限あり ◇通話:従量課金 |
povo | ■対応※ |
LINEMO | ■海外パケットし放題 25MB以下/日:0-1,980円(税込) 25MB以上/日:2,980円(税込) ◇通話:従量課金 ※My Menuから事前申し込みが必要 ※新規契約から5ヶ月以上経過していないと利用不可 ※アメリカ放題非対応 |
UQ mobile | ■対応 |
楽天モバイル | ■非対応 |
※povo1.0の一部ユーザーは使えない可能性があります。
注意しなければならないのは、ドコモ・auに関しては海外で使用したパケット通信量が国内で契約しているパケットプランから差し引かれるという点です。
パケット上限がないプランに加入していれば問題ありませんが、そうでない低容量プランの場合は海外での利用料金に加えてパケット代金も発生してしまうため、高額請求となる場合も考えられます。
ソフトバンクユーザーに関しては国内パケット通信量から引かれることはありませんが、その分一日当たりの利用料金が高額となっています。
キャリアの海外ローミングサービスは非常に便利じゃが、このように落とし穴があるんじゃ。
特にソフトバンクを使っている人やそれ以外のパケット無制限プランに加入していない場合は注意するんじゃぞ。
まとめ
アイルランドの空港や人気の観光地、ホテルではフリーWiFiを使える場所も多いです。
けれどフリーWiFiはセキュリティ的なリスクが高い上に、使える場所が限られるなど問題が少なくありません。
そのためアイルランドへ行くときは、フリーWiFi以外のインターネット接続手段を確保することをおすすめします。
プリペイドSIMならフリーWiFiスポットが近くになくてもインターネット接続が可能。フリーWiFiのようなセキュリティの不安もありません。
ただプリペイドSIMは、使えるようにするための設定や条件が簡単ではない点は注意が必要です。
インターネット設定に相当慣れた方以外は、より簡単な手段をおすすめします。
海外ローミングや海外用ポケット型WiFiもまた、プリペイトSIM同様にモバイル通信を安全かつ便利に利用可能です。
その上、この2種類であれば、プリペイドSIMのような難しい設定や条件がありません。
ただ海外ローミングに関しては、設定やプランによって想定外の料金がかかってしまう点は注意が必要です。
その点、海外用ポケット型WiFiなら完全定額制でレンタルできるプランが多く、そういった不安がありません。
たとえばポケット型WiFi「海外WiFiレンタルショップ」なら、アイルランドで1GB/日のモバイル通信を850円/日の完全定額制で使えます。
簡単で快適なインターネット接続の手段を確保して、アイルランド観光を思う存分楽しんできてください!
やはり海外で一番簡単にインターネットができるのは日本国内から「海外専用ポケット型WiFi」を持っていくことじゃのう!
アイルランド旅行へ行くなら海外WiFiレンタルショップがおすすめだよっ!
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