マレーシアのインターネット事情は?フリーWiFiは使える?
マレーシアは首都クアラルンプールやボルネオ島をはじめ、魅力的な観光地が多い国です。
マレーシアはインターネット環境の整備も進んでいて、外国人観光客も事前に準備して訪れれば快適にインターネットが使えます。
適切な手段さえ用意すれば、マレーシアの市街地ではインターネットに困ることはないでしょう。
この記事ではマレーシアのインターネット事情と、フリーWiFiを含めマレーシアで使えるインターネット接続手段の種類を解説します。
手段によって使い勝手が異なるので、自分にあった手段をえらぶのがおすすめ。
記事では最も簡単で快適な手段はどれかも解説しているので、是非参考にして下さい!
インターネット接続手段比較表
総合評価 | 通信品質 | セキュリティ | 使いやすさ | コスト | |
---|---|---|---|---|---|
海外用レンタル ポケット型WiFi | ◎ | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 |
フリーWiFi | △ | △ | × | △ | ◎ |
プリペイドSIM | 〇 | 〇 | 〇 | △ | 〇 |
海外ローミング | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ |
- 海外用レンタルポケット型WiFi(★おすすめ)
安全性が高く電源を入れるだけで快適に使える。複数デバイスで利用可能。 - フリーWiFi
無料で使えると言う利点を除くと、通信品質やセキュリティに不安が生じる。 - プリペイドSIM
現地で購入すると安価な反面、煩雑な設定が必要なため最低限の知識が必要である。 - 海外ローミング
設定のハードルは高くはありませんが、他の手段と比べ割高になる事も。
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マレーシアのインターネット事情
海外の国で外国人観光客がどのくらいインターネットを使えるかは、その国のインターネット事情次第と言えます。
自国の人が不自由なくインターネットを使えるくらい環境整備が進んだ国の方が、海外からの観光客もインターネットを使いやすいわけです。
それではマレーシアのインターネット事情は、どのような感じでしょうか。
まず世界のインターネット統計を公開している「Internet World Stats」※を参考に、マレーシアのインターネット普及率をみていきましょう。
マレーシアのインターネット普及率(2022年)
国名/地域名 | 普及率 |
---|---|
マレーシア | 93.8% |
日本 | 93.3% |
アジア平均 | 67.4% |
マレーシアのインターネット普及率は93.8%でアジア平均より高いのはもちろんのこと、なんと日本よりも若干ですが高くなっています。
日本の場合はインターネットが普及していて、街から離れたところにある観光地でもたいていインターネットに接続できます。
人が一切暮らしていないようなエリアでなければ、インターネット環境がなくて困るといったことはほとんどありません。
そんな日本よりインターネット普及率が高いマレーシアを訪れる際は、準備してから訪れれば不自由なくインターネットが使えそうですね。
インターネット普及率の次にチェックしておきたいのは、マレーシアのインターネット通信速度です。
インターネット接続の手段が用意できても、問題なく使えるかは通信速度によります。
以下、インターネット通信速度測定サイト「SPEED TEST」が集計したデータを参考にマレーシアの通信速度をみていきましょう。
マレーシアのインターネット通信速度と順位(2022年8月時点)
固定回線
順位 | 国名 | 通信速度(下り) |
---|---|---|
- | 全世界 | 69.14Mbps |
6 | アメリカ | 167.36Mbps |
10 | 日本 | 131.86Mbps |
39 | マレーシア | 85.08Mbps |
モバイル回線
順位 | 国名 | 通信速度(下り) |
---|---|---|
– | 世界 | 30.79Mbps |
24 | アメリカ | 61.95Mbps |
46 | 日本 | 39.34Mbps |
62 | マレーシア | 30.50Mbps |
マレーシアの固定回線は85.08Mbpsで日本より40Mbps以上遅く、モバイル回線は30.50Mbpsで日本と比べ10Mbps程度遅いです。
日本のインターネットはたいてい通信速度も十分で、使っていてストレスになるようなことはほとんどありません。
SNSやホームページはさくさく表示されますし、高画質な動画もスムーズに再生できます。
一方、マレーシアのインターネット通信速度は日本に比べて少し遅いので、日本人が使うとストレスを感じることもありそうです。
とはいえ、モバイル回線に関しては大きな差ではありません。
ポケット型WiFiや海外ローミングといったモバイル回線を使ったインターネットは、日本と同じぐらい快適に使えそうですね。
日本人がマレーシアに旅行や出張で滞在する際のインターネット接続手段とは?
マレーシアは、日本と同じぐらいインターネットが普及していることがわかりました。
それでは、そんなマレーシアに日本人が出張や旅行で滞在する際は、どのような手段でインターネットに接続できるでしょうか。
主な手段として、以下4種類があげられます。
- マレーシアに対応した海外用ポケット型WiFiのルーターをレンタルする
- ホテルや街のカフェなどに設置されているフリーWiFiを活用する
- マレーシアで利用可能なプリペイドSIMを購入する
- 日本の通信キャリアが展開している海外ローミングサービスを使う
この4種類は日本人だけでなく、海外を旅する観光客が好んでえらぶインターネット接続の手段です。
ただ、それぞれ特徴が異なるため、自分にとって一番使いやすそうなのはどれか検討してみるとよいでしょう。
以下、それぞれの手段についてくわしく解説するので参考にしてみてください。
1.海外用レンタルポケット型Wi-Fiを利用する【おすすめ手段】
海外旅行や出張で渡航する際、現地のインターネット手段として最も安全で便利なのが、海外用レンタルポケット型Wi-Fiを使う方法です。
海外用レンタルポケット型WiFiであればお使いのスマートフォンとポケット型WiFi端末を接続するだけで現地でも簡単にインターネットを使うことが出来ます。
SIMカードを差し替える手間もなく、フリーWiFiのように危険に晒されることもなく、スマートフォンのローミングサービスのように高額請求になることもないため、簡単で安全にインターネットを利用できます。
さらに当サイトがおすすめする海外用レンタルポケット型WiFiサービス「海外WiFiレンタルショップ」なら、よりリーズナブルで快適にインターネットを使うことができます。
- インターネットを安全で快適に使える
フリーWi-Fiはセキュリティの脆弱性に問題がありますが、海外用レンタルポケット型Wi-Fiなら個別のネットワークを利用できパスワードで保護されているため安全で快適に利用できます。 - 業界最安値水準の低価格で使える
当サイトおすすめ海外用レンタルポケット型Wi-Fiは、業界最安値水準でレンタル可能です。
さらに電源を入れた日だけ料金が発生するシステムのため経済的に利用できます。 - 事前受け取りや帰国後の返却ができる
出国前に受け取ることができるうえに、返却は帰国後にポストに入れるだけなので簡単便利に利用できます。 - 最大10台まで同時に接続できる
家族や友人など複数人での利用も可能で、スマホやタブレット・パソコンなど様々なデバイスからインターネットに同時接続することができます。 - 1台の端末で世界135ヶ国の周遊が可能
従来の海外用レンタルポケット型Wi-Fiでは、国ごとに端末の切り替えや、SIMカードの入れ替え、再設定などが必要でした。
当サイトおすすめ海外用レンタルポケットWi-Fiは、国をまたぐ度に変更していた設定や手続きが一切不要なため、世界135ヶ国で手軽に周遊利用できます。
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2.ホテルや街のカフェなどに設置されているフリーWiFiを活用する
フリーWiFiとは、名前の通り無料で使えるWiFi環境です。
日本でも都市部・地方関わらずフリーWiFiの普及はずっと前から進んでいます。
日本のホテルや街のカフェ、ファミレス、観光施設などいろいろな場所でフリーWiFiが提供されているので、使ったことがある方も多いでしょう。
マレーシアでもフリーWiFiの環境があれば、日本人観光客はWiFi経由でインターネットに接続できます。
それでは、マレーシアにはどのくらいフリーWiFiが整備されているでしょうか。
有名海外旅行ガイド「地球の歩き方」では、マレーシアのフリーWiFi事情について以下のようにまとめています。
ホテル
参照元:「地球の歩き方 D19 マレーシア ブルネイ 2020〜21」(P385)
クアラルンプールや地方都市のほとんどのホテルでは Wi-Fi環境が整っており、宿泊客は無料でパソコンやスマートフォンでインターネット接続が可能。
チェックイン時にフロントでIDとパスワードを聞こう。
ホテルロビーにパソコンを設置しているところもあるが、日本語フォントが入っていないPCも多い。
しかしウェブサイトやメールなどを読むだけなら可能。
(中略)
カフェやレストラン
都市部のレストランやカフェなどでも無料でネット接続が可能。
有料のところもあるので、お店に確認を取り、IDとパスワードを聞こう。
また、マレーシア政府観光局の公式サイトには、マレーシア国内におけるフリーWiFiの提供状況について以下のようにまとめられています。
空港、バスや鉄道のターミナル、都市部のカフェやホテルでは、旅行者ご自身の携帯電話を使って、無料Wi-Fiを使用することができます。
参照元:マレーシア政府観光局公式サイト
地方都市でも、ホテルや食堂などでWi-Fiサービスを提供しています。
なお、ホテルによっては、ロビーのみ無料、客室は有料の場合もあります。
また、これらは特定の場所での利用になるため、もっと頻繁にネット通信をしたい方は、プリペイド式のSIMカードを購入してデータ通信をおこなうか、出発前に、日本にてモバイルWi-Fiの有料レンタルを手配しましょう。
もちろん携帯電話会社のローミングサービスも利用できます。
※ご契約の通信会社にお問い合わせください。
地球の歩き方や観光局の公式サイトをみる限り、マレーシアではフリーWiFi(無料のWiFi)を使えるスポットが豊富にありそうですね。
ただ観光局も書いている通り、フリーWiFiは接続できる場所が限定されるなどの問題があるのは否めません。
そのため観光客が触れているモバイルWiFi(=ポケット型WiFi)などの方が、より快適に使えるのは事実です。
フリーWiFiの問題点や、フリーWiFiより快適に使えるこれら方法については後述しますね。
次の項では、マレーシアの中でも日本人がよく訪れる場所に、どのくらいフリーWiFiスポットがあるかみていきましょう。
空港のフリーWiFiスポットは?
海外で日本人がフリーWiFiを特に使いたい場所の1つは、間違いなく空港でしょう。
海外の空港では、入出国の手続きや飛行機の搭乗待ちなどで滞在する時間も長くなりがち。
そのため空港内でインターネットが使えれば、観光情報を調べたりSNSをチェックしたりして時間を有効に使えます。
それではマレーシアの空港では、フリーWiFiが使えるでしょうか。
以下、マレーシアのなかでも日本人が特によく使う空港の、フリーWiFi提供状況をみていきましょう。
まず、マレーシア空港会社が運営する以下空港では、フリーWiFiが提供されていることを確認しました。
首都クアラルンプールから約43km離れた場所にあり、マレーシアへの玄関口となっている空港
各空港の以下公式サイトでも、参照元にしたクアラルンプール国際空港公式サイトと同じ内容が記載されています。
興味があればご覧ください。
当サイトでは、シンガポールに近くシンガポール在住者もよく使う「スナイ国際空港」についてもフリーWiFi提供状況を調べています。
けれどスナイ国際空港の公式サイトにフリーWiFiの提供に関する記載はありませんでした。
(プライベートジェット向けのターミナルでWiFiサービスを提供しているという旨は、公式サイトに記載されています。)
そこでここでは世界中のフリーWiFiスポットを検索できるアプリ「WiFiMAP」※で、スナイ国際空港のフリーWiFi提供状況を調べています。
WiFi Map:インターネット、eSIM、VPN
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WiFiMAPでは、フリーWiFiスポットを青い丸のマークで表しています。
青い丸の中に数字が書かれているマークは、周辺にその分だけフリーWiFiスポットがあるということです。
また灰色の丸マークは、WiFiMAP上で長い間使われた形跡が確認できていないフリーWiFiスポットになります。
調査した結果は、以下のとおりでした。
ご覧の通り空港内に複数のフリーWiFiスポットがあるのが確認できますね。
ここまで見た限り、マレーシアのなかでも日本人がよく訪れる空港では、フリーWiFiでインターネットに接続できそうですね。
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観光地にはどのくらいフリーWiFiスポットがある?
最初に結論を述べると、マレーシアの中でも人気の観光地周辺では複数のフリーWiFiスポットがあることが多いです。
特に市街地にある観光地の近くには、非常にたくさんのフリーWiFiスポットがあることも。
マレーシアでは専用アプリなどで事前に調べておけば、目的地周辺のフリーWiFiスポットを比較的簡単にみつけられるでしょう。
ここでもWiFiMAP※で各観光地のフリーWiFi提供状況を調べています。
WiFi Map:インターネット、eSIM、VPN
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WiFiMAPでは、フリーWiFiスポットを青い丸のマークで表しています。
青い丸の中に数字が書かれているマークは、周辺にその数字の分だけフリーWiFiスポットがあるということです。
また灰色の丸マークは、WiFiMAP上で長い間使われた形跡が確認できていないフリーWiFiスポットになります。
高さ452mを誇る超高層ツインタワー「ペトロナスツインタワー」は、クアラルンプールのシンボルマーク。
高さ370mの展望台からは、クアラルンプールの街並みが見渡せます。
両タワーをつなぐスカイブリッジでは、空中散歩を楽しむことも。
その他ペトロナスツインタワーにはショッピングスポットやレストランも豊富で、飽きずに観光できるでしょう。
ペトロナスツインタワーの隣には、噴水ショーが人気の「KLCC公園」があります。
さらにマンタ・ナポレオンフィッシュなどがみられる「KLCC水族館」もすぐ近くです。
WiFiMAPをみると人気の観光スポットだけあり、ペトロナスツインタワー周辺には非常に多くのフリーWiFiスポットがあるのが確認できますね。
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マレーシアのホテルではフリーWiFiが使える?
海外へ旅行したときには、宿泊先のホテルに滞在する時間も短くはありません。
そのためホテルですることもなく、退屈な思いをしたことがある方も少なくないでしょう。
ホテルにインターネット環境があれば、観光情報を調べたりSNSをチェックしたりして有意義に過ごせます。
それではマレーシアのホテルでは、フリーWiFiが使えるでしょうか。
ここでは世界最大級のホテル予約サイト「Booking.com」のデータを参考に、マレーシアのホテルにおけるフリーWiFiの設置状況を調べました。
結果は以下の通りです。
マレーシア主要観光地のホテルにおけるフリーWiFi設置状況
都市 | 掲載ホテル数 | フリーWiFiが設置されたホテル数 | 設置割合 |
---|---|---|---|
マレーシア全土 | 15,080 | 9,137 | 約61% |
クアラルンプール | 1,991 | 1,517 | 約76% |
マラッカ | 968 | 559 | 約58% |
ペナン | 1,079 | 807 | 約75% |
ランカウイ | 444 | 315 | 約71% |
クチン | 298 | 224 | 約75% |
コタキナバル | 569 | 414 | 約73% |
Booking.com登録のホテルデータでみる限り、マレーシアの主要な観光地では7割前後のホテルでフリーWiFiが提供されていました。
ちなみにマレーシア全土で3つ星以上のホテルに絞ると、約70%(7,529軒中5,240軒)のホテルでフリーWiFiが提供されていることも確認しています。
これらの結果から、主要観光地のホテルや日本人が使いそうなグレードの高いホテルなら、だいたいフリーWiFiが使えると考えてよさそうですね。
ただ、フリーWiFi未提供のホテルも少なくはないので、確実に使いたいときは宿泊予約をする際に確認することをおすすめします。
フリーWiFiはセキュリティ的にも利便性にも問題がありおすすめできない
マレーシアの空港や主要な観光地、ホテルではフリーWiFiスポットが比較的豊富でした。
そのため、「マレーシアではフリーWiFiがあれば、他のインターネット接続手段は必要ないかな」と考えている方もいるでしょう。
しかしフリーWiFiにはセキュリティ面でも利便性の面でも大きな問題があり、メインで使うインターネット接続手段としておすすめできません。
以下、その理由を詳しく解説しますね。
1.フリーWiFiの通信は簡単に盗み見られてしまう
WiFiの通信を他人にみられないようにするためには、暗号化が必要です。
けれどフリーWiFiは、便宜上暗号化されていないことが少なくありません。
仮に暗号化されていても、暗号の解除に使うパスワードが公開されています。
そのため悪意のある第三者にとって、フリーWiFiの通信を盗み見ることは難しくないのです。
フリーWiFiで個人情報を送受信した場合に、それが盗み見られてしまう可能性があります。
またフリーWiFiでクレジット決済やアプリ決済を行った場合は、クレジットカード番号を盗み見られ不正利用される可能性も否定できません。
2.フリーWiFiの偽物=なりすましによる被害も少なくない
フリーWiFiを装った偽物=なりすましにも気を付けなくてはなりません。
万が一、なりすましに接続してしまうと、悪意のある第三者に通信内容を全てみられてしまう可能性があるのです。
その上、なりすましは本物と見分けがつきにくいように構築されています。
普段からWiFiを使い慣れているような方でさえ、なりすましか本物かを見分けるのは簡単ではありません。
その結果、なりすましへ知らないうちに接続していて、ずっと後になってから被害に気付くなんてこともあるのです。
このようにセキュリティ的なリスクが大きいフリーWiFiは、ただでさえ治安に不安がある海外では安心して使いにくいですね…。
3.フリーWiFiは使える場所が限定される
フリーWiFiが使えるのは、専用の設備(Wi-Fiルーター)のすぐ近くだけです。
たとえばフリーWiFiスポットがカフェであれば、基本的に使えるのはお店の中に限られます。
日本の観光地では、フリーWiFiスポットが近くにないようなエリアでも、電波さえ届けばいつでもどこでもインターネットに接続可能です。
路上で地図アプリを検索したり、絶景を写真で撮影してすぐにLINEで送ったりすることもできます。
けれどマレーシアでフリーWiFiしかインターネット接続の手段がないと、そんな風にスマートフォンを便利に使うことはできません。
普段からスマートフォンを使い慣れた日本人にとって、フリーWiFiしか使えないのはストレスになるでしょう。
4.フリーWiFiの通信品質は悪いことも多い
フリーWiFiの通信品質は、スポットによってまちまちです。
快適に使えるスポットも多いですが、通信速度が極端に遅くてホームページさえ開かないなんてスポットも少なくありません。
フリーWiFiを使いたくて入ったお店で、通信品質が悪く思うように使えなかったら楽しい旅行気分が台無しですね…。
こんな風にフリーWiFiは、無料で使えて便利な一方で問題も多いです。
マレーシアでは、フリーWiFi以外のインターネット接続手段を確保することを強くおすすめします。
フリーWiFiは何かの事情で他の手段が使えない場合に限り、個人情報の送受信をひかえて必要最低限だけ使うとよいでしょう。
もしくはデータ通信量を節約する目的で、動画をみるときだけホテルや空港の他より安心して使えるフリーWiFiを使うという手はあります。
フリーWiFiって無料で気軽に使えると思ってたけど、、、
フリーWiFiは簡単に使える反面、デメリットが多いことも覚えておくんじゃぞ。
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モバイル通信の方がフリーWiFiより使えるエリアが断然広い
マレーシアではフリーWiFiより、モバイル通信を使えるエリアの方が断然広いです。
たとえば以下キャプチャを見てわかるように、首都クアラルンプールの全域が高速なLTEによるモバイル通信の提供エリア内となっています。
digiのモバイル通信(LTE)提供エリアマップ【クアラルンプールとその周辺】
首都クアラルンプールならわざわざフリーWiFiスポットへ行かなくても、モバイル通信でインターネット接続できる可能性が高いわけです。
さらに観光人気が高いボルネオ島のコタキナバル中心部についても、以下の通りモバイル通信(LTE)の提供エリア内となっています。
digiのモバイル通信(LTE)提供エリアマップ【コタキナバル中心部と周辺】
地図をみるとガヤ島の一部なども、提供エリア内になっているのがわかりますね。
さらにボルネオ観光でも人気が高いキナバル国立公園の公園本部やポーリン温泉付近も、以下の通りモバイル通信(LTE)の提供エリア内でした。
(いずれもWiFiMAPで調べた限りでは、フリーWiFiスポットが見つからなかったエリアです。)
digiのモバイル通信(LTE)提供エリアマップ【キナバル国立公園の公園本部周辺】
digiのモバイル通信(LTE)提供エリアマップ【ポーリン温泉周辺】
マレーシアではモバイル通信(LTE)が使えるエリアが広くなっています。
そういった点を考えても、マレーシアではフリーWiFiでなくモバイル通信系のサービスを用意した方がよいでしょう。
3.マレーシアで利用可能なプリペイドSIMを購入する
プリペイドSIMとは、前払い制で必要な分だけ購入できるモバイル通信のサービスです。
プリペイドSIMを使えばマレーシア滞在中にモバイル通信でインターネットに接続できます。
プリペイドSIMはフリーWiFiスポットが近くにない場所でも、電波さえ届けばインターネット接続でき便利です。
プリペイドSIMには、フリーWiFiのようなセキュリティ上の不安もありません。
プリペイドSIMは最低利用期間などもなく、観光客が手軽に使えるインターネット接続の手段としてよく選ばれています。
もちろん日本人も、マレーシアでプリペイドSIMを使ってインターネット接続可能です。
プリペイドSIMで、たとえば1GB/7日というプランなら、有効期限が7日間で合計1GBまでインターネットが使えるということです。
一般的にはプリペイドSIMは複数のプランが用意されていて、そのなかから自分にあった種類を選べます。
当サイトが調査したところ、一例としてマレーシアでは以下のようなプリペイドSIMプランが販売されていました。
digi※
プランの内容 | 料金 | 日本円 |
---|---|---|
6GB/30日 | RM15 | 約472円 |
15GB/30日 | RM20 | 約629円 |
※掲載しているのはプランの一部内容です。プランの詳細やここに掲載していない他プランについては公式サイトを確認下さい。
※RM1=31.46円(2022/10/4時点のレート)で計算しています。
マレーシア現地の価格なので、日本より大分安いと感じた方は多いのではないでしょうか。
ただし、これらプランを購入する場合は、マレーシアで英語などを使い店員と会話をしなくてはなりません。
海外では、実際よりずっと高い価格でプリペイドSIMを売りつける例も多いです。
そういった点が不安であれば料金はかわりますが、日本のAmazonなどでプリペイドSIMを購入して持ち込んだ方が無難ではあります。
インターネット設定に慣れた方でないと、プリペイドSIMを使うのは難しい
プリペイドSIMをえらぶ場合に、もう1つ注意が必要なのは使えるようにするためのハードルが高い点です。
プリペイドSIMを使えるようにするためには、以下にあげる設定や条件を自分で解決しなくてはなりません。
- 「SIMフリー」というタイプのスマートフォンを持っている
※キャリアで購入した端末は、別途「SIMロック解除」という手続きをしなければならないことも多い - 使っているスマートフォンが、現地キャリアの周波数帯域に対応している必要がある
- 自分でSIMカードを端末に挿入し「APN設定(接続先情報設定)」ができる
これらの意味がわかり、少しのトラブルなら自分で対応できるようなインターネット設定に慣れた方でないと、プリペイドSIMは難しいです。
(海外のお店によっては、店員が代わりに設定してくれることもあります。
けれど日本で使えるように設定を戻すのは、自分自身でしないといけません。)
自信のない方は、せっかく購入しても使えなくて無駄になってしまう可能性が高いのでより簡単な方法をおすすめします。
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4.キャリアの海外ローミング
日本国内のスマートフォンユーザーの約9割がドコモ・au・ソフトバンクのいずれかのキャリアを使っているというのは有名な話です。
恐らくあなたもその一人ではないでしょうか?
キャリアのサービスには「海外ローミングサービス」と言って、SIMカードを入れ替えなくても事前に手続きを行うことで海外でもお使いのスマートフォンをそのまま使える機能があります。
各キャリアの利用料金については下記表をご覧ください。
サービス名 | 内容 |
---|---|
ドコモ | ■パケットパック海外オプション 200円/1時間〜 980円/24時間 2,480円/3日間 3,980円/5日間 5,280円/7日間 ※国内パケット通信量から消費 ※パケット上限なしプラン利用の場合は30GBが上限 ■海外パケ・ホーダイ 24.4MB /日|1,980円 無制限/日:2,980円 ◇通話:従量課金 →利用にはWEB/店頭/電話から申込手続きが必要 |
au | ■世界データ定額 (利用日数:1日から30日) 490円/24時間〜 690円/24時間〜 980円/24時間〜 ※国内パケット通信量から消費 ※パケット上限なしプラン利用の場合は60GB-80GBが上限 ◇通話:従量課金 →利用には「世界データ定額アプリ」から申込手続きが必要 |
ソフトバンク | ■海外パケットし放題 25MB以下/日:0-1,980円(税込) 25MB以上/日:2,980円(税込) ◇通話:従量課金 ※My Menuから事前申し込みが必要 ※新規契約から5ヶ月以上経過していないと利用不可 |
ahamo | ■月間20GBまで通信可能 ※手続き不要 ※20GB以上は追加費用発生 ※15日以上の滞在では通信速度制限あり ◇通話:従量課金 |
povo | ■対応※ |
LINEMO | ■海外パケットし放題 25MB以下/日:0-1,980円(税込) 25MB以上/日:2,980円(税込) ◇通話:従量課金 ※My Menuから事前申し込みが必要 ※新規契約から5ヶ月以上経過していないと利用不可 ※アメリカ放題非対応 |
UQ mobile | ■対応 |
楽天モバイル | ■対応 |
※povo1.0の一部ユーザーは使えない可能性があります。
注意しなければならないのは、ドコモ・auに関しては海外で使用したパケット通信量が国内で契約しているパケットプランから差し引かれるという点です。
パケット上限がないプランに加入していれば問題ありませんが、そうでない低容量プランの場合は海外での利用料金に加えてパケット代金も発生してしまうため、高額請求となる場合も考えられます。
ソフトバンクユーザーに関しては国内パケット通信量から引かれることはありませんが、その分一日当たりの利用料金が高額となっています。
キャリアの海外ローミングサービスは非常に便利じゃが、このように落とし穴があるんじゃ。
特にソフトバンクを使っている人やそれ以外のパケット無制限プランに加入していない場合は注意するんじゃぞ。
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まとめ
マレーシアの空港や市街地にある主要な観光地周辺、ホテルではフリーWiFiを使える場所が多くなっています。
けれどフリーWiFiはセキュリティ的な不安が大きい上に、使える場所が限られるなど不便な点が少なくありません。
マレーシアを訪れる際は、他のインターネット接続手段を確保しておくことをおすすめします。
プリペイドSIMであれば、電波さえ届けばフリーWiFiスポットが近くになくてもインターネットに接続でき便利です。
プリペイドSIMは、フリーWiFiよりずっと安全に使える点もメリットと言えます。
ただプリペイドSIMを使いこなすのは難しいため、インターネット設定に相当慣れている方以外は、他の手段をえらんだ方が無難でしょう。
海外ローミングや海外用ポケット型WiFiについても、プリペイドSIM同様にフリーWiFiが使えない場所でもインターネット接続できます。
その上、この2種類はプリペイドSIMのような難しい設定や条件がありません。
インターネット設定に不慣れな方でも、簡単に使いこなせる点は大きなメリットと言えます。
ただし海外ローミングは、設定やプランによって想定外の料金が発生する点は注意しないといけません。
海外ローミングを使うときは、慎重に設定をするようにしましょう。
その点、海外用ポケット型WiFiであれば、完全定額制でレンタルできるプランが多く安心して使えます。
たとえばポケット型WiFi「海外WiFiレンタルショップ」なら、マレーシアで1GB/日のモバイル通信が650円/日の完全定額制で利用可能。
クアラルンプールやボルネオ島など、魅力的な観光地の多いマレーシア。
快適で簡単に使えるインターネット接続手段を確保して、マレーシア観光を思う存分楽しんできてください!
やはり海外で一番簡単にインターネットができるのは日本国内から「海外専用ポケット型WiFi」を持っていくことじゃのう!
マレーシア旅行へ行くならポケット型WiFiがおすすめだよっ!
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