海外旅行に変圧器や変換プラグは必要?仕組みや使い方などを詳しく解説
「海外旅行に変圧器や変換プラグって必要なの?」
「そもそも変圧器とか変換プラグって何?」
海外旅行で使う変圧器や変換プラグについて気になっていないでしょうか?
普段の生活ではまず見聞きしない言葉なので、どのようなものなのか、海外旅行に必要なのかなど気になる方も多いでしょう。
そこで本記事では、海外旅行で使用する変圧器や変換プラグについて徹底解説します。
これから海外旅行に行く予定の方は、ぜひ最後までご覧ください!
\おすすめ海外用レンタルポケット型Wi-Fi/
海外WiFiレンタルショップはこちら▷
結論:海外旅行に変圧器は原則不要!変換プラグは「マルチ変換プラグ」があると便利
結論からお伝えすると、海外旅行に変圧器は原則不要、変換プラグは「マルチ変換プラグ」を1つ持っておくのがおすすめです。
身の回りの多くの家電製品があらゆる電圧に対応できる仕組みであるため、海外でも変換プラグを使えばそのまま使用できます。
しかし、日本でしか使えない一部の家電製品を海外で使う場合は変圧器が必要です。
変圧器が必要な場合は、使用したい家電製品の種類や渡航国の電圧に応じて商品を選ぶようにしましょう。
また、国ごとにコンセントの形状も異なるため、渡航先の国に合う形状の変換プラグが必要です。
とはいえ、1つであらゆる形状のコンセントに使える「マルチ変換プラグ」という商品があれば、どこへ旅行しても困ることはないでしょう。
\おすすめ海外用レンタルポケット型Wi-Fi/
海外WiFiレンタルショップはこちら▷
変圧器が必要?家電製品の日本対応タイプと全世界対応タイプ
家電製品には「日本対応タイプ」と「全世界対応タイプ」があり、製品本体やプラグなどに、日本対応タイプは「100V」、全世界対応タイプは「100V〜240V」と記載されています。
海外で使用する家電製品が全世界対応タイプの場合は、変圧器を用意する必要はありません。
パソコンの充電器やiPhonの充電器などは、ほとんどが全世界対応タイプ※であるため、変圧器が不要となることが多いでしょう。
しかし、日本対応タイプの製品を海外で使う場合は、電圧の調整のために変圧器が必要です。
基本的に、海外は日本よりも電圧が高いため、日本対応タイプの家電製品を海外でそのまま使うと、電圧に耐え切れず製品が破損したり火災が起きたりする危険性があります。
なお、対応電圧の左側には、「入力」や「定格電源」、「AC」や「INPUT」などとさまざまな言葉が記載されていますが、どれも対応電圧を表しています。
※全世界対応タイプの製品は、付属のアダプターを介することで電圧の違いに対応しているケースがほとんどです。
電圧が違うとこんなに危険なんだね…覚えておかなくちゃ!
基本的に変換プラグはあったほうが無難
海外旅行時は、基本的に変換プラグはあったほうが無難です。
国や地域によってコンセントの形状が異なり、日本と同じAタイプを採用している国もあるものの、まったく異なる形状であるケースも多いです。
また、Aタイプを採用している国であっても、建物や地域などによっては異なる形状である可能性があります。
そのため、万が一に備え、変換プラグは用意しておくと安心できるでしょう。
日本ではどこも同じだからイメージしにくいわよね。
変換プラグは異なる形状のコンセントに対応できるようにするためのもの
変換プラグとは、家電製品の差し込みプラグを、異なる形状のコンセントに差し込めるよう変換する器具のことです。
世界各国では、コンセントの形状が日本とは異なるケースが多いです。
日本から家電製品を持ち込んで海外で使用する場合、渡航先のコンセント形状が日本と異なるものであれば、そのままでは家電製品を使えません。
そこで、変換プラグがあれば、日本と異なる形状のコンセントでも問題なく使えるようになるのです。
国ごとのコンセント形状
海外では、国や地域ごとにコンセントの形状が異なり、複数のタイプが混在しているケースもあります。
世界で使われている電源コンセントの主な形状は、下記画像の通りです。
また、主な国ごとのコンセント形状は以下の通りです。
国名 | コンセント形状 |
---|---|
日本 | A |
韓国 | C/SE |
タイ | A/BF/C |
フランス | C/SE |
ドイツ | C/SE |
ハワイ | A |
オーストラリア | O |
日本と同じAタイプのコンセントがある国もあれば、まったく異なるタイプのコンセントである国もあります。
また、複数のタイプが混在している国では、宿泊するホテルなどの建物によっても異なる可能性があるため注意が必要です。
他の国は結構複数のタイプがあるんだね。
変圧器とは電圧を調整するための器具
変圧器とは、電圧を上げたり下げたりして調整するための器具のことです。
「トランスフォーマー」、または略して「トランス」とも呼ばれることもありますが、いずれも意味は変わりません。
電圧について詳しくは後述しますが、日本と世界各国では家庭用電源の電圧の数値が異なります。
海外は、日本よりも電圧が高く設定されているケースがほとんどです。
電圧が高い国で日本対応の家電製品を使うと、大きな電圧に耐え切れず製品が破損したり、最悪の場合は火災が起きたりする危険性があります。
そのため、日本対応の家電製品を海外でも安全に使用できるよう、変圧器が必要となるのです。
海外用の変圧器は大きく2つに分けられる
一口に「変圧器」といっても商品は実にさまざまですが、海外旅行で使える変圧器の種類は、大きく以下の2つです。
- トランス式|ほとんどの家電製品に使える
- 電子式|電熱器具でのみ使える
それぞれ仕組みや特徴が大きく異なるため、比較しながらチェックしてみてください。
ほとんどの家電製品に使える「トランス式」
トランス式は、コイルを使用して電圧を物理的に変換するタイプの変圧器で、ほとんどの家電製品に使えるのが特徴です。
コイル(インダクタ)とは、簡単にいうと電線をぐるぐる巻きにしたもので、電圧を変換するほかに電流を安定させる役割も持ちます。
トランス式変圧器は、規定の容量内の消費電力であればほとんどの家電製品を利用でき、特にパソコンやスマートフォンなど、精密機器にぴったりでしょう。
しかし、コイルで物理的に電圧を変換している以上、出力容量が大きくなるほど本体が大きく重くなるため、使いたい製品に合わせて選ぶのが重要です。
電熱器具限定で使える「電子式」
電子式は、コイルではなく電子回路により電圧を変換するタイプの変圧器で、トランス式に比べて小型・軽量なのが特徴です。
物理的に電圧を変換しないため、サイズが小さくトランス式に比べ一見便利に感じますが、電子式変圧器は電気ケトルや電気スタンドなど電熱器具にしか使えません。
構造上、電圧そのものを直接的に変圧しているわけではないため、使える電化製品が限られてしまうのです。
また、電熱器具の中でも機能などによって使えない製品も多く、使い勝手はあまりよくありません。
変圧器は電圧を上げるか下げるかでも選ぶべき製品が異なる
変圧器の種類は、大きく「トランス式」と「電子式」の2つですが、電圧を下げるか上げるかによっても選ぶべき製品が異なります。
電圧の上げ下げによる名称の違いは、以下の3通りです。
- ダウントランス(降圧専用変圧器)|高い電圧から低い電圧に変換する
- アップトランス(昇圧専用変圧器)|低い電圧から高い電圧に変換する
- アップ/ダウントランス(昇圧降圧切替式変圧器)|電圧の上げ下げ両方ができる
詳しくは後述しますが、海外は日本よりも電圧が高いケースがほとんどです。
そのため、電圧の低い日本から電圧の高い海外への旅行で利用するのであれば、電圧を下げるためのダウントランス(降圧専用変圧器)があれば問題はないでしょう。
日本の100Vという電圧は世界的に見てもかなり特殊なのじゃ。
\おすすめ海外用レンタルポケット型Wi-Fi/
海外WiFiレンタルショップはこちら▷
そもそも電圧とは何?基礎知識を解説
海外では、日本よりも電圧が高いケースが大半のため、日本対応の家電製品を海外に持ち込んで使うには変圧器が必要です。
しかし、そもそも電圧とは何なのか、いまいちはっきりしていない方も多いのではないでしょうか?
ここでは、電圧に関する基礎知識や世界の電圧などについて詳しく解説します。
電圧とは電気を送り出すための力の量
電圧とは、簡単にいうと「電気を送り出すための力の量」のことです。
電圧の数字が大きいほど電気を送り出す力が強いことを示しており、単位は「V(ボルト)」で表されます。
ここでは、電圧に加えて、電圧と関係の深い電流・電力もあわせてみてみましょう。
- 電圧:V(ボルト)|電気を送り出すための力
- 電流:A(アンペア)|電気の流れ
- 電力:W(ワット)|電気の仕事量
これらは、車に例えてみるとわかりやすいでしょう。
電圧は道路の「制限速度」で、制限速度が速いほど車はスピードを出せます。
電流は「車の台数」で、一台ごとの車のスピードが速いほど、少ない時間で多くの車が通行できるでしょう。
また、電力は「車で運んだ荷物の量」で、車のスピードが速くなるほど、また車の数が多いほどたくさん多くのものを運べるようになります。
よって、電圧が大きいほど電流も大きくなり、電圧や電流が大きいほど電力も大きくなるのです。
学校で習ったときの感覚を思い出せたかのう。
世界の電圧について
電圧の基礎を押さえたところで、世界の電圧について詳しくみてみましょう。
世界の主な地域ごとの電圧は以下の通りです。
国や地域 | 電圧 |
---|---|
日本 | 100-200V |
アジア | 110-220V |
アメリカ | 120V |
オセアニア | 230-240V |
ヨーロッパ | 220-240V |
※ 細かくは国や地域によって異なります。
日本では、業務用エアコンやコンプレッサーなど一部の製品で200Vの電圧を必要とするケースがあるものの、家庭用電源の主流は100Vです。
アメリカや台湾など、電圧が日本と大きくは変わらない国や地域もありますが、それでもほとんどの場合は日本よりも高くなっています。
なお、電圧が少し高いだけでも、日本対応の製品をそのまま使うと故障や火災などのトラブルに発展してしまう危険性があることは押さえておきましょう。
これは本当に気を付けないとだね!
国ごとに電圧が異なるのはなぜ?
国によって電圧が異なるのはなぜでしょうか?
実は、一概にはいえませんが、国ごとのインフラ整備の進行度合いや技術力などが関係しています。
下記のイラストをご覧ください。
日本では、上記のように発電所から送られた電気を、鉄塔や電柱で徐々に降圧することで、結果的に100Vが一般家庭に供給されます。
発電所や鉄塔などの設備が整っていれば低い電圧を利用できますが、そうでなければその分電圧を高くせざるを得ません。
日本でも、料金が安く環境への負荷も低い「都市ガス」よりも「プロパンガス」のほうが普及しているように、それぞれの国や地域の状況に合わせて電気を供給しているのです。
電気の周波数について
電気について知るうえで、周波数のことも把握しておく必要があるでしょう。
周波数とは、交流の電気の波が1秒間に繰り返される回数を数値で表したもので、単位は「Hz(ヘルツ)」です。
電気の流れ方には「直流」と「交流」の2種類があります。
直流とは、電気が導線の中を流れる際に、その向きや大きさなどが変化しない流れ方で、交流とは電気の向きや大きさなどが周期的に変化する流れ方のことです。
家庭で利用できる電気は交流であり、世界では、発電機などにとって効率がよい数値(50Hzもしくは60Hz)で国ごとに周波数が決まっています。
また、家電製品ごとに対応している周波数が異なるケースがあり、非対応の製品をそのまま使うと、故障や火災などトラブルが起きる可能性があるため注意が必要です。
日本は50Hzと60Hzどちらもある
日本は世界的に見ても非常に珍しく、国内で50Hzと60Hzがどちらも使われています。
主に東日本が50Hz、西日本が60Hzとなっており、これは明治時代に発電機が輸入された際に、関東にはドイツから50Hzの発電機が、関西にはアメリカから60Hzの発電機がきたためといわれています。
そのため、引っ越しの際は、引っ越し先の地域の周波数と家電製品の対応周波数を確認しておく必要があるでしょう。
参考:中部電力|地域と周波数
電気に関して日本は結構特殊なんだね。
\おすすめ海外用レンタルポケット型Wi-Fi/
海外WiFiレンタルショップはこちら▷
変圧器や変換プラグはどう選ぶべき?
変圧器や変換プラグは、実にさまざまな商品があります。
ここでは、費用の無駄なく快適に使えるよう、変圧器や変換プラグの選び方をみていきましょう。
変圧器は使いたい家電製品と渡航国の電圧に応じて選ぶ
海外旅行で使う変圧器は、使いたい家電製品と渡航国の電圧で選びましょう。
ドライヤーやヘアアイロンなどの電熱器具を使いたい場合は「電子式」が、それ以外の精密機器などを使いたい場合は「トランス式」が適しています。
また、消費電力によって利用できる変圧器が異なるので、使いたい家電製品の消費電力と変圧器の容量をチェックしたうえで選ぶようにしましょう。
そして、基本的に海外では日本よりも電圧が高い国が多いため、電圧を下げる「ダウントランス」のものが無難です。
とはいえ、事前に渡航国の電圧事情を詳しくチェックしておくと確実でしょう。
変換プラグはあらゆるタイプに対応できる「マルチ変換プラグ」がおすすめ
変換プラグもさまざまな商品がありますが、中でもあらゆるコンセント形状に対応できる「マルチ変換プラグ」がおすすめです。
マルチ変換プラグは、どのようなコンセント形状にも差し込めるようになっているため、1つ持っておくと安心できるでしょう。
なお、おすすめのマルチ変換プラグは次項で紹介しますが、お求めやすい価格の商品が多いです。
\おすすめ海外用レンタルポケット型Wi-Fi/
海外WiFiレンタルショップはこちら▷
変圧器や変換プラグのおすすめ商品
ここでは、変圧器や変換プラグのおすすめ商品を紹介します。
ヤザワ|トランス式変圧器「HTDC130V270W」
ヤザワの「HTDC130V270W」は、コンパクトなサイズ感で使いやすいトランス式の変圧器です。
電圧が110〜130Vの国や地域でしか使えないものの、コンパクトでかさばらず、温度保護(サーモスタット)の安全装置が付いているため安心して使えるでしょう。
ヤザワ|電子式変圧器「HTDC130240V1000」
同じくヤザワの「HTDC130240V1000」は、電熱器具に使える電子式の変圧器です。
110〜130、220〜240Vに対応しており、定格容量が1000Wと大きめなので、さまざまな電熱器具を利用できます。
ただし、電熱器具の中でも機能などによって利用できない製品もあるため、事前によく確認しておきましょう。
カシムラ|マルチ変換プラグ「NTI-13-mail(hi0a139)」
カシムラの「NTI-13-mail(hi0a139)」は、さまざまなタイプのコンセント形状に対応したマルチ変換プラグです。
コンパクトで荷物にならず、全世界対応であるため安心できるでしょう。
価格もお手頃で、海外旅行に行く機会が多い方は1つ持っておくのが無難です。
変圧器や変換プラグの基本的な使い方
変圧器や変換プラグは、基本的にコンセントに差し込むだけで簡単に使えます。
コンセントにセットした後は、いつものようなイメージで変圧器や変換プラグに家電製品のコードを接続するだけです。
なお、コンセントにスイッチが付いている場合はオフにしたうえで接続するようにしましょう。
細かい接続方法は商品によって異なる可能性があるため、詳しくは購入した商品の説明を確認してみてください。
家電製品とコンセントの間につなぐだけで簡単だね!
変圧器や変換プラグを活用して快適な旅を
ここまで、海外旅行で使える変圧器や変換プラグについて詳しく解説してきました。
海外では、基本的に日本と電圧の大きさやコンセントの形状が異なるため、日本から家電製品を持ち込んで使いたい場合は、必要に応じて変圧器や変換プラグを用意しなければなりません。
とはいえ、全世界の電圧に対応している家電製品が多いため、基本的に変圧器はなくても問題ありません。
また、あらゆるタイプのコンセント形状に対応できるマルチ変換プラグがあれば旅行先で困ることはないでしょう。
それぞれの必要性を理解したうえで、購入する場合はポイントを押さえて自分に合うものを選びましょう。
\おすすめ海外用レンタルポケット型Wi-Fi/
海外WiFiレンタルショップはこちら▷
海外旅行時のインターネットはポケット型Wi-Fiのレンタルがおすすめ!
海外旅行をより快適に過ごすためには、変圧器や変換プラグのみならずインターネット環境も欠かせません。
海外でインターネットを使う方法はいくつかありますが、中でもポケット型Wi-Fiのレンタルが非常におすすめです。
ポケット型Wi-Fiがあれば、持ち運んでどこでもインターネットを使えるようになるほか、暗号化された通信で安全に利用できます。
また、サービスの選び方次第では海外旅行時の通信費を大きく抑えられるでしょう。
当サイトおすすめの「海外WiFiレンタルショップ」であれば、1日あたり500円(不課税)〜という業界最安値水準で使えるほか、手続きも非常に簡単です。
現地で本体の電源を入れるだけで気軽に使えるので、海外旅行時はぜひ検討してみてください。
あなたが海外でよりよい時間を過ごせることを心から願っています!
海外行くならこれで決まり!
\おすすめ海外用レンタルポケット型Wi-Fi/
海外WiFiレンタルショップはこちら▷